チェロ覚書♪♪4年9ヶ月~113回めのレッスン2014年01月28日

週末に、先日お亡くなりになったマエストロ、クラウディオ・アバドさんの公演、手持ちの録画をざっと鑑賞しました。

私はライトなクラシック愛好家で、そう沢山の演奏会を聴きに行ったわけでもないし、沢山の演奏家を知っているわけでもありません。
なので好きになった演奏家も、たまたま音源や映像で聴いて惹かれた方々ばかり。それもほとんど直感、「あ、好き!」と数フレーズ聴いただけで思ったら、です。

アバドさんはその中の一人でした。

好きのレヴェルももちろん様々ですが、アバドさんは分けても特別ランク。
そうだな~私の特別ランクは、曲の解釈云々とか難しい事はわからないから、その人の奏でる音楽の求心力とか、その音楽だけの時間に集中できるとこ、かな?という至極曖昧な感じなのですけど…
アバドさんの演奏を聴くと、余計な事はすべてとっぱらった静謐の中で、音楽という媒体を介して楽器と演奏者が在る、というごく当たり前のシンプルな空間に、身震いがするほど濃密な人生の縮図を見る思いがします。

雑音、雑念に振り回されがちな日常ですが「生きてゆくって事はもっとシンプルで良いんじゃないか」という事を再認識させてくれるというか。背負いこみすぎた無駄が、そぎ落とされるような…だから聴くと禊を受けた気になります。

週末も、もう何度観たかしれないルツェルンとか、ヴェルディのレクイエムとか、モーツァルトとかひととおり鑑賞して、相変わらず同じ事を思いました。
本当に残念でなりません。生で鑑賞したかったです。

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というわけでチェロレッスンも、もっとシンプルでいこう、と思ったり。
今レッスンしている曲を、丁寧にしっかりと弾きこなす事だけを考えて臨みます。

■イ長調の3オクターブスケール

単音、2音スラー、4音スラーで弾きました。
前回、スラーの中で音が一定に鳴っていないと指摘されたので、ボウイングは均一にして、移動もなるべく落ち着いて動くように意識したら、そこは指摘されませんでしたが、

「ハイポジに差し掛かると、まだ指だけが先行して動いている感じなので、腕も一緒に移動するようにしましょう」

との事でした。


■ウェルナー P46 練習曲 前半1/3まで

ほぼ1ページにわたる、旋律的な練習曲。しかも苦手な3/4拍子です。
楽譜には細かくクレシェンド&デクレシェンドの記号が書いてありますが、「あまり気にせず、フレーズの流れで強弱をつければよい」との事。

宿題になっていた前半1/3を一度通し演奏してから、部分的に演奏して細かく確認しました。

「だいたい音程は取れていますが、A線の引っ掛かりが少し弱くて音の響きが悪くなりますので、もうちょっと弓の量を使って丁寧に乗せて弾いて下さい。低弦は弦圧に負けて弱くなるので、腕の重みをつかってしっかりと弾きましょう」

2音重音のロングトーンからの、装飾音が2音ついた3音めをまたいで八分音符の4音でトータル7音のスラーが難しく、4の指も弦圧に負けて響きが悪くなるので、何度か弾き直ししました。
1回めは解放弦重音だからまだ良いのですけど、2回目は11の重音に111の装飾音つき八分音符なので、音程も捉えづらいし、弦圧に負けないよう押さえるのも大変。

「1の指はもっと腕の重みを使ってベタっと乗せてください」

ここは慣れるまでに回数が必要ぽいです……。

それから、ターラとか、ターーとか全拍伸ばすフレーズが多いので、結構弓の量を使っているつもりなのですが、もっと使ってしっかり弾くように注意されました。

後は、譜面にあらかじめ記載されていない拡張系の指番号を間違ってたとこが2カ所くらいあり、当然音が取りづらくて詰まりましたので、修正します。

次回は続きを合わせた2/3までが宿題になりました。


「レッスン指導・コンサートのためのチェロ曲集1」より
『ロココ二重奏』

今日はヴァリエーションからいきなりスタートしました。
前回、低弦の響きが弱いと指摘されたので、ちょっとタメてもいいくらいのつもりで、ぶぉんっと鳴らせるように注意して…弾いたのはよかったみたいですが、ヴァリエーションⅡまで弾いたところでストップ。

A 線のボウイングが速いですね。一弦またぎの移弦があるので、気持ちが逸るのはわかるんですけど、ボウイングも手先だけで移弦してしまって、A 線の音へアクセントがかかったようになって短く飛び出してしまうので、もっと弓の量を使って腕の重みを乗せて、移弦するようにしましょう」

やってみるのですが、イメージは何となくわかっても、どうしても移弦で焦ってしまうため、弓の量を使おうとすればシュッと突発的にA 線を弾いてしまって、うまく行きません。

これ、ヴァイオリンでさっき言われた事と同じ事なのですが、これも二の腕が関係しているのかな????先生にはその辺の指摘はされませんでしたが。

部分的に確認演奏してから、最後にちょっとスピードアップして、先生と二重奏。

ちょっとでも速度が上がると、例の癖がますます顕著になってしまいました……。
あーーーん<(T。T)>

次回はヴァリエーションの続きも含めた範囲が宿題。
自習ではざっくり通し演奏しているので、音は追えるレヴェルまで進んでいますが、だんだん移弦が複雑になって来て、どこをどう弾いてるんだかわからなくなります。
その中で、注意された癖を修正していくのが至難の業。

じっくり頑張りま~す。

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