ヴァイオリン覚書♪11年11ヶ月~430回めのレッスン2017年05月30日

先週はヴァイオリン教室移転の件と、職場では昇格に伴う延長勤務の件が重なり、どちらも対処に悩んだり精神的に振り回され、なんだかどっと疲れちゃったのですが。

今の教室とも、F先生ともお別れカウントダウンかもしれない、という覚悟を持てば、1コマ1コマのレッスンを無駄にするわけにはいかないため、少ない自習時間で少しでもレベルアップ出来るようにして臨みました。

いつもどおり、定時退社して職場から帰宅途中の路線で下車、少し余裕をもって教室へ到着。

ちょっと小腹が空いていたので、教室の自販機で飲み物を買って、ついでにフリー冊子を頂き、待合席でレッスン時間まで静かに待機。

この場所で過ごす、この時間も、そのうちなくなるんだなぁ…とぼんやり思ったりして、レッスン時間になったので防音室へ入ったのですが、あれ?今更…?気づいた事がひとつ。

「教室のレンタル楽器って…サイレントじゃなくなったんですか?」

前のコマの生徒さんは初心者のようで、レンタル楽器でレッスンなさっているのですけど、休会前に私が借りた際はまだサイレントバイオリンだったのですよ。

今日脇へ置かれてるケースを見たら、アコースティックヴァイオリンじゃないですか。いつの間に!?

どうやらアコースティックも最近用意するようになったみたいです。
教室のサイレントは古いタイプので重いし、肩当ては合わないしで、どう考えても初心者が扱うには厳しい楽器だったので…
アコースティックが借りられるなら、私も通院日とか、楽器持参したくない時に借りちゃおうかなぁ。


そんな発見からのレッスン。

以前弾いた1のスケール&アルペジオの2オクターブ上バージョンです。
高音域は鍛えられてきたので、だいたい正しい音程で捉えられ、ズレても速やかに修正しながら弾けました。
次回は続きです。




今日から新しい練習曲です。
1オクターブ重音はヴィターリ『シャコンヌ』で相当鍛えられたし、元々耳が良いおかげで音程はサラッと捉えられるため、前回23の練習曲よりははるかに楽。
先生と一緒に頭から宿題箇所の半分まで演奏しましたが、調性で♭がつく音の♭漏れが1、2カ所あったくらいで、音程自体は特に問題なく弾けました。

それ以外の技術的な点で指摘があったのは、私自身の自覚もあった指の形について1点。

1&4の指で捉える時、2&3の指がかなり退いて曲がっている↓のが気になりました。他の指で捉える時の反応が遅れてしまうので、なるべく1&4の指のライン上の空中で待機できるようにしましょう」

この練習曲の場合、1の指は低弦の音を捉える指で、それを基準音にして高弦の音を4で捉えている関係で、1の指の位置がよく見えるように…という意識も働いてついついこんな風↓に、2&3を退けてしまうんですよね(-_-;)

正しくはこう↓


もう1点は自分で何となく響きのバランスが悪いなと思ってた点で

高弦の鳴り方が少し弱いですね。もう少しだけ、A線へ角度を傾けてD線と2弦鳴らすようにしましょう。低弦の響きを基準にして高弦を捉えるのは良い事ですが、重音の響きは均等にしっかり2弦鳴らせるとよいです」

との事でした。
4の音を捉えた後で、合ってるかわかりづらいなぁと思ってたのは、鳴りが弱かったせいみたい。
よく鳴る角度を確認しました。

次回は残り半分をレッスンします。




★ヴィヴァルディ『四季』より「冬」第1楽章

主宰アンサンブルSKEのライヴ発表会演奏曲Inverno~最初から最後までありのままで冬のソナタで編曲しているヴィヴァルディ『四季』より「冬」の原曲レッスン。
今回は再び第1楽章に戻ってリスタートです。


頭から一人で演奏しました。

3段め以降の音符が詰まったフレーズを中心に自習し、多少速度が上がっても移弦とフィンガリングのタイミングがズレないように反復練習を行ったので、前回よりは焦らず気負わず弾けるだろうと思っていましたが…

んんーーー多少成長は見られるものの、やっぱりところどころタイミングが噛みあわず、雑音が混じったり、音が鳴りきらなかったり(´;ω;`)ウゥゥ

そこで今日のレッスンでは、1小節、ワンフレーズずつ、パターン奏法で確認しながら、最終的に譜面通り弾いて見てクリアできているか、かなり細分化したトレーニングを行いました。

「移弦する音と、同じ弦で弾き続ける音を、特に弓の移弦時、意識するようにしましょう。3段の頭2拍だけ、♪タン、タター、タター、タター、タタン、タター、タター、タター♪と付点のリズムで演奏してみましょう」

付点の音が1音だけ移弦して演奏する音です。
フレーズ終わりの1→1というフィンガリングの移動もちょっと厄介で、しかも平行移動じゃなく音程の関係で少し前後にもスライドさせなければなりません。

リズム奏は自習でも実践したのですが、以前のレッスンで指摘された左手の小指が立ってしまう問題↓と、

それに付随した指の移動を最小限する(4の指を使っていない時は、3の指に添える)というミッションに集中していたので、
弓の方への意識は弱かったんですよね。

「それから、ここはp(ピアノ)でスタートして、徐々にクレシェンドし、2小節めあたりでf(フォルテ)にしましょう」

速く正確に弾かなくてはと思うあまり、ついついフレーズ頭から全力で最後までフォルテシモ!くらいに弾いてしまっていました(;^_^A
(ピアノ)で弾くと自然に力も抜け、弓の移弦に意識の比重を上げたら、だいぶ雑音が混じらず、自然と音量も後半へ行くにつれ大きくなって、指と弓が間に合うタイミングで鳴らせるようになったかも。

同じように残り2拍のフレーズも分解して確認演奏し、一番苦手意識のある次小節の2拍フレーズも同様に演奏しました。
少しゆっくりめの速度でリズム演奏し、徐々に速度を上げて、譜面通りのフレーズで演奏、それを全部繋げてワンフレーズ譜面通り演奏、これを他の段のパターン奏でも実践。

とにかく速いフレーズに左指が慣れて反応する事が大事だと思ってきましたが、左の指の反応が速くなったら、むしろ右の弓の反応へ意識を傾けた方がバランスがとれるみたい…

と思い直しつつ、やっぱりそればかりでもなく。

5段めの高音域では、またしても指の形に指摘がありました。

第一関節がぺたんと凹んでしまっている↓ので、むしろ凸っと曲げるようにしましょう」
弦を押さえよう、正確な音を捉えようと思うと、こう↑なっちゃいます(;'∀')

が正しくは、こう↓
指がだいぶ浮いて、弦を押さえるというより引っかけているか、触れてるくらいの加減になるのですが、それで十分音は出るんですよね。
わかっちゃいるけれど力加減が掴めず、どうしてもベタッと押さえてしまいます。注意注意。

これらの注意点を意識するとまだ、どころどころ意識が途切れたり左手の動きに詰まったりして、スムーズには弾けなくなります…( ノД`)シクシク…きちんと弾けるようになるまでには、まだまだ。

7段(最終段)のフレーズこそ、問題なく弾けていると思っていたのですけどまだまだ指摘事項がありました。

「跳ばし弓は出来ているんですけど、16分音符の時の跳ばし弓はもっと跳ばして弾いた方が楽で、音もクリアになると思います。少しダウンボウの跳ばし弓のアタックが弱いようなので、アップボウと同じように一番跳ぶ位置で跳ばして、その張力を利用して弾くといいですよ」

これには、主宰アンサンブルSKEのライヴ発表会演奏曲Inverno~最初から最後までありのままで冬のソナタ」合わせ練習などで、チェロパートの方々にも伝えてきたことなのに、私自身も完璧にはこなせていなかったのか、と冷や汗モード(;´Д`)

でも先生的には

跳ばし弓は出来ていますよ。跳ばし弓の中でも、使い分けの問題です」

との事でした。

今日は技術的な課題点を丁寧に洗い出して解決しながら進めていったので、この7段まででレッスン終了。
きちんと弾きこなせるようになるまで、道のりは遠いなぁ……。

冒頭にも記載の通り、レッスン継続が困難となったため、前倒し進行でいこうかと、実は出来上がった宰アンサンブルSKEのホール発表会演奏曲Requiem× LUNA SEA 黒服限定GIG ver.のヴァイオリンパート譜を持参していたのですが…6月のライヴ発表会まではこの曲の仕上がりレヴェルを上げる方へ集中した方がいいかな。。。。

と、色々思案しつつ、帰りに成城石井へ寄って半額商品ゲット。
この寄り道も、なくなるんだなぁ……まだ、正式な退会届を出したわけではありませんが、気持ちはある程度傾いています。