こんなに見えない席は初めてでしたので、東京まで上京してきてコレ……とかなり虚しくなりました(´;ω;`)ウッ…
お隣のご夫婦も「大変な席取っちゃったな(;´・ω・)」と仰って、バルトーク聴いたら帰られたみたいですし。
前からそうだったのかもしれないけれど、舞台が台形にせり出していて、そのラインに添ってオケが配置されているため、最前列から数列は真ん中の限られた列の方しか舞台上の全体把握ができないのですよね。
せめてオケ配置だけでも直線並列にしてもらって、指揮台だけ飛び出してる恰好だったら、演奏中のソリストの姿もチラチラ見えたかもしれない。
こういう席ってミュージカルやお芝居だと、「演出の一部が見えない」と予め断りされた”見切り席”として格安で販売されていたりしますが、オケって音楽だけだからそういうのないんだ……。。。。普通の席なのに、こんなんか……。。。(´;ω;`)ショボーン
今後初めて行くホールのチケット購入は、座席表をよく見て判断したいと思います。
そして今後サントリーホールへ来る機会があれば、どんなに後列でも真ん中ブロックを選ぶことにします。。。。。
というわけで
★バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番 Sz.112
アリーナは黒のドレスで登場。
演奏前の会釈で、ホントに若干、一瞬見えただけ( ノД`)シクシク…
冒頭、アリーナのソロ・ヴァイオリンのフレーズが珍しく不安定な音程でちょっとアレ?って思ったけれど、すぐにいつもの正確無比で切りこむようなフレージングへ惹きこんでくれました。
バルトークの土臭いような民族舞曲の雰囲気を、アリーナはラヴェルのソナタで見せた洒脱でジャジーな音の中に、よりアクを持たせたような音色でグラマラスに幅を持たせている感じ。
デュオや室内楽ではほんのりと温かみのある音をよく聴かせてくれますが、今日ははっきりと温かく、ちょっと湿度もあるような音がしっとりとオケを包み込んでいくようにも思えました。
オケの音にソロ・ヴァイオリンの音が埋もれてるという感想も後からTwitterなどで見ましたが、私の席からはいつもより聴こえていたように感じます。
ていうか、姿が見えなくて必死にアリーナの音へ耳を凝らしていたせいかもしれないけれど(笑)
この音を、どんな姿で奏でているのか…見たい……っ!
もうね、「夕鶴」の与ひょうか、「黄泉の国」のイザナギの心境ですよ(爆)
でもこの場合、見てはいけないんじゃなくて、どう頑張ってもみえないんだよぅぅぅぅぅ!!
まぁ、そんな事情もありまして(´;ω;`)ウッ…、アリーナの音だけの世界はいつになく堪能出来ていた気がしますが、大阪の時も思ったけれど、オケの音が案外大人しかったな。
アリーナは最近の演奏スタイルから、ぐぃぐぃオケを引っ張っていくような印象も見受けれらますが、指揮者やオケと演奏中にかなりコンタクトを取っているし、ソロ・ヴァイオリンの休符パートだって音楽に没頭してて身体が思わず動いてしまっているくらいだから、もっとオケも指揮の範囲内でファジーに色んな引き出しを開けたり、応えたりしていいんじゃないか?なんて素人感覚で思ってしまう。
民族舞曲って、ノリが大切でしょ?
そういう意味では心を鼓舞されるような、ワクワク感がオケの音からあんまり感じられなかったかな。
二楽章はアリーナならではの伸びやかに謳う音が聴けて満足、三楽章は一番舞曲っぽい疾走感があるから、アリーナのグングンとアクセル全開に回る左手右手の妙技にも触れられました。
はぁ、あっという間。。。。。
終わっちゃったーーーーぶらぼーーーーーー。。。。。
一生懸命拍手したけれど、アンコールはなし。
残念です。
休憩時間に
「今日めっちゃ客入ってるじゃん」
「都響安いからじゃない?」
なんて言っていらっしゃる男性客の声が聴こえてきたので、改めて座席を見渡してみたら、バルトークだけで帰ったお客さんもちょいちょいいらしたけれど、確かに平日の夜にしては空席もさほど目立たないくらい埋まっていましたよ。
いやー、これ、アリーナの東京初オケデビュウ効果じゃない???
なんてファンとしては勝手に勘ぐってしまいますけれども。
いつかN響で、パーヴォ・ヤルヴィさんの指揮での共演が聴けたらなぁ…なんて願ってしまいますた。
そうそう、大阪でもコンチェルトが終わったら帰っちゃうお客さんがちらほらいらして、ハーフチケットなの?そうでなかったら勿体ない!と思っちゃった。
私はたとえうたた寝しようとも(爆)最後まで聴きますよ!
そのくらいの軽い気持ちで(爆)、それほど期待していなかった次の
★フランク:交響曲 二短調
を聴いたら、これが良かった!
印象的な第一楽章のフレーズが耳馴染みはある曲だけど、全部通してきちんと聴くのは初めてだし、そこまで聴きこんでいないから特に好きなフレーズもなく、曲全体としての構成や認識は薄かったのです。
でも生で聴いたら曲の良さを再認識しました。
この曲では小泉さんの指揮がわかりやすくて、音もそのように聴こえたし、ヴァイオリンソナタと違って重厚で、ブラームスかブルックナーのように渋いフレーズもあって、曲想自体がかなり聴かせるなぁと。
二楽章のホルン?がちょっと残念だったんだけど、オーボエ?のソロが素敵でした♪聴き入っちゃったvvv
結構真剣に、音楽に入り込んで聴いてしまいました。
そんなこんなの東京ナイト、アリーナ・ウィークが閉幕。
しかーし!一番右の席でしたか。
サントリーホールでそんな死角の席があるなんて・・・。
せっかく東京のホールまで行ったのに"弓の先"では残念でしたね・・・。
やっぱりバイオリンは真ん中の席がいいですよね~。
来年、名古屋でも協奏曲やったらリベンジですね!