ヴァイオリン覚書♪6年10ヶ月~いよいよ色々、限界な楽器の難解な弦交換2012年01月13日

昨年12月の第一週週末に全弦交換し、早くも劣化してしまったラーセン ツィガーヌのA線
サカムケアの応急処置も限界(処理部がひっかかって弾きづらい)になってきたので、仕事帰りにいつもの弦楽器屋さんへ寄って、コスパで気に入っているワーチャル(ネフリット)を買ってきました。

定価600円の25%引で税込470円、でもお店のポイントが溜まってた分を引いてもらって実費50円(≧∇≦)b
遅くとも今年の夏までには楽器を新調したい( ̄人 ̄)と思っていますので、それまで繋ぎとして使えればいいのです。SUZUKIより音色はいいですし。

そもそも今回ラーセンがこんなにも早く劣化した原因は、ペグ側の弦溝
これは改めて見るとマジひどい…
長年使用して溝が深くなり、溝辺りの指板の塗装も剥がれ表面が鋭利になって、そこを調弦の際に弦が往来する度、傷つけられたようです。

ペグ側の溝辺りはもうアルミ巻きだけがぐちゃぐちゃによれてしまっています。↓
これでよく切れないな…

そればかりか、3の指あたりもくちゃっと…↓
指がひっかかって弾きづらい…

っていうか指板剥がれがもう尋常じゃありません。↓
この水溜りが乾いたあとのようなところ全部
コチラのサイトのメモには「緊急の作業が必要」って書いてありますが…数年ほったらかしたらこうなりますた。1st~3thポジあたりまで、ほとんど剥がれてます(爆)

そういえば、3代前くらいのA線(確かワーチャル)も、3の指あたりがプツンと小さく傷ついて剥がれそうになり、ちょうどその時3度重音スケールを集中的にレッスンしていて、ブリッジするフィンガリングでなけなしの爪を弦に引っかけてたりしたから…だと思っていましたが、今回は交換してから重音スケールやってないし…ひょっとして3を押さえる時に指板剥がれに当たって擦れて傷ついてた?のかもしれません!?だから緊急性があるのか!?なるほど!

いやぁ~安かろう悪かろうな楽器ではありますけれど、色々実験して実体験としてその理由を理解していけたという点では、価値を見出せますな( ̄w ̄)

かといって指板交換するほど金銭的価値のある楽器ではありませんので、今年中にそのつもりでしたけれど、悠長に構えず早いうち楽器自体を新調せざるを得ない状況になりました。

ただし新作ヴァイオリンじゃなく、狙ってるのがオールドなので…すぐにフィーリングの合うものと出逢えるわけじゃないんですよね~。
ですからあと数ヶ月はこの楽器で…、ただし弦交換しても二の舞にならないよう、サンドペーパーでA線の溝をなるべく滑らかにしました。ホントは隣り合う弦を間違ってこすらないよう、いったん外してやるべきですが、面倒だし他の弦の溝にもなるべく負担をかけたくないので、A線の溝だけを狙って慎重に…コシコシ。
素人が見た目だけで判断してやってますから、バランスとか当然無視です。皆さんは絶対、真似しないように!

そして普通に弦交換し、調弦段階までゆっくりペグを巻いていったらば…ピシーン!!(゚ロ゚屮)屮!!

いきなり弦切れた……!!しかもアルミ巻きのとこは全く無事なのに、ペグ側の糸巻きの部分がブッツリと…!!無理に回したわけじゃないのに、なぜこんなところが切れる!?

心が折れますた…(;-_-) =3

いや!負けないぞ!確か、ブロ友ゆきさんもそんなことがあって、結んでしばらく使ってたと仰ってたような…?と思って頑張って結んだり捩ったり更に万能接着剤でくっつけてみたりしてみたものの…あるところまで張力がかかってくるとブツッっとな…。

1時間以上格闘し、結局どうにもできなかった(;д;) ので、ごみ箱へ捨てたラーセンをダメもとで張りなおしました(爆)

その後はすっかり不貞腐れε=(>ε<) その晩はホットカーペットの上で居眠り(mー_ー)m.。o○ zZZZ してしまい…気を取り直して翌日、お店に問い合わせてみました。
というのもワーチャルはまだまだマイナー弦なので、昨日の今日では在庫切れの可能性が高く、無駄足になりそうだったからです。案の定でしたけれどありがたいことにお店の方が今日中に取り寄せしてくださると仰ったので、もう今回は2つお願いして、再び仕事帰りに弦楽器屋さんへ。

その際、切れた箇所のことを店員さんへ何気に話したら「切れた場所が場所なので、不良があったかもしれませんね。では今回は1つは交換ということで、もう1つ分だけ代金をいただきます」とありがたい心遣いを頂けたので、ついでに前から欲しかったペグコンポジションも買いました。

おかげで1本いきなり無駄にしたと思って折れた心がいっきに浮上し(単純)、気分良く帰ってすぐ、弦を交換しようと作業開始しはじめたら…

また、またしても弦切れた……!!しかも全く同じ場所で!!なにゆえ!?

もうダメだ…立ち直れそうにない…予備弦と思って買ったもうひとつが、最後のひとつになっちゃった…これを駄目にしたら2日で3弦潰したことに…オーマイガー。

浮上した心は急降下。昨日より更に奈落の底まで突き落とされた気分で、その場に倒れてふて寝すること10分くらい。

だんだん涙がにじみ出てきましたが、来週のレッスンまで無練習でいくなんてことはチェロじゃあるまいし(爆)絶対にやりたくなかったので、半泣きで3つめの弦を取り出し、リベンジのリベンジ。

しかしココからが長かった…!切れるのが怖い&使い慣れないペグコンポジションをむやみに塗りすぎたせいでツルツルになってしまい、頃合のよいところで止まらずそれどころか一気にぐるんっと戻ってしまってどうにもならず。
ペグ側の弦溝へ弦を何度も往来させるうち、またラーセンの二の舞になるのでは!?
また糸巻きのところでプッツリ切れるのでは!?
とハラハラドキドキしながら2時間近く格闘して、ようやく、ようやく、調弦ラインで止まってくれました~~(T-T)

でも次に大狂いしたらまた、戻すのにめっさ時間がかかるのでは…ずーん…。

それにしてもダメにした2本、まったく同じところで切れたのが気になり、私なりに原因を考えてみたのですけど、ひょっとしたらネックが下がって弦へ過度な負荷がかかっている か、素人勘定で弦溝にヤスリをかけたせいで微妙な均衡が崩れ、弦の張力の支点が切れた箇所へズレてしまったのかも。

普通ならネックリセットとか工房にお願いするところですが、とにかくもう新調する事を決めている段階ですから、それまで騙し騙し使うしかありません。

それとワーチャル、安いわりにスチール部分の耐久性はあるし(現にこれまでは1年以上使ってもほとんど切れたことがなかった)、音色もよいので気に入ってましたが、改めてラーセンの糸巻きと比較すると薄くて、補強力は弱そう。
ラーセンはアルミ巻きが↑のようにこっぴどくヨレても切れなかったし、糸はしっかり巻いてあって劣化してから張り直しても切れなかったくらいなので、そこは値段ってことかな。

というわけで、ひとまず恐怖の弦交換はひと段落しました…ふぅ。

これまでも色々な不具合は安い楽器だからと割り切ってきましたけれど、もう割り切れなくなってきた…6年以上やってきて自分で何度も弦交換して(特にA線は回数多し)きて、正直こんなに悩まされたことはないですよ…もはや楽器の限界点を超えた…私の忍耐力も限界…バタ…。

あ~あ、またいつ切れても良いように、予備弦買ってこなくちゃ。
今度はSUZUKIにしようかな。

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