ヴァイオリン覚書♪~アリーナ・イブラギモヴァのブラームス Vn協奏曲2017年10月21日

私のアリーナ・ウィーク2週目はオケとの競演♪
今秋のアリーナの日本公演はかなりの過密スケジュールだったみたいで、私が取りこぼしていた公演情報も含めて時系列で整理すると、こんなに!



  2017年 10月8日(日)
  in 三鷹市芸術文化センター 風のホール (東京)


 2017年 10月9日(月・祝)
  in 静岡音楽館AOI (静岡)

 <オール・シューベルトプログラム>

  2017年 10月12日(木)
  in 電気文化会館・ザ・コンサートホール(名古屋)


  2017年 10月14日(土)
  in 芸術文化センター 神戸女学院ホール(兵庫)


  2017年 10月15日(日)
  in 青山音楽記念館(バロックザール) (京都)

 <オール・シューベルトプログラム>

  2017年 10月17日(火)
  in 王子ホール(東京)

そして残り2公演3日がオケとの共演です。

SNSでの評判を伺うに初登場の会場でも好評を博しているようで、これだけの公演数を重ねても素晴らしいパフォーマンスを披露してくれるアリーナの演奏に、今日も期待は膨らみました。

で、遠征は大抵車内朝ごぱんが常だったのだけど、お薬もいっぱいある( ノД`)シクシク…し、ランチしたいレストランもあって、前回の兵庫の時みたいにお腹いっぱいで食べられないといけないから(笑)、おうちで簡単に食べました。

・ブラン食パン(ザクセン)でハニーチーズトースト
・おさかなソーセージ(らでぃっしゅぼーや)
 with ほうじ茶ラテ

遠征費節約&のんびり電車旅~と思って、久々に近鉄特急のアーバンライナーにて移動。
新幹線より移動時間は長くなりますが、座席は快適だし、ウトウト寝て仕事の疲れもちょっと癒えたかも。

難波駅、京都や大阪に歴友が多かった15年くらい前には、しょっちゅうアーバンライナーで出向いて集合する駅になっていて、割と土地勘もあったのだけど、今回は久しぶり過ぎてウラシマ状態。
そんな変わっていないとも思うのだけど、違いがあってもわからないほど記憶が古いという(;´Д`A ```

難波でぶらぶらするのは帰りにして…まずはホールの最寄り駅に近い梅田まで地下鉄御堂筋線で移動し、グランフロント大阪へ。
ミイル友さんにおススメ頂いたレストランにてランチ。

あ、グルメ日記は別記事にてご紹介いたしますので、ここではサクッと割愛しまして~~ホールが駅直結とか駅近ではなかったため、お天気も台風が近づいてて生憎の雨模様だしで、迷う事を想定し(;´・ω・)余裕をもって移動したらば、案外すんなり迷わず到着してしまいましたよ。Googleマップさんグッジョブ(`・ω・´)b


 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 他
                                
  2017年 10月20日(金) 19:00開演 (18:00開場)
      10月21日(土) 14:00開演 (13:00開場)
  in ザ・シンフォニーホール(大阪)

初めてのザ・シンフォニーホールは、あら素敵なホール。
内装も、木製部分の重厚感が落ち着きあり、カフェスペースも広くて座席のタイプも様々あり、おひとりさまでもグループでも開演前&幕間にまったりできそう。

名古屋のホールも最近、続々と改装が始まっていますが、遠征していつも思うのは、こういう演奏会を色んな方向で楽しめる空間が充実したホールは名古屋には…はっきり言ってないです。

飲食サービスも簡易かホーム内のキヲスクレベル、休憩スペースもソファやベンチ系の椅子や立食テーブルが少しある程度のところがほとんど。

海外ではお酒や軽食&デザートも充実してるし、幕間でリフレッシュして次の幕がスッキリ楽しめる部分もあるので、こういうホールが増えてくれるといいなぁと願いたいものです。

おっとと、話が脱線してしまった。

初めてのホールは、座席表だけじゃ良席がどこかよくわかりませんでしたので、テキトーに取った座席を確認。

ホール内ショップでも記念限定グッズが売られていましたが、35周年だそうで、開演前は左右にこんな↓ノボリのライトアップがされていました。
パイプオルガンも素敵だわ。

今回、最前列はB席だったから、A席で一番前(前から4列目)を取ったけれど、私の席からもソリストばっちり見えますわ♪

名古屋のアリーナ・ファン友さんたちとも会場でお逢いして、和やかにお話ししながら期待を高め…


まずは最初のブラームス『大学祝典序曲』作品80を鑑賞。
この曲、色んなオケでちょいちょい聴いてるし、大好きなアバドさん指揮のも聴いてるんだけど、ブラームスの曲の中ではそれほど好きな曲じゃないので、私の消化能力のせいもあって、あっさり終わっちゃったかな(-_-;)

やっぱブラ1とか「悲劇的序曲」と比べたらインパクトが。
どこがどうといえるほどクラシック通ではない私ですから、感想はその程度に留めておきます。

あ、ホールの響きは柔らかくて良かったです。

そうして待ってました!の

ブラームス ヴァイオリン協奏曲 二長調 作品77

アリーナは藤色の、そして多分デザインが好きなのだろうドレープがちょっと古代ローマ風なドレスで登場。

最近よく丸くなったと言われちゃってますが…(;´・ω・)一時期よりはちょっと痩せたかも???
まぁ、名古屋でオケと初共演した時期は、大丈夫か!?というほど華奢でやせ細っていたので……でもファン&同じ中年女性としては、「妖精」という某CD帯の謳い文句もあって世の男性ファンからすると実物とのギャップがあるのかもしれないけれど、あんまり容姿にツッコミを入れるのは遠慮して頂きたいかなと…(´;ω;`)ウゥゥ

体型云々よりそんな心配もないほど演奏が素晴らしいのは、ファンの皆さんご存知の通りですし。

さてこの曲、ブラームスらしく、他のヴァイオリンコンチェルトと比較しても大変に骨太で聴きごたえがあって、演奏者にもパワーが要求される曲想ですし、これまでアリーナが数々のオケと共演してきた中でも私が耳に触れる事のなかった類の曲だったので、どう聴かせてくれるのか、本当にワクワク、どきどきしていました。

私が過去に聴いたブラコン演奏の中で好きだなぁと思ったヴァイオリニストは、ジュリアン・ラクリンジャニーヌ・ヤンセン
ラクリンさんは繊細だけど懐の深さも表裏一体となっていて、ヤンセンさんは最近どんどんマットでヴィオラに近い音色になってきた中の演奏を聞いたらとっても素敵だったので。


さぁ、彼らとは元々持ってる音色の違うアリーナは、どう来るか。

冒頭の長いオケのイントロ、私的にはちょっと思ったよりブラームス的なパワーが足りなくて、アレ?とか思っちゃったのですが。

ソロ・ヴァイオリンの冒頭の重音。

来た来たキタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!という感じ!!
曲に没入してゆくアリーナのスタイル、いきなり冒頭から弓毛がぶちぶち切れてそれだけで凄まじい様相なんだけれど、弦へ吸いつくようなボウイングから生み出される音は極めて正確でマット。
天候のせいもあって、かなり鳴らしにくい日ではあったと思うのですが、G線はそれでも深く鳴っていたし、何より、低音から超高音域へ駆け上がっていった先の高音ロングトーンのヴィブラートが……きゅーーん。

太さと激しさから、繊細で柔らか、暖かな音への超転換が瞬時にして繰り出され、ギャップ萌えでヘロヘロですよ私(笑)

主題が変わって高音域の優しく謳いあげるフレーズでは、もう、蕩けるような柔らかさと美しい高音ヴィブラート、囁くような弱音の嵐!

テンポは一般的、アリーナもあまりテンポの緩急はつけすぎずに弾き進んでゆくのですが…私的にはオケに対して、アリーナがかなり語りかけるような演奏をしていたので、もうちょっとはっちゃけて応えてくれても良かったかなという気はします。
よく言えばソリストを立てて堅実なんだけど…名フィルの方が、その辺はかなりコンタクトとって弾いてるような気がして、というのは地元愛の偏見かもしれないけれど(;''∀'')

それにしても予想をはるかに超えて、これまでに聴いたことのないブラコン。

いつもどおりのアリーナの音には違いないのだけれど、先週シューベルトでまったりプログラムを聴いたばかりだったせいもあるし、アリーナのオケ共演も生で鑑賞したのは現代寄りか古典寄りの協奏曲ばかりだったから、ロマン派の協奏曲だというせいもあるのか……

いつも以上に多彩で、ロマンティックな引き出しの多さにびっくり!
ブラームス、協奏曲や交響曲では古典派的な地盤がしっかりしてる上に、ロマン派の歌心があって私は大好きな作曲家なのですけど、アリーナの演奏を聴くとそこがはっきりわかるというか。

低音部ではヴィブラートを抑制していて、弦のストレートな響きを太く、あるいは細く体感できるし、高音部では高音がここまでクリアに、そして柔らかく鳴らせるの!?というほどヴァイオリンの無限の可能性を感じさせてくれる音を聴かせてくれて。トリルは心の琴線をパタパタ煽ってこそばゆいほど愛おしく。

ブラームスだから低音のヴィオラみたいなアリーナの音が楽しめるかなって思っていたら、今回は高音部へ上がるたびにきゅん死にしそうだった…(;''∀'')

一楽章終盤のソロヴァイオリンパートなんて…涙がちょちょぎれるほど美しかったよ……

やばい一楽章だけでこんなに想いが溢れてしまった…。。。。


歌心溢れる抒情的な二楽章では、アリーナがとっても楽しそうに曲へ没頭してゆくのを、聴き手も微笑ましく受け取り…やっぱり超高音域のヴィブラートの素晴らしさに、演奏者の端くれとして目を奪われておりますた。
第1関節のヴィブラートが物凄い振幅なんですよね。2関節は動いてないから、音もブレなくてあれだけクリアでよく鳴るのか。もちろん右(弓圧)のコントロールに依るところも大きいのだろうけど。

ベートーベンのソナタなどでは感じなかった部分の技術的な素晴らしさへ、改めて感じ入った次第です。

休符の間もオケの音に身体を反応させ、曲を全身で感じながら全霊でぶつかってゆくアリーナの姿が印象的。

音楽の歓びに満ちた三楽章は、軽快なアルペジオが終章へ向かって駆け足で進んでしまうようで、ああ…終わらないで―ーーー(´;ω;`)ウッ…と思いながら聴いてました(;´・ω・)

そして、終わってしまった……(´・ω・`)

鳴り止まない拍手に応えて、アンコールも一曲。
あああ…至福。
あれだけ耐力&体力の必要な曲を弾ききった後でも、一指乱れぬ見事な演奏で、聴き手の私の興奮ぎみの熱を優しくクールダウンしつつ、またしても別の扉をそっと開けてくださる。。。。

そう、私が初めて出会ったアリーナの音はこのバッハでした。
あれから10年以上経つけれど、どんどん進化、深化してゆくアリーナの音の世界に、私は魅了されっぱなしです。

もうお腹いっぱい、胸いっぱい。。。。。。

今年は病気の発覚と、治療が一進一退した時期もあって、演奏会遠征は控えた方がいいのか悩んだけれど、今日来なかったら一生後悔したであろう演奏が聴けました。

もう、このまま眠りについてもいい…(爆)
という気持ちで、うたた寝防止のためにランチでは諦めたアルコールを、休憩中にカフェで頂きました(笑)
しかもAさん、むしろ私がごちそうせねばならない立場ですのに、これご馳走になってしまいまして(;´Д`A ```

更には今回断念したデュオ・コンサートのうち静岡公演のチラシとプログラムまで頂きまして(''◇'')ゞ
あああ!行きたかった!!
次の機会があれば、グルメの無駄遣いは避けて(???)、遠征費を貯めておかねば。

そんなこんなで最後のシベ1にはそれほど期待もしていなかった(申し訳ございませんオケの皆様( TДT)ゴメンヨー)のですが、ブラコンの興奮と、適度なアルコール摂取によってスッキリ目が冴えたみたいで。

良かったですシベ1。オケは今日一番この曲が良かった!
秋山さんの指揮も良かった!

…すみません感想が貧弱で(;´Д`A ```

さぁ、アリーナ・ウィークの〆は


   バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112 

  2017年10月24日(火)19:00開演(18:20開場)
  in サントリーホール(東京)

これはアリーナ真骨頂!だろうし、無伴奏ソナタは初めて出会ったアリーナの曲だし演奏会でも聴いてるので、あの音が聴ける!と思って想像しながら、いい意味で裏切られるのが楽しみです♪

ヴァイオリン覚書♪~アリーナ・イブラギモヴァのオール・シューベルトプログラム2017年10月12日

愉しみにしていたこの日がやってまいりました♪


 <オール・シューベルトプログラム>
 ヴァイオリン・ソナタ イ短調 D385
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D574 「グラン・デュオ」
 ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 D384
 幻想曲 ハ長調 D934

<アンコール曲>
ソナタ D574「グランド・デュオ」より 第3楽章

  2017年 10月12日(木)
  in 電気文化会館・ザ・コンサートホール(名古屋)

今回もファン友さんのご尽力により、最前列真ん中かぶりつきでの鑑賞です(*´∀`*)

送って下さったチケットに、こんな素敵なプレゼントも同封して下さいました♪

チケットホルダー※ラフォルジュネのお土産
・BBCミュージックマガジンの付録CD
※アリーナがヴァイオリンを担当したクインテットのシューベルト、ピアノ五重奏曲『ます』が収録されています。

Aさん、いつも本当にありがとうございます!!(´;ω;`)ウゥゥ


余裕を持って会場入りし、じっくり堪能しました。


そして…いつもよりあっという間に終わっちゃった気がしますが…やっぱり、相変わらず素敵なデュオvvv

個人的には今回、シューベルトという演目の問題もあってか、特にセドリックさんのピアノの素晴らしさが味わえたかな~と思っています。

ピアノが反復するアルペジオの、水面に掌をぱしゃぱしゃするみたいな軽いタッチの音から、乱反射する光のように瞬間の煌めきを印象深く放つキラキラした音、絶妙に抑制されたぺダリングが生み出す円やかな音。

音色の豊かさとダイナミックレンジの奥行き、その全てが美しく、歌心に溢れていました。

D574 「グラン・デュオ」幻想曲でホントに若干、タッチが弱くて跳んだ音はあったけれど、そんな些細な傷は全く気にならないくらい、ピアノという鍵盤楽器のポテンシャルを穏やかな気持ちでじっくり味わえたなぁ~と思います。曲想のおかげもあるかもですが。

アリーナのヴァイオリンの弱音の美しさは依然として、他のヴァイオリニストのそれと類し難いほど格別な趣きがあり、きゅんきゅんさせられっぱなしでしたが、プログラムの演目中、ヴァイオリンの特徴的な技巧が盛り込まれている曲はせいぜい幻想曲 ハ長調 D934くらいですので、彼女の持てる超絶技巧を堪能する…という意味ではやや物足りなさを感じてしまうかも。

技巧的な部分で聴衆を魅了するタイプの曲が少ない分、基本的な技術でいかに魅せるかという面では、演奏者の曲に対する解釈とそれを表現しうる技術の一つ一つが丸裸になる恐ろしさがあるのかな…???
でも時折微笑を湛えながら楽しそうに弾いているアリーナの姿からは、そんな穿った想いなどチラリとも見えませんでしたよ。

D574 「グラン・デュオ」なんかは、ゆったりしたフレーズでCDよりもたっぷりめに含みを持たせたようなタメを作っていて、そんなテンポの揺らぎにもぴったり対応してみせるセドリックさんのピアノの細かな音符との対比がとても素敵でした。

アンコールもそんな音色の醍醐味を存分に味わってほしいといわんばかりに 「グラン・デュオ」

今回もサイン会してくれましたvvv
時間があんまりないみたいで、アリーナもセドリックさんも演奏中の衣装のまま。
だけどいつも通り、にこやかに応じてくれましたよ♪

私はこの日の為にとっておいたCDのブックレットと、今日のプログラムへ書いてもらいました♪
二人ともいつもながら茶目っ気たっぷりで、サインする位置にこだわって書いてくれたりして(∀`*ゞ)
アリーナが山の稜線に書いたから、セドリックさんは麓に(笑)

終演後、ホントに時間がない中、一緒に写真も撮ってもらえました♪

セドリックさんが、「帽子好きなの?いいね!」と褒めてくれて、アリーナもうんうんと笑顔で応じてくれましたvvv

私が把握しご紹介した静岡公演以外にも


  2017年 10月8日(日)
  in 三鷹市芸術文化センター 風のホール (東京都)

があったようで、すでに2公演を終えての名古屋公演でしたが、シューベルトのオールは日本じゃ名古屋が最初、おそらく王子ホールが大本命でしょうから、徐々にエンジン全開にして臨んでくれる事と思います。

こんなに素晴らしい演奏なのに、名古屋は平日開催という事もあってか、空席が目立ち…申し訳ないやら、もったいないやら。
そのうち名古屋とばしになってしまったら嫌だなぁ…不安……。。。

チケット争奪戦になるのも切ないけれど、もっと名古屋とその近郊の方々に二人の生の音を体感して欲しいな、と思いながら、来週大阪にて、アリーナとの再会を心待ちにしまーす。

ヴァイオリン覚書♪~アリーナ・イブラギモヴァの新譜 ハイドン:弦楽四重奏曲集 Op.20 第2集、2017年の来日情報追記2017年06月15日

病気の事やら何やらでバタバタしていたので、しばらく情報整理を怠っておりましたが、ファンの端くれとして…遅ればせながら備忘録したいと思います。

まずはアリーナが第1Vnをつとめるキアロスクーロ・カルテットの新譜から。


収録曲は
● 弦楽四重奏曲第34番ニ長調 Op.20-4, Hob.III:34
● 弦楽四重奏曲第35番ヘ短調 Op.20-5, Hob.III:35『レチタティーヴォ』
● 弦楽四重奏曲第36番イ長調 Op.20-6 Hob.III:36

ヴィオラのエミリエさん、その後、無事赤ちゃん生まれたかなぁ?
この写真が出産後なのか、だいぶ前に撮られたものなのかわかりませんが。

アリーナも今となっては人妻ですので、そのうち産休とかもあるかと思いますが、とりあえず以下公演の追加情報↓も入ったように、今年は来日公演だけでものすごい過密スケジュールになっているみたいなので( ゚Д゚)、バリバリ働きモードってところでしょうか?嬉しいけど。



  2017年 10月15日(日)
  in 青山音楽記念館(バロックザール) (京都)

 モーツァルト/ヴァイオリンソナタ ト長調 K.379
 シューベルト/幻想曲 ハ長調 D934
 ベートーヴェン/ヴァイオリンソナタ 第9番 イ長調 作品47「クロイツェル」
 
 すでに一般販売が始まっております。
 名古屋より西での公演は、このデュオ初かも!?




 2017年 10月9日(月・祝)
  in 静岡音楽館AOI (静岡)

 モーツァルト:ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第27番 ト長調K.379(373a)
 シューベルト:幻想曲 ハ長調 op.159, D.934
 ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第9番《クロイツェル》イ長調 op.47

 こちらも初上陸。
 チケット発売目前ですよ♪


初めましての地区はオール・シューベルト・プログラムではなく、これまでのレパートリーの有名どころを集めた構成になっていますね。


うううう~ん((+_+))
体力と経済力があったら、どっちか行きたいくらいですが、一度は生演奏を聴いたor聴く予定の演目なので、今回はパスか…。


私が聴きに行く事にしたのは結局遠征が2本で



 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 他
                                
  2017年 10月20日(金) 19:00開演 (18:00開場)
      10月21日(土) 14:00開演 (13:00開場)
  in ザ・シンフォニーホール(大阪)

の土曜公演と、


   バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112 

  2017年10月24日(火)19:00開演(18:20開場)
  in サントリーホール(東京)

ド平日だけど…
まぁ病気に関しては数値が安定してきた事だし、このタイミングなら国外逃亡後だから、多少体調崩れても寝込めるタイミングかなと(爆)

本日無事、大阪のチケットもゲットしましたので、後はスケジュールと体調管理につとめるのみです。


もう1本は地元でこの日程より先の

 <オール・シューベルトプログラム>
 ヴァイオリン・ソナタ イ短調 D385
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D574 「グランド・デュオ」
 ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 D384
 幻想曲 ハ長調 D934

  2017年 10月12日(木)
  in 電気文化会館・ザ・コンサートホール(名古屋)


まもなく一般販売が始まりますので、そこを狙って3公演。
10月の真ん中は毎週アリーナに逢えます♪


というわけで、私が把握している来日情報は、すでに完売(*_*;している

 <オール・シューベルトプログラム>
 ヴァイオリン・ソナタ イ短調 D385
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D574 「グランド・デュオ」
 ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 D384
 幻想曲 ハ長調 D934

  2017年 10月17日(火)
  in 王子ホール(東京)

を含めると6本です。

ヴァイオリン覚書♪~アリーナ・イブラギモヴァの新譜 モーツァルト:ヴァイオリンソナタ集第3集2017年03月21日

今月とうとう、アリーナ・イブラギモヴァセドリック・ティベルギアンの名デュオによるモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会のヴァイオリン・ソナタ、最終第3弾が発売されました。

 ヴァイオリン・ソナタ全集第3集

収録曲は演奏会2回目と同じ。
・ヴァイオリン・ソナタ第32番変ロ長調 K.454
・ヴァイオリン・ソナタ第12番ト長調 K.27
・ヴァイオリン・ソナタ第17番ハ長調 K.296
・ヴァイオリン・ソナタ第36番ヘ長調 K.547
・ヴァイオリン・ソナタ第16番変ロ長調 K.31
・ヴァイオリン・ソナタ第23番ニ長調 K.306

奇しくもワタクシの誕生月♪
ちょっと遅れてきた誕生日プレゼントの気分でしたvvv


ちょうどHMVでクーポンやキャンペーンの割引があったので、誕生月だし!と思ってついでに前から欲しかったチェリスト、ミクローシュ・ペレーニさんのCDも買っちゃった♪

チェロのための室内楽作品集第1集
 ミクローシュ・ペレーニ、デーネシュ・ヴァーリョン、クリストフ・バラティ、他

ファルカシュ:
1. ハンガリー風舞曲第2番 (1934)
2. All'antica - 古風な作品集 (1962) (第1番:パストラーレ/第2番:アリアと変奏/第3番:ジーグ)
3. バラード (1963)
4. ハンガリー民謡によるソナチネ (1955)
5. 独奏チェロのためのソナタ (1932)
6. アリオーソ(1926)
7. 4つの小品 (1965) (イントラーダ/スケルツォ/小さな詩/ロンド)
8. フルーツ・バスケット (1946) (パンチ/マジック・ボックス/太陽光線/村の朝/スミレ/石のカエル/子守歌/スレイ・ベル/カエルの王/小さな妖精/ハーレクイン・セレナード/日中の雲)

チェロの小品とか、ハンガリー風の曲が収録されてて、ペレーニさん♪しかも比較的新しい録音だから、昨年末発売されて気になっていたんですよね~。
iPodに入れて、癒されたい時に聴きますvvv

こちらは古いCDなのですが、再販されたよう。
再販……なんだけど、ブックレットが明らかにカラーコピーっぽい(笑)
中身のCDは問題なく聴けたので、まぁ良いのですが廉価版っぽい造りでした。

『イン・コンサート』
 ペレーニ(vc)コチシュ(p)

これも古いCDの再販。
色んな作曲家の小品が収録されているので、欲しかったんです。

結局iPodに入れて聴くなら、データで購入してもいいんじゃない?って感じですが、依然として私はアナログのCD派。
だって、コンサートに行けたらサイン欲しいし!(笑)
英語とか読めなくても、ブックレットは何となく見たいのです。

もちろん、生演奏の感動に勝るものはありませんが。

アリーナはこの秋立て続けに来日コンサートがあるので、出来うる限り足を運びたいと思っていますが、ペレーニさん一度も生演奏を聴いた事がないので、ご存命のうちに行きたいなぁ……。

ヴァイオリン覚書♪~アリーナ・イブラギモヴァ 2017年の来日情報:追記修正2017年02月20日

先般、ヴァイオリン覚書♪~アリーナ・イブラギモヴァ 2017年の来日情報で備忘録した際、コメント頂いた追加情報の詳細が開示されていましたので、追記。
…と、それによってプログラム構成で私の予測違いも発覚したので修正しておきます。

 <オール・シューベルトプログラム>
 ヴァイオリン・ソナタ イ短調 D385
 ヴァイオリン・ソナタ イ長調 D574 「グランド・デュオ」
 ヴァイオリン・ソナタ ニ長調 D384
 幻想曲 ハ長調 D934

  2017年 10月12日(木)
  in 電気文化会館・ザ・コンサートホール(名古屋)


てことは、

  2017年 10月17日(火)
  in 王子ホール(東京)

 も恐らく同じ内容だと思われます。

今年は名古屋でコンチェルトなしかぁ~。

は大阪だし、行きやすい日程ですが、

は東京だし、行きづらい日程なので……日帰りが厳しくド平日まん中って……名古屋ではありえない日程の組み方ですね、さすが東京。

新幹線と夜行バスで日帰り強行軍か……?
体力的に大丈夫なのかな私。。。。

ヴァイオリン覚書♪~アリーナ・イブラギモヴァ 2017年の来日情報2016年12月21日

今年の演奏会は春に集中していたので、その後のチェックを怠っていましたが、見つけましたので備忘録。


  2017年 10月17日(火)
  in 王子ホール(東京)

 王子ホールのHPにはプログラム構成の情報がありませんでしたが、アリーナのHPで来年度の各国コンサート情報を見る限り、

バッハ:ヴァイオリンソナタ第4番 ハ短調 BWV1017
ブラームス:ヴァイオリンソナタ第2番 イ長調 Op.100
ケージ:6つのメロディー(1950)
シューマン:ヴァイオリンソナタ ニ短調 Op.121の2

とあるので、このコンサートツアーの一つじゃないかなと思います。
確か、いつかのインタビュウ記事で、「バッハのソナタをセドリックとチェンバロでやりたいね、みたいな事を話してる」って言ってた気がしたので、これピアノじゃなくてチェンバロかも!?




 ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77 他
                                
  2017年 10月20日(金) 19:00開演 (18:00開場)
      10月21日(土) 14:00開演 (13:00開場)
  in ザ・シンフォニーホール(大阪)

ブラームス、キターーーー!!!
これ、他の地方では多分ないですよね……。
大阪のファンの方、兵庫のキアロスクーロ・カルテットについで、関西でのオーケストラ出演は待望のお初じゃないでしょうか!?




   バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112 

  2017年10月24日(火)19:00開演(18:20開場)
  in サントリーホール(東京)

ド平日だし、ヴァイオリンのレッスン入りそうだけど、バルトークだもん!行きたいっ!!



以上。
ええーーー、名古屋ないの!?あるでしょ!?あるよね!???
他県でも名古屋でやらないプログラムは行くけども!行くけども名古屋please!!

ヴァイオリン覚書♪~アリーナ・イブラギモヴァの新譜 モーツァルト:ヴァイオリンソナタ集第2集ほか2016年09月16日

マルタ旅行とか色々重なってチェックし忘れていたのですが、演奏会熱が落ち着いた頃になってパタパタッと新譜が発売されておりまして!

今頃慌てて備忘録です。

まずはアリーナが第1Vnをつとめるキアロスクーロ・カルテットの新譜から。

やっと来た来た!ハイドン来た!!
レーベルを移籍してから最初のCDになりますが、収録曲は
・弦楽四重奏曲第31番変ホ長調 Op.20-1
・弦楽四重奏曲第32番ハ長調 Op.20-2
・弦楽四重奏曲第33番ト短調 Op.20-3
だそうです。


そして昨秋、今春と王子ホールで行われたモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会のヴァイオリン・ソナタ、第2弾が発売されます!!

 ヴァイオリン・ソナタ全集第2集 
収録曲は演奏会2回目と同じ。
ヴァイオリン・ソナタ第24番ヘ長調 K.376
・ヴァイオリン・ソナタ第10番変ロ長調 K.15
 ヴァイオリン・ソナタ第29番イ長調 K.402
 ヴァイオリン・ソナタ第1番ハ長調 K.6
ヴァイオリン・ソナタ第14番ニ長調 K.29
ヴァイオリン・ソナタ第4番ト長調 K.9
ヴァイオリン・ソナタ第2番ニ長調 K.7
・ヴァイオリン・ソナタ第22番イ長調 K.305

名古屋ではやらなかったプログラムなので、是非買わなくては!

実は第1集もまだ買えてないという点(爆)ファン失格!
この機会にまとめてお買い求めしよう。

ヴァイオリン覚書~キアロスクーロ・カルテット演奏会in兵庫2016年04月09日

チケット争奪戦に乗り遅れ、諦めていたキアロスクーロ・カルテットの演奏会でしたが、アリーナファン友さんがヤフオクでゲットしたチケットを譲って下さったので先月急遽、兵庫行き決定!!となり、行ってまいりました!!

新幹線移動中の腹ごしらえ(笑)は毎回恒例、駅ナカのスタバで調達した朝ごぱん。 今朝は寒かったので、ホットサンドのフィローネ ローストチキン レモンバターソースと、ほうじ茶ラテにしました。 移動距離が短いから1個ね((⌯˃̶᷄₎₃₍˂̶᷄ ॣ)プッ♪

兵庫初めてだし、文化センターの傍に大きなショッピングモールがあったので、名古屋にないお店とか見て回って、ランチもしたいなぁと思い、早出したのですが……

このスタバがよほど重たかったのか、全くお腹空かず。

歩いてウィンドウショッピングするだけで、30分も経たないうちに疲れてすぐその辺の椅子へ腰かけ(苦笑)
喉は渇いてもやっぱりお腹は空かなかったため、ランチは諦めてミックスジュース飲みました。
juice deri mameca(ジューズデリ マメカ) 
・フルーツミックス 
関西と言えばミックスジュース?一番スタンダートなやつにしましたが、すっきりしてて後味良く、美味しかった♪

ランチは諦めたけれど、折角兵庫まで来たからと、この後ちょっとパンを買ったのは、グルメ日記へ記載するとして…

キアロスクーロ・カルテット ※完売
 2016年 4月9日(土)14:00~
 in 芸術文化センター 神戸女学院小ホール(兵庫)

全体が木目調の素敵なホールです。

私の席、最前列のド真ん中でしたので、そこからこの距離!舞台と客席の段差も2段しかなくて、近っ!!
サロンコンサートみたいな距離感ですよ、ウホホッ♪

さて、関東の公演では全員黒一色のイッセイミヤケ・プリーツプリーズで統一していた衣装でしたが、本日もイッセイミヤケは変わりなかったものの、アリーナとチェロのクラーレさんが差し色に鮮やかなイエローとブルーをそれぞれコーディネイトしていましたよ。

というわけで、演奏会スタート。

モーツァルトディヴェルティメント 変ロ長調 K.137
出だしのアリーナのスーッと心に響き渡り浸透するノンヴィブラートでヤラレちゃいました……うっとり。
その後の音は柔らかく繊細で、CDで聴いたモーツァルト「不協和音」よりは陰の部分が薄らいで、弦楽四重奏曲第16番の時のような軽やかさを感じました。ま、全体的に奔放で軽快な曲想のせいもあるかとは思いますが。

それぞれの楽器が奏でる音の語り口は、まるで一人遊びする子供の会話のよう。ちょっと滑稽なニュアンスもあったり、優しく見守りたくなるような雰囲気もあったり。4挺の弦楽器の音が1つに溶け合って素敵。

2楽章の終わりでフライング拍手が起こったのはちょっと(;゚Д゚)ビックリしちゃいましたが、最後まで曲の雰囲気を損なわず無事終了。

小さなホールに合う選曲だなって気もしました。


ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第4番 ハ短調 作品18-4
モーツァルトから一変して曲想も構成もヴァラエティに富んだベートーヴェン。アリーナが、セドリックさんとのデュオで見せたようなキレッキレ、ギリッギリの感じで切りこんで行くシーンでは、ちょっと全体像がバラけてハラッとさせられる場面もあり、曲のドラマティックな展開と併せてドキドキしてしまったり、またしても2楽章の終わりでフライング拍手があって(;゚Д゚)ビックリしちゃったりしたのですけど、全体的にはモーツァルトとの違いを楽しめたかな。

特にアリーナが、ソロの時より楽しんで弾いている感じが伝わってきて、そこが良かったです♪

初期の作品で、かすかにモーツァルト的な雰囲気もある曲なので、曲自体はどちらかというとCDの「セリオーソ」の方が好きで、演奏もそちらの方が好みだなと思いましたが、ライブならではの迫力は十分味わいました。


シューベルト:弦楽四重奏曲 第14番 ニ短調「死と乙女」
弦楽四重奏の超メジャー曲。CDの「ロザムンデ」とほぼ同時期に書かれた壮大な作品で、今日の演奏もヴァイオリン2挺の激しい競奏が織りなす切迫感が聴きどころ。
終盤で第2Vnのパブロ・ヘルナン・ベネディさんの肩当て(アリーナと同じくクッションタイプ)が勢いよく跳び外れるというハプニングがあったくらい、熱のこもった演奏でした。

というより、アリーナがグイグイとヒートアップしてゆくのに、引っ張られてパブロ・ヘルナン・ベネディさんもガンガン鳴らしてた感が強いかな。
CDで「ロザムンデ」を聴いてた時は、私自身がアリーナの盲目的なファンであるがゆえに、また姿が見えないからこそ尚更アリーナの音を無意識に探ってしまう感があって、どうしてもベネディさんの音は全体像とし捉えてしまっていたのですが、どっこいライヴで聴いたら、ベネディさんの音はアリーナと全く違う良さがあるし、アリーナの音を殺さず、ちゃんと主張もしてくるなぁという印象を受けました。アリーナよりも深い太い低音が鳴るし、はっちゃけた時のアリーナのタイミングに一番合わせている感じ。
クラーレさんとエミリエさんがその狭間で抑え気味にベースをとってて、だからヴァイオリン2挺に迫力負けしてる感じもありましたけれど、全員がバリバリ弾いちゃったらコレ、悲壮感ゼロになっちゃうし(苦笑)……難しいですね。

重厚感のある四重奏ほど、音量やニュアンス感のバランス、配分が難しい……ってところでしょうか……、まだ彼ら独自の「死と乙女」を模索中というような感じも見受けられました。
キアロスクーロ・カルテットの名の通り、彼らの音が紡ぎ出す明暗の表現をカルテットの音作りのテーゼとするならば、多分シューベルト自身が「ロザムンデ」「死と乙女」を通して、生と死の何たるかを模索したように、この曲が内包する生が持つ光と陰、死に見出す光明と見えざる暗澹を、今後彼ら独自のものとしてどういう音にするか、いずれCDになる日の音色を愉しみにして、今日の演奏はその変遷のはじまりとしたいと思います。

そういえば今回初めて知ったのですが、チェロのクラーレさん、曲によってエンドピンを立てず両足で抱えてバロックスタイルで弾いたり、普通に立てて弾いたりと、変えているんですね!そのエンドピンもよく見たら黒っぽい、カーボン製のような素材のものを使用していました。
だから調弦のせいだけじゃなく、音が丸くて少しこもったような感じに聴こえるのかな?

<アンコール>
モーツァルトディヴェルティメント ヘ長調 K.138より第2、3楽章
名古屋より西開催のクラシックコンサート、実は初めて鑑賞したのですが、名古屋のお客さんよりブラヴォーコールがあちこちから、しかも女性の声もたくさんあって、私も便乗して思わず「ブラヴォー」って言っちゃった♪
これまでミュージカルではめっちゃ感動をはっきり言葉にして歓声上げてたんだけど、どうもクラシックは私、通じゃないから言いづらくて。歌舞伎で掛け声かけられないのと同じ感じ?

たくさんのブラヴォーコールに応えて、アンコールは2曲もありました!
兵庫まで来た甲斐あったわ私(笑)

サイン会もありましたvvv
もちろんCDのブックレット持参してましたので並びましたら、私を挟んで前後に並んでいらした芦屋マダム&ジェントル風の方々が今日の感動を語り合っていらしたので、思わず私も混ぜて頂いて、ファントークに花が咲き(笑)

NHK-BSのクラシック倶楽部を観てこの演奏会のチケットを購入されたという方もいらっしゃり、やはりNHKさんの影響力は大だなと。
っていうか、私なんかよりものすごーく、クラシック通な方々ばっかりで、色んな演奏家の演奏会に足を運んでいらっしゃる中で、この演奏会を選んでいらっしゃって、ホント耳の肥えた観客が多いんだなぁ~と感じました。
こんなに評価の高い演奏家だって、名古屋はなかなか満席にならないし、サイン待ちで並んででもそこまで感動を語り合ったりしてないし。土地柄???
ま、これ以上チケット争奪戦が激しくなっても困っちゃうんですけど。

撮影も許可が出ましたよvvv

どうでもいいけど私、CDのジャケ写のイメージで勝手に、チェロのクラーレさんは小柄で、ヴィオラのエミリエさんは女性の中で一番スラッと大柄って思ってたら真逆だった……。
エミリエさん、身重で遠征、大変だったでしょうに、ありがとう!!

私の方がアリーナエミリエさんより身長高いんだし!(笑)
エミリエさんの事を思うと、この来日公演逃がしたら当分ライヴでは聴けないかもしれないので、今日の演奏会に来られてホント良かった!!
ファン友さんには感謝のひと言しかございません!!

感動いっぱい胸いっぱいで名古屋へ帰る……
…その前に、お察しの通り?色々、しこたま、買い込んで参りましたのでね(苦笑)
それは別記事へしたためる事に致します~。

ヴァイオリン覚書♪~アリーナ・イブラギモヴァの新譜 モーツァルト:ヴァイオリンソナタ集第1集ほか2016年04月04日

昨秋、今春と王子ホールで行われたモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会も先日終わり、行けなかった私はその評判をTwitterやレビューブログで確認して、羨まし~っ!!(>_<)と思うばかりでしたが、いよいよそのヴァイオリン・ソナタの録音が発売されます!!

アリーナ・イブラギモヴァ&セドリック・ティベルギアン
  モーツァルト:ヴァイオリンソナタ集 第1集 

昨秋の名古屋公演と同じプログラムなので、あの感動を再び味わえるのも楽しみですし、CDは録音時期が一昨年の秋なので、日本公演とまた違うニュアンスかもしれませんね。

でも、どの時期、どのアプローチで聴いても、いつも感動することしきりなので、素敵な録音が聴けるのは間違いないでしょう!

ちなみに、先般の無伴奏リサイタルで、たまたまお声をかけて下さったファン?の方と話題になった、アリーナの出演しているクインテットのDVDの情報も、ついでにペタしておきますね。

ルノー・カピュソン以外の演奏者はほとんど聴いた事がなかったのと、ルノー・カピュソンといえばロマンティックでムンムン?(笑)な演奏の印象だったので、そこへアリーナがどう絡むかと興味ありましたが……

かなりアクロバティックなクインテットでした。アリーナより、第1Vnのルノー・カピュソンがどうしても目立つんだけど、2挺のヴィオラがいい下支えになってほどよくブレーキが効いてる感じ。
ライヴで鑑賞した方が盛り上がったのは間違いないでしょう。

いいなぁ~ザルツブルクに行ったことはありますが、音楽祭のシーズンじゃなかったので、行ってみたいなぁ~。


ところで、他の演奏会ではあんまり声をかけられたことがないのですが、私に限って、アリーナの演奏会に限って言えば、ブログをやってるせいだけでなく、会場で話題にしてキャッキャウフフ♪と語っていると、たまに声をかけて下さる方がいらっしゃいます。

アリーナのファンの方なら、大歓迎ですよvvv
一人で好き好き言ってた孤独な時期を思えば、演奏会へ足を運ぶ度に少しずつお知り合い、ファン友さんが増えて、この感動を共有できて大変嬉しく思っていますので……多分私、悪目立ちしていると思いますから、どうぞ遠慮なくお声掛けくださいませ(笑)

ヴァイオリン覚書♪~アリーナ・イブラギモヴァ 無伴奏ヴァイオリン・リサイタル2016年04月03日

今日は楽しみにしていた、アリーナのコンサートvvv
映像では観た事があっても、生では聴いた事のない曲もあり、ドキドキ、ワクワクです。

早とちりして買った多摩の同リサイタルのチケット、実は諸事情でブロ友kuriさんにお譲りしたのですけど、初アリーナをとても楽しんで頂けたようで、後日開催となる名古屋公演への期待は俄然高まっていました。

が、昨日の編曲作業で気力を使ったせいか、今朝はちょっと疲れが残って朝がウダウダだったのですけどね……

お天気もどんよりで雨が降り出しそうだったため、早めに家を出て、またまた英国展へ。

お昼ごはんをイートインで頂きました♪
~ブリティッシュガストロパブ~クラッパムイン
ロンドンパブプレート(1人前) 1,296円〈各日100食限り〉
小さめのコテージパイと2種類(カレー風味ツナ、クリームチーズ&サーモン)のラップサンドがセットになったワンプレートです。
ロンドンのパブ飯、ご飯が不味いと名高い?イギリスを旅行した際のご飯の定番でした。とりあえずパブ入っとけば間違いない!?みたいな(笑)
そういえば日本のデパ地下レベルの味と値段だったロンドンのコンビニのサンドイッチも、気に入って度々ホテルへ持ち帰って食べたりしていましたので、これは私にうってつけのランチ。

味は普通に美味しかったです♪一応、カトラリー出てきましたが、店員さんが「食べにくいので手で食べてくださいね♪」と仰ったので、腱鞘炎が辛い私も遠慮なく手づかみで頂けましたしvvv

他に3種のクラフトビール呑み比べセットや、単品のビールもあって、ちょっと呑みたかったのですけど……午後からコンサート眠くなっちゃうと嫌だから止めておきました。


ちょちょっとお買い物したら、早めに会場へ~~。
いつもチケットを買って下さっているファン友さんと、開演時間までタリーズでお茶しながら……
この↑画像を見て、アレ?と思われたそこの貴方!
ええ!買い逃がして地団駄を踏んでいたキアロスクーロ・カルテット兵庫コンサートチケットファン友さんがヤフオクで入手して下さって、譲って頂きました~♪わ~~~い♪
おまけに、中電ホールのメイツ(友の会)の会報も、アリーナのインタビュウが載っていたものを頂いてしまいましたvvv

そのインタビュウ末尾で、「ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲1番を録音したい」とアリーナが語っていましたので、これは……名フィルとの競演の感動を、今後手元でじっくりと味わえる機会が訪れるかも!?どこのオケ、誰の指揮で録音されるかも興味津々ですね!(一応ワタクシ、BBCのネット配信を録音した音源は持っているのですが)

そんなこんなでまだまだ続くよアリーナ・ウィークの始まりです!


今日のアリーナの衣装は、黒のキャミに黒のシースルーのドット柄の長袖トップスを重ね着して、濃い緑とグレイがかったようなヘリンボーン柄のサテンの厚地のロングスカートをハイウエストに履き、ゴールドと黒の縞模様のリボンでキュッと締めた、ちょっと中世のドレスみたいな珍しいスタイルでした。

ビーバー:パッサカリア
YouTubeで公開されていたAAMの動画(※リンク参照)で冒頭数分は観た事があったのですが、動画はバロック弓を使用してるし、通して聴くのは初めて。
冒頭のソー、ファー、ミー♭、レー、っていう音階のようにシンプルなフレーズは、ノンヴィブラートで訥々と、昔語りでも始めるかのように奏でられました。
このフレーズがいわゆる通奏低音、延々とベースになって、荘厳な重音になったり、装飾音符がついたりと、単調なフレーズの中にも様々な技術が駆使され展開してゆくのですが……

時折かすかに微笑みを湛えながら演奏するアリーナの姿もさることながら、楽曲の元来の雰囲気と、アリーナが紡ぎ出すヴァイオリンの音色が一体となって、今この時が仄温かい静謐の世界に昇華してゆくような感覚にストン…と気づいたら落ちてました的な。
聴いているうち、いつの間にか日常の喧騒から離れ、祈りの代わりに捧げられる音楽を、傍らで甘受するかのような想いが。

弾き手の最末端の端くれとしては、毎度の事ながら、彼女のノンヴィブラートが描き出す、墨絵のように無駄がなく……無駄を削いで、削いだ中にひときわ異彩を放つ音だけを拾い集めたかのような音作りに、ただただ感動するしかないという……ね……。


J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ 第2番 ニ短調 BWV1004
私にとって、アリーナとの出逢いのきっかけ(j※リンク動画参照)だった、特別な曲。ヴァイオリニストなら誰もが憧れ、自分なりの表現に悩むであろう難曲でもあります。
あれから何度も彼女が奏でるこの曲に触れる機会を得ました。そして触れる度に、いつも違う”彼女の音”が待っていました。で、相変わらず私は、どうしようもなく感極まって涙してしまうのですが……。

やっぱりね……やっぱりダメですわ。もう涙腺緩んでヤバいのを、必死で堪えてましたよ(苦笑)
今日また新しい、深化した、彼女のバッハと出逢えました。

リンク動画の懐かしい余韻を孕みつつも、最初に公開された音源、満を持して発売されたCD、その後幾度か奏でてくれたライブの音、そのどれとも違うけれど、どれをも内包するモノクロームの世界がそこにありました。

そうそう、CDのジャケットのイメージのせいもあるかもしれませんが、私にとってアリーナのバッハは初めから今に至るまで一貫して、モノトーンであり続けているんだな、と今日改めて感じましたよ。

冒頭の速度はこれまでで一番ゆったりめ(と言っても気持ち、程度ですけど)、ノンヴィブラートはそのままに、ただし弓使いはべったりマット、フレーズによっては軽やかに謳いあげるような弾き方をする部分もあって、白と黒の濃淡で描く多様なバリエーションが、シーンに合わせて肌触りの違う白のカンバスに描かれていくような感じ。

今日は、楽章ごとにノンヴィブラートのロングトーンで終わるフレーズの残響が特に印象的で、アリーナの余韻まで含めての音づくりと、それによってバッハのこの曲はヴァイオリンの音を知り尽くして作られた曲なんだなぁと納得させられてしまう、圧倒的な説得力がありました。


前半はどちらもノンヴィブラートの妙を味わい尽くすプログラムでしたが、休憩を挟んだ後半もまた素晴らしかった……。


イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第3番 ニ短調 「バラード」 
一昨年の全曲演奏会(※リンク記事参照)とCDで既に、ライブも音源も堪能してきた曲ですが、何度聴いても飽きるわけがない!
今の楽器に変わってから、おそらく私は初めて生で聴いた曲なので、私の中では一番劇的な変化を感じない曲なのですが、前半であれだけ神がかったノンヴィブラートの美音を聴かせてくれて、もうヴィブラート要らないくらいに思えても、ここで絶妙にヴィブラートを効かせた音を持って来られると、結局彼女の音は何をやっても素晴らしいの一言しかないという。

それはきっと、敢えてこう弾いてやろうとか、恣意的な部分は全くなくて、曲があって、曲と向き合った結果、自然にそうなったという演奏、音作りだからなんだろうなと思います。
その過程を、心から楽しんで、懊悩さえも味わって生み出している音なんだろうなぁというのが、伝わってくる気がします。


バルトーク:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ Bb.124/Sz.117
この曲も、私がアリーナと出逢った頃に聴いた(※リンク動画参照)思い出の曲。
あれから他の音源、ライブでは全く聴く機会がなかったので、最後のお愉しみという感じで、ワクワクしていました。

あの頃と楽器が違うせいもあるでしょうが、重厚感が増して、謳うところはしっかり謳いあげ、語るところはきっかりと語る、曲想がより明確に、響きがよりグラマラスになったような印象を受けました。
三楽章なんかは、リンク動画よりもっと幽玄な雰囲気があって、ぞくっとしましたし。

あと、毎回書きますが私、アリーナの表情豊かなピッツがすごく好きなので、二楽章とかね、この曲でそれが聴けてもうお腹いっぱいです(笑)


さて、こうして異なる年代の作曲家による無伴奏を一度に聴くというのも面白い趣向でしたけれど、改めてアリーナは、アリーナの音でありながら楽曲との一体感がハンパなくて、聴いてるうちにあたかも曲が意志で以て彼女の音を今この瞬間選んだかのような錯覚すら覚えるほど、違和感がないなぁと感じ入りました。

アリーナの音が好き、というのは動かしようのない事実なのですけど、聴いてると、そんなの関係なくなって、ただ目の前で展開される曲の世界にすぅーっと没入させてくれます。

以前、呼吸をするように弾く?とかいうような表現をした記憶がありますが、もはや呼吸をするように彼女の音、奏でる曲を聴く私。その幸せを噛みしめるひと時でした。

<アンコール曲>
J.S.バッハ:無伴奏ヴァイオリンソナタ 第2番より イ短調 BWV1003より 第3楽章 アンダンテ

バルトークの激しい旋律から一転して、穏やかなバッハのアンダンテ。
この曲もすっかり彼女のアンコール定番曲な感じですが、だいたい本番のプログラムが超絶技巧だったり、疾走感のある曲で締めくくられる事が多いので、その後で聴くと一層味わい深いものがあります。

で、すっかり恒例となりましたが、終演後のサイン会と最後までお見送り(笑)
腱鞘炎も相俟って、いつも以上に手ブレております…(TーT)

今回は久々に?一緒に撮影許可もおりましたので、もちろんパチリvvv
あれだけの難曲尽くしプログラムを終えても、素敵な笑顔でファンサービスしてくれるアリーナでした♪

はぁぁ……本当に素敵な時間をありがとう、アリーナ。
そして兵庫でまた逢いましょうね♪