チェロ覚書♪♪2回めのライブハウス発表会~SKE『Inverno』合わせ練習1回め2017年05月14日

今日は拙主宰アンサンブルSKE初参戦となる下記ライブハウス発表会向けのパフォーマンス、初めての合わせ練習です。

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 チェロ教室セッション発表会

  私の出演は2曲で

  6月24日(土) 10:30~

  場所:JAMMIN’
 
  福原美穂『ライジング・ハート』Vo※ゴスペル
  ヴィヴァルディほか『Inverno~最初から最後までありのままで冬のソナタ』…E-Vn,(Vo,Tri,Vc,Eb)

※有料公演ではありませんが、観覧時1ドリンク代が必要です
 
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なにしろSKEでのライヴハウス演奏は初。エレクトリック系が加わった楽器編成も初。
本番までに教室でセッティングして頂けるスタジオリハは30分×2回あっても、去年ソロ&サポートで様子見参加してわかったとおり、そこは練習というより完全に弾けてる前提のリハなので、細部の確認演奏等は別に済ませておこうと、事前練習をセッティング致しました。

*夏の陣<白>*****************
★「Inverno~最初から最後までありのままで冬のソナタ」
 ヴィヴァルディ『四季』より「冬」
 「最初から今まで」 (「冬のソナタ」主題歌)
 「Let It Go」(「アナと雪の女王」主題歌)remixバージョン
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7期で稼働するメンバー、総勢8名のうち、夏の陣メンバーは以下。
 私…エレキヴァイオリン
 相棒hikoちゃん…第2チェロ
 Hさん
…第1チェロ
 Nさん…エレキベース
 Tさん…ボーカル、トライアングル※新メンバー

生憎、相棒Vc-hikoちゃんは都合つかず不参加でしたが……他メンバーは出揃い、3時間みっちり有意義な練習が出来て良かったです♪

というか、皆さんとてーも謙虚な性格ゆえご謙遜で……「弾けてない」「練習してない」と仰るけれども、ほとんど弾けてました!

過去のSKE初回合わせ練習、特に初期で初回なんて…正直、合わせどころじゃなかったので…それを思えばホント、お忙しい中でも私の”オトナの真剣な遊び”に至極真面目なお付き合いをして下さる良いメンバーに恵まれたなぁと、感謝のひと言に尽きます。

さて本日の練習、利用スタジオがクラシック系仕様で機材が借りられないため、私はヨメ(アコースティックヴァイオリン)、Nさんはポータブルアンプでの練習となったものの、一番確認したかった各パートのテンポ感とか入りのタイミングなどはバッチリ!練習できました。

全体的にかなり疾走感がある事と、原曲の拍を縮めて事実上テンポアップしているパートや、拍子自体も4分の4拍子から8分の3拍子へ変化して、また4分の4拍子へ戻って8分の3拍子へ変化したりと忙しないため、皆さんの感覚を揃える事がとっても重要で、そこを重点的にチェック。

例えばここ↓
ヴィヴァルディ「四季」第1楽章パート【A】から、「冬ソナ」パート【B】へ移行する箇所のスコアを抜粋しています。
A】は♩=80で演奏し、【B】で♩=160倍速表記になっていますが、
同じ4拍子、ヴァイオリンパートが【A】で弾いていた主旋律とだいたい同じリズムを、チェロが【B】で引き継ぐ編曲になっており、音符の長さは違えど、【B】に内在するヴィヴァルディ「四季」【A】フレーズに関して実質速度は変わりません。
ただし「冬ソナ」原曲の主旋律譜面に則して記譜したものの、速度は「四季」のままなので、【A】の1小節4拍カウントの2拍分が1小節勘定になり、「冬ソナ」をかなり巻きで演奏するかたちになります。

そして「冬ソナ」パート【B】からヴィヴァルディ「四季」第3楽章パート【C】で、8分の3拍子へシフトチェンジ!
ここはエレキベースが3拍子を刻んでいるため、そこへ乗っかると考えるのが手っ取り早いものの、指示速度の不点4分音符=80に則すとどのテンポが妥当かと言われれば、【A】の1小節4拍カウントの1拍分が【C】の1小節という勘定が理想です。

続く「アナ雪」パート【C】で、また4分の4拍子に戻りますが…
ここにも内在するヴィヴァルディ「四季」【A】フレーズに注目して頂くとおわかりのとおり、速度は【A】のままなので、【A】の1小節4拍カウントの2拍分が1小節勘定になり、アナ雪原曲の速度と比較するとアナ雪」をやや巻きで演奏するかたちになります。

再びヴィヴァルディ「四季」第1楽章パート【E】へシフトチェンジ!
【A】の1小節4拍カウントの2拍分が1小節だった【C】から、【A】の1小節4拍と同じカウントに戻ります。

その変化を捉えづらいのか、Vc1担当のHさん赤枠2小節だけなぜかカウントを倍遅く勘定して演奏なさっており、修正にやや時間を要しました。
主旋律がある時はそれに合わせて問題なく弾けていらっしゃったのですが、なくなった途端、迷子になる法則ですね(笑)
これもベースが細かい拍を同じように刻んでくれていますので、合せて弾くと思えばOK。終盤はほとんど問題なくリズム修正できていました。

拍が変わる曲は、自主練だけだと自己都合のテンポや拍で弾いてしまいがち。
こうして他パートと合わせ練習をした時に、初めて間違いを発見出来る事も多いので、今日はそこを理解して頂けたようで良かったと思います。

最後は私が編曲時、一番悩んで、編曲で拍調整すべきか、拍変更で済ませるか苦慮した挙句、拍変更としたヴィヴァルディ「四季」第3楽章パート【F】について。
拍に触れる前に、赤枠のVc1フレーズは当初のスコアで1音1オクターブ演奏と記譜しており高い音に( )を表記していましたが、やはりオクターブ演奏は難しいとの事で低音のみを演奏するフレーズへ今回修正しました。

拍に関しては、指示速度の不点4分音符=60に則すとだいたい、うっすら見える青枠4ブロック、前半のヴィヴァルディ「四季」第1楽章パート【E】の1小節4拍カウントの1拍分=1ブロック勘定で、8分の3拍子に変わるヴィヴァルディ「四季」第1楽章パート【F】の2+2/3小節4拍カウントの1拍分=1ブロックに該当する速度としました。

ここもわかりやすくはベースの3拍子に合わせる事になるのですが、ベースが作る速度の目安としては、そんなもんかなと。

今日の練習では大崩れしなかったものの、やはり縦ラインがなかなか揃いにくく出遅れがち、何とか中盤で帳尻合わせするという状態でしたので、本番までにもうちょっと縦ラインが揃うと、終局がカッコよく締まって聴こえるのじゃないかなと思います。

今日は3時間練習の中で中間の休憩前に1回、最後に1回、通し演奏を録音できたのですが、どちらも途中で崩れて仕切り直しする事なく、文字通り通し演奏できました!!素晴らしい!!

この調子なら、スタジオリハ2回で本番迎えらるんじゃないかと私の方が甘い考えを抱いてしまいましたが、ホント皆さん真面目で…

今日は膠原病の炎症反応が上がらないよう、クールダウンして臨もうと思ったけれど、そんな調子で皆さんがきっちり準備して真剣に臨んで下さったから、私も思わず熱が入ってしまい、いつもどおり(笑)なスパルタ指示がバンバン飛び交ったんですよね~(ノ´∀`*) 
初参加のTさんもいらしたし、ドン引きされた!?かもしれなかったのに「もう1回、スタジオ練習したい」とありがたいご要望を頂戴いたしましたので、「是非やりましょう!」という運びになりました。

ふざけた演出や編曲(;^ω^)を盛り込んでパフォーマンスしている拙主宰アンサンブルSKEですが、やってる本人は至って真剣ですっ!!

本番まで1か月超、クオリティを上げて、なおかつ楽しく、聴いて下さる方々にもそれが伝わるパフォーマンスが出来るよう、引き続き頑張ります♪