ヴァイオリン覚書♪~アリーナ・イブラギモヴァのベルクVn協奏曲2日め2015年10月10日

さてさて、チェロレッスンからの~ランチで失敗して意気消沈し、不貞腐れて(爆)高島屋のリビングフロアの休憩スペースに腰かけ、しばらくボーっとしていましたら、たまたまトークイベントが始まりまして。

★〈萬乗醸造〉世界を魅了する「日本酒(SAKE)」の世界
イベントブースの脇の椅子にずーっと腰かけていたので、そのままお話を聴いていたのですが、これがとても面白かった!

まず、目から鱗だったのは、ワインの醸造元はぶどう作りからスタートするのに、日本酒の醸造元は米を作らないという事。
言われてみれば、そうだった!!

あと、過去ワイン会などに参加した際も、酒器で味わいが変わる体験はしたのですが、日本酒の世界でも同じ事が当てはまり、人間の下唇の感覚が味の感じ方に作用するという事。

他にも細々と興味深い話題が盛り込まれた、無料で聴くには内容の濃いお話ばかりだったのですが…ここでは割愛。

すっかり機嫌を取り戻して(単純)、三越へ移動し、外さないア・ラ・カンパーニュいちじくタルトでティーブレイクを取ったのでした(笑)

演奏会と直接関係のない前置きが長いですが、要するにクオリティの話へ持ってゆきたかったのです。
本日は下記演奏会の2日め。

クリスティアン・アルミンク (指揮)
アリーナ・イブラギモヴァ(ヴァイオリン)
<バッハを温ねて新しきを知る>
ルクー: 弦楽のためのアダージョ 作品3 
ベルク: ヴァイオリン協奏曲『ある天使の想い出に』
ブラームス: 交響曲第4番ホ短調 作品98
           in 愛知県芸術劇場 コンサートホール チラシpdf

人間の技ですから、2日同じプログラムを演奏すれば、2日ともどこかしらが微妙に違うのは当たり前。
今日は昨日のクオリティを維持してくるか、もっと高まってるのか、それともアプローチが違うのか。

名フィルのTwitterからシェアしたアルミンクさんとアリーナの素敵な画像をペタっとな♪
昨日が昨日だけに、今日も期待してます!


ルクー: 弦楽のためのアダージョ 作品3 
昨日ですっかりお気に入りの曲に上位ランクインしたこの曲。
これから他のオケのCDなんかもバンバン聴きこみそうな勢いで、好きになってしまいましたので、今日もじっくりと鑑賞しました。

音は昨日と同様、柔らかく切なくて素敵でしたが、私の集中力の問題か、若干のばらつきがちょっとだけ気になったかな。


・ベルク: ヴァイオリン協奏曲『ある天使の想い出に』
本日のアリーナのドレスは、カーキのローマ帝国時代のチュニックドレス風、同系色のパールがかったヒールがさりげなくオシャレなコーディネイト。昨日は鈍色のサテンのドレスに黒のエナメルヒールでしたから、今日の方が季節感とオシャレ度が高いですね♪

前回のショスタコーヴィチVn協奏曲は、2日でかなりアプローチが違ったので、今回はどう出るか…!?と固唾を呑んで見守っていました。

出だしの美しい音は昨晩と同じ。ニュアンスも大差はなし。
でしたが、あ、昨晩よりかなり強く強く、べったりとしたボウイング。終始そんな感じでした。
音量負けを気にしてか、オケも昨晩よりは音量を抑えて弾いていたような気がします。

今日の方が、テクニカルな部分でよりストイックに補強しているような演奏でしたが、それがブレーキをかけてる感がしなくもない……曲想という点においては、昨晩の演奏の方が、いい意味でほどよくアクセルが効いてて良かったかも。

オケとのバランスは、今日の方が良かったのですけどね。
同じ温度感で2日間クオリティを保つのは、プロでも難しい事でしょう。

…という逡巡がご本人にあったかどうかは別で、あくまで私の客観的な見解です。でも今日は興を削ぐフライング拍手もあって尚更、昨晩のパフォーマンスに軍配を上げたい気分でした。

これは、いい方向へ解釈すれば、”素晴らしい演奏に思わず勢い余って拍手してしまった”と言えますが、悪く捉えたら”やっと終わった”と半ばブーイング気味に演奏を巻いたように捉えられかねませんよね。
アリーナがまだ弓も下していない段階、しかもソロヴァイオリンのロングトーンに重なるオケの最後の音が譜面どおりの長さ終わってないくらいのタイミングで、いきなり拍手が飛び出したので、ちょっとマナー違反かなと。

昨晩の拍手が、感動の演奏にふさわしいタイミングだっただけに、アリーナ大ファンの観客として今日は軽くショック……。
同じ客席のこっちが焦っちゃったくらいでした。

それと関係あったかどうかわからないけれども、今日はアンコールなし。
良かった~昨日行っておいて。両日アンコールなかったら、なんかすごく損した気分だもん。アリーナファンとしては、年に数回の、生アリーナに触れる貴重な機会なので、聴けるだけ聴きたいんだし!


・ブラームス: 交響曲第4番ホ短調 作品98
前述ベルクの残念感(決してアリーナやオケの演奏が残念だったわけでは、断じてありません)はブラ4で払拭しよう!と休憩挟んで気を取り直して聴きました。

今日も昨晩同様、厚い演奏でした。
昨晩よりやや前のめり?、勢い余ったフレーズでバラついた箇所が若干目立ったかな?とは思ったものの、そういう部分はむしろ人間味があっていいんじゃないでしょうか。
昨晩ちょっと入りが甘いかな?と感じた、管の楽章入りも気持ちよく入ったし。

アルミンクさん自身は、昨日の方が熱かったように思いましたけれど、今日も色彩感は損なわれていませんでした。

アルミンクさん、見た目のスマートイケメンさとは裏腹に、情熱的で、しかも最敬礼くらいの深々とした丁寧なおじぎと、オケへの敬意がありありと感じられる終演後のしぐさの数々も好印象。また名フィルとの共演があったら、どんな曲をどんな風に聴かせてくれるのか、興味あり。


はぁ…これで今年のアリーナ・ウィークが終わっちゃった…しょぼーん(´・ω・`)
でも、それぞれ違う表情を楽しませてくれたアリーナへの感謝、地元名フィルの好演に祝杯を上げたくて(単に呑みたいだけだろ)、冷やおろしに合わせて三越の催事「日本全国味紀行」で和食弁当を買って帰りました。

・橋本幹造監修 彩り鮭弁当
・開拓おかき 白老虎杖浜たらこ
開拓おかきは高島屋の北海道物産展でゲットしたもの。

お弁当は普通に美味しかったです。メインの鮭より、煮物がクオリティ高かった!盛りつけが秋っぽくて綺麗でした。

開拓おかきも、外さない美味しさvvv
やはりまとめ買い必至ですな。


てか、他にも色々買い込んじゃったんだよね~。
・梅干しの燻製(燻事)
・オリーブの燻製(燻事)

デュヌ・ラルテのパンたち。

様々なもののクオリティについて考えさせられる、食欲の秋……(爆)

コメント

コメントをどうぞ

※メールアドレスとURLの入力は必須ではありません。 入力されたメールアドレスは記事に反映されず、ブログの管理者のみが参照できます。

※投稿には管理者が設定した質問に答える必要があります。

名前:
メールアドレス:
URL:
次の質問に答えてください:
このブログの管理人名を入力下さい♪
但し管理人が不適切と判断したコメントは予告なく削除いたします。

コメント:

トラックバック