ヴァイオリン覚書♪~アリーナ・イブラギモヴァ&セドリック・ディベルギアン デュオリサイタル2019年02月16日

アリーナ&セドリック週間・その2♪

本日は横浜遠征です。
往きはのんびり楽々新幹線で。
今日は一昨日より少し晴れ間も多く、暖かくてうれしいな。

と思いましたが、夜は冷え込むといけないから、しっかり防寒対策して、コートも膝丈くらいのやつにしておきました(笑)

午前中には青葉区に到着。
いつもどおり、遠征ついでにお買い物やらお食事やらを愉しんだので、そちらは別記事にてまとめます。
↑午前中にパン買ってお茶したベーカリーの可愛いショップカードが、私の心を代弁( ´艸`)

東急スクエアという複合施設内にあるホール、前回のいずみホールよりはこじんまりとしていて、我がホーム電気文化会館くらいのキャパです。

そのせいか、休日という日程もあってか、1階はほぼ満席に近い状態でした。
チケット発売からだいぶ経って取ったから、今回はあんまりいい席じゃない…でも、アリーナとセドリックさんの演奏姿はちゃんと見えそうでε-(´∀`*)ホッ
真ん中ブロックの2列目真ん中とか、最前列端が空いてたんですよね…くそ、私に譲ってくれよ!!!

と、ちょびっと心の中で愚痴を飛ばしながら。
楽しい音楽の時間が始まりました。

ベートーヴェン:ヴァイオリン・ソナタ第3番 変ホ長調 作品12-3
始まりました。
CDで何度も聴いたし、名古屋の全曲演奏会でも聴いたし、その度に二人の音だけど、どんどん深化してゆく様を見せつけられていたのですが、今日もまた更に踏み込んだ豊かな世界を魅せてくれました。

ピッチは前回ライヴで聴いた時より落ち着いたし、抑揚も抑えめ。
その分、音色の華やかな縦ラインより、今回は旋律の多彩な横ラインの美しさが際立ったような印象を受けました。

ワクワクするというより、静かな興奮と歓喜をじわじわ呼び覚ましてくれるような語り口。

何度聴いても、新しい発見があって、改めて二人のベートヴェンを折に触れて聴きたいな、と思いました。

ヤナーチェク:ヴァイオリン・ソナタは曲調からしてツボった!
こういう土臭い民族音楽ぽい曲をサラッと弾いてしまうアリーナも見事だけど、セドリックさんの引き出しもホント多いなぁ。
アリーナのデビュウCD(付録CDを除く)がハルトマン「ヴァイオリンと管弦楽のための《葬送協奏曲》他」だったり、次作もロースラヴェツ「ヴァイオリン協奏曲 第1、2番」 だった事やら、BBCの演奏会でもヒュー・ワトキンス氏の曲を初演したりしてる事を思えば、近代作曲家のレパートリーにも全く違和感はないし、これぞ本領発揮という感じなのだけれど、最近ちょっとそちら方面の曲を聴く機会がなかったから、新鮮な気持ちになりました。

途中、アリーナが楽器を高く構えて力強く鳴らす姿がオイストラフと重なりました…いいなぁ、これもCD出してくれないかなぁ!聴きこみたい!!

前半が終了して、早くも本日のより取り見取りなプログラム構成にやられっぱなしな私。
カフェで泡でも呑んで、いったん落ち着こう私(;^_^A

一昨日、前の曲の印象が強すぎて、次に聴いた曲まで引き摺っちゃったから、リセットしておこう…。

と思ったけれど、今日のプログラム構成がまさにそんな感じで、
ジョン・ケージ:6つのメロディ
が、スーッと高調した私の気分を優しく宥めてくれました。
当初、武満の予定だったところを本人たちの強い要望で変更したというこの曲。
遠い物語を回想するような雰囲気もあるこの曲、訥々と語りかけるヴァイオリンと、寄り添うピアノの優しい音色が耳に心地よく、癒しの時間を与えてくれました。

これは、ノンヴィブラートの音色が際立って美しいアリーナの音に合っているし、セドリックさんのピアノがヴァイオリンにない、ピアノならではの減衰する儚い音を巧く使って、懐古的な雰囲気を醸し出してる。

シューマン:ヴァイオリン・ソナタ第2番 ニ短調 作品121
そして〆は、グランドフィナーレに相応しいシューマン…だけど、ここでゾクゾクするような二人の掛け合い、ベートーヴェンの時のハラハラ、ドキドキ、ぐぃぐぃくるような音の絡み合いがキタ――(゚∀゚)――!!

えええ、ちょ、待って、シューマンってこんな曲だった?!
もっとロマン的な、まったり聴ける曲だと思ってたけど、違った。。。。

てか、バッハの無伴奏とかで散々思い知ってきたけれど、アリーナの重音って和声が本当に美しくて…ヴィオラの内声に近いような音色すら感じます。

ここからは毛キリストの本領も発揮?で、ぶちぶち切れまくっていたけれど( ´艸`)、音自体は全然粗くならないのが凄い…。

セドリックさんのピアノの細やかなアルペジオが、ヴァイオリンが垂らす光の筋をさらに反射させるかのような音の渦を創っていく様も素敵…うっとり。

この曲自体が、ヴァイオリンとピアノの妙をしっかりバランスよく導き出していて成熟している上に、この二人の誠実で対等な音作りが反映されて更に円熟美を増していたように思います。

最近二人の演奏会はツィクルスが多かった(それ以外は私の都合で行けなかった)ので、こういう盛り沢山なプログラムもまた贅沢だなぁ!

お腹いっぱい胸いっぱいだけど、今日もアンコールありました♪
これまた子守唄のような、シューマンらしいロマンティックで歌心に溢れた曲。

もちろん、サイン会もありましたので、ちゃっかりいただく。
今日は、CDジャケットの木の枝に添ってセドリックさんがサイン(下)したら、アリーナも併せて同じようにサイン(上)してくれた上、この写真ではわかりづらいけれど、3羽の鳥さん^^ ^^ ^^ まで描いてくれた♪えへへ(*´∀`*)

今日は一緒に撮影はNGでしたが、二人の素敵なショット、いただきました♪
これからも素敵な音を作って、聴かせてほしいな。

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