ヴァイオリン覚書♪8年11ヶ月~323回めのレッスン2014年03月25日

先般文庫化されたこの本を読んでみました。
スビャトスラフ・リヒテルは言わずと知れたピアノの巨匠ですが、私は彼のピアノが好きで、以前NHKで放送されたドキュメンタリー番組も録画して保存版にしているくらい。
彼が音楽に寄せてどんな言葉を遺したのか、興味津々で手に取ってみましたが…半分くらいしか理解できませんでした(爆)それでも、なかなか面白かったので読書録も兼ねてご紹介しておきます。

読んでわかったのはやはり、リヒテルが非凡な才能の持ち主だという事。音楽だけじゃなく、絵画や映画、シェークスピアのお芝居にも造詣が深く、それらを目の前の音楽に準えた比喩がどんどん出てきます。その回転の速さと膨大さについてゆけない浅学な私は、まずここで話題に持ち出されている他の芸術がどんなものかを知るところから始めないと、正しい理解につながらないのですけど(泣)

ただ、私の理解しうる言葉の断片を拾い集めるだけでも、面白い箇所がいくつかありました。たとえば、
「ピアノの弦は、引きずり出された人間の血管だ」
という一文。私は人間の腱みたいなものかなと思ってましたが、血管と言われると急に生々しく感じられます…。
じゃあ、ヴァイオリンの弦はなんだろ…想像が膨らんできませんか?

実はこの本と並行して読んでる別の音楽関連本もありまして、内容が微妙にリンクしてるため、音楽を通じた様々な世界観が広がってきました。

というわけで、音楽には創造力が必要だなと改めて感じたところで本日のレッスン。

■ト短調の2オクターブスケール
ヴィターリ『シャコンヌ』の調です。今日は4音1スラーで弾いた後、2オクターブスケール上りと下りで各15音1スラーを弾きました。

「音程は全体とっても綺麗でいう事はないのですが、下りでまだ少し移動の際に余計な力が入っている感じですね。若干なだらかさが途切れるので親指の力を抜いて平行移動を心がけましょう」
今日はヴァリエーション奏法パターン2、4音スラーで一音ずつテヌートつきです。
なるべく1音ずつ弓量を均一に使うようにと事前指導がありましたので、弓量に気を付けて、なるべく全弓使うように通して弾きました。

「うん!音程は素晴らしいです!!ただ、もっと高度な技術を求めるなら、もっと元弓まで使ってください。毛箱にガリッと触っていいですから、思い切って元まで引き寄せて弾いてみましょう。それで、元まで使う時の弓手、特に小指の動きにも注意してください。以前、重音を弾く時に弓手の指を全部丸めてとお話したと思いますが、単音でも同じ要領です。しっかりすべての指を丸めて引き寄せて、先弓いっぱいまで使う時の小指は逆にめいっぱい伸びています。指弓のトレーニングをなさった事があると思いますし、できていらっしゃいますから、それを極限まで使いましょう」

冒頭数小節を、言われたように弾いてみました。

「そうそう!そこまで使えると、音の表現の幅がうんと広がってきますので、全弓使う時は弓手の動きを意識してみるといいですよ」

なるほど~~。指弓は使えても中弓ばかりでこちょこちょっと使ってしまってあんまり意味がなかったのですけど、先と元をがっつり使おうと思うと、指弓の重要性をひしと感じます。

ヴィターリ『シャコンヌ』
今日も前回同様、頭から中盤のスラーまで一人で演奏しました。
前半は弾いていて横で先生が

「うん、音程がとても綺麗ですね…いいですよ」

と後押ししてくださったので、自信を持って一音一音丁寧に弾いて行きました。
12音スラーや18音スラーは少しずつ良くなっているとは思うのですけど、まだ均一に弾けなくて…悔しーーっ。

一度中盤まで通した後で、頭から分解して再チェックしていきました。

「冒頭の重音から次の音を取るのが、スラーで難しいと思いますが、まずは重音をしっかり響かせる事に集中しましょう。先ほどの手の動きを思い出してください。鏡を見て、角度と動きを確認しましょう」


2面の全身鏡を使って、先生と自分の弓手の動きを同じ方向で確認しました。

「弓手の指は丸くなっているんですけど、手首が上がりすぎなので、グッと深く沈み込むように落としてみてください」

ん?んんん???
どうやって落とすのかわからず、ごしょごしょしてたら、ようやくストンと、先生と同じくらいの位置へ落とせました。

「そこです。そこから最初の重音に深く弓毛を落として…しっかり2弦鳴らして、次の2弦へ移動弦したら……落ち着いてスラーの単音を弾きましょう。小指の動きの違いも感じてくださいね」

冒頭の重音と次の単音を繰り返し練習しました。

だんだん感覚がわかってきて、取りづらい単音もタイミングよく捉えられるようになってきました。

「いい音になってきましたよ!ご自分で違いも感じられたんじゃないでしょうか???じゃあ、続けて弾いて行きましょう」

続けて弾いて、鬼スラーの手前でストップ。


「ここ↑の音程は流れもあって素晴らしいです。ヴィブラートも途切れず綺麗に振幅できていましたよ」


「ここ↑は2つめの三連符スラーの4の指でポジション移動するところの音程が少しずれがちですので、移動前の2の音と同じ音を目指して移動しましょう。親指の力を抜いてくださいね」

連符だとどうしても無意識に親指へ力が入るみたい。それが正確な移動の妨げになっているようで、親指の力を抜いて移動する動きの確認をしました。


ここ↑はデクレシェンドの意識が表れてきたのは良かったのですけど、わずかに休符が入ってしまって流れが途切れてしまうので、デクレシェンドしても最後まで音は無音にならず保って、次の音へつなげていきましょう」
最後に鬼スラー。
べったりと弓毛を弦に吸い付けて…という感覚がわかる時=出来てる時もあるのですけど、先弓や元弓へ行くとどうしてもそのバランスが崩れて均一に刻めなくなります。
これはもう、ひたすら弾いて感覚を体で覚えるしかないという事なのか、先生も「良くなってきていますよ」とだけ仰って、三連符1スラーで全弓使って、動きを確認しました。

「これで綺麗に弾けていらっしゃいますから、元弓と先弓の感覚は同じだと思って、いくつ音を入れてもできるように慣らしていきましょう」

今日はそのまま少し先まで弾きかけましたが、先生に頂いた楽譜と、自分の手持ちの楽譜でだいぶフィンガリングが違って迷っていた部分が多かったため、一応確認。

「弾きやすい方でいいですが、(先生から頂いた)この楽譜に書き込んであるフィンガリングの方が、より深みのある表現ができると思います。1stポジションばかりを使うとどうしても音がパーンと突き出てしまって、ふくよかな雰囲気が出しづらいので…」

との事でしたから、先生楽譜のフィンガリングになるべく従ってみようと思います。
なかなか先へ進めませんが、いろんな技術の精度は少しずつ上がっているようにも思えるので、地道にがんばりますっ!

帰りがけの先生の一言。
「この調子なら発表会とかで弾けそうですね♪」

無理ですっ!!その予定も全くありません!

コメント

_ kuri ― 2014年03月30日 00時10分32秒

久しぶりの更新にホッとしました~\(^o^)/

忙しい時間をぬって、大人の趣味は続けていかねばならないから・・・ けっこう根性が要りますよね?(苦笑)
表現云々ってレベルではない、チェロの腕前。
いったい、いつになったら・・もう少し楽しく弾ける日がくるのやら!!

断捨離は結構手ごわいです(苦笑)
まとまった休日は、逆に何処かへ出掛けたくなったりしますしね?
今週末は、このエリア!!なんて・・・細々続けてみようと思っています♪
とっても疲れたけれど、引き換えに・・とっても清々しい気持ちになれたんですよーっ!!

_ ありこ ― 2014年03月30日 01時38分52秒

>kuriさん

ご心配おかけしました…っ!
そして本日も強制労働で臨時休日出勤…これで先週から連続deathちくしょーーーー!!
来月絶対振休とってやるーーー!と激務に耐えております…ぐすん。

私も表現レベルではないチェロ演奏を…後記事で自戒を込めて久々に録音UPしましたが…聴く人の耳が壊れないことを切に祈ります…。

来月は編曲の締切がありますので出かける余裕もなさそうですが…その山さえ越えたら、また国外逃亡したいですっ!

_ ゆき ― 2014年03月31日 02時29分22秒

良いな~シャコンヌ・・・♥
一つ一つ細かいところまで神経を注がれてますね。
このくらいの曲になると、そのちょっとした事を気をつけていくかそうでないかで、全体の曲の完成度が全く違ってきますよね。
長い曲だし、一曲の間でどれだけの神経を使わなければいけないか・・・気が遠くなります。

_ ありこ ― 2014年03月31日 16時30分40秒

>ゆきさん

難しくて頭をかきむしってますが(苦笑)、ずっと憧れていた曲なので苦しみさえも喜びというMな状況です(爆)

まだ全体の1/8くらい?しか弾けてなくてひたすら細部へ指導をうけていますけれども、指導によってうんと音が変わったり、動きが変わってくるのが楽しいです♪まだまだ成長できるかな!?と出来ない技術にも可能性を感じられますので、頑張りますよぅ!!

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