金曜、仕事中に突然の訃報メールが届きました。
SKE発足メンバーでアンサンブル名に冠するSこと、チェロの相棒のお母様の訃報でした。
つい5日前のチェロスタジオ練習会前、相棒宅に立ち寄った際いつものとおりお会いして、2、3他愛ない会話をし、暑い中でもお元気そうなお姿を拝見して安心もしましたし、畑にも出ていらっしゃったし、だから当たり前のようにお母様が育てられたお野菜をたくさん頂いてかえってきました。
これが頂いた最後のお野菜になりました。
練習で相棒をピックアップするついで、私はいつも呼び鈴を鳴らさず相棒の携帯へ到着連絡してしまうのですが、お母様は必ず停車してる私のところまでご挨拶にいらっしゃいました。最後にお会いした日もそうでした。
ここ数か月はほぼ毎月お会いしていましたし、そんなやりとりをするようになって数年、近年では一番親交のあるお母様だったので……本当にショックです。
最近のブログにも、友人のお母様からのご厚意をよく受けているという話題を投稿したかと思いますが、そういうやりとりのあるお母様がたには、どこか”心のおかあさん”という気持ち、お会いして安心するみたいな気持ちがあり、逆に逢えなくなるということはその精神的にやすらぐ場を失うということで……。
お通夜、お葬式と弔問し、お別れをしてきましたが、切なかったです。まだ、頂いたお野菜が冷蔵庫にあるし、頂いた時の記憶も鮮明に蘇ってきて、ふっとその思い出がフラッシュバックする度に、涙があふれて止まりませんでした。
先週は残業続きでまともな晩御飯を食べておらず、訃報をうけてまずます食生活が乱れ……
でも、一緒に弔問にかけつけた友人のお母様からも、やっぱりたくさんお野菜を頂いて……
こうしたさりげない気遣いとやりとりを、より一層感謝して、ありがたく頂かなくては、ちゃんとお料理して、おいしく頂こうという気持ちを強く持ちました。
お通夜からかえって、遅い帰宅で晩御飯は帰りに友人たちと寄った喫茶店で食べたスウィーツになってしまったので、おやつに故人から頂いた胡瓜を頂きました。
スーパーで売られている胡瓜は青臭くてどうも苦手なのですが、頂きものの胡瓜は瑞々しくて、全然青臭くなくておいしいのです。
岩塩を振っただけで十分なごちそう。食べてるうちにまた思い出してしんみり。
お通夜では泣き崩れそうで故人のご尊顔を拝見する勇気が出ませんでしたが、告別式ではちゃんとお顔を拝んで、お花を手向けて、お見送りしてきました。やっぱり泣き崩れたけど、ちゃんとこれまで受けてきたご厚意に対するお礼は言ってきました。
葬儀の弔問を終えて、一週間ぶりにごはんもちゃんと作りました。
故人から頂いた最後の胡瓜、十分味わって頂きました。
冬瓜が好き、頂く大根が美味しくて好き、といったら、伺う日の朝、採れたてを準備してくださいました。
優しい穏やかな笑顔と、温かいお心遣いを決して忘れません。
本当に、たくさんお世話になりました。
どうぞ安らかに………。
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