ヴァイオリン覚書~キアロスクーロ・カルテット演奏会in兵庫20192019年04月27日

異人館観光を急遽切り上げ(※理由は前Blog参照)、つい先日の検査結果が悪かった事も忘れて北野坂を猛ダッシュで駆け下り、往きに到着したJR三ノ宮駅ではなく阪急三ノ宮駅へ…

奇跡的に迷わず到着し、ちょうど改札前にあった案内カウンターの係員さんに荒ぶる鼻息で(;'∀')
「西宮駅に行きたいんですけど、どこから乗ればいいですか?!」
と鬼気迫る形相(多分)で問いかけたら、
「10番ホームから特急が出ますよ」
と簡潔に応えて下さったので、迷わず指定されたホームへ駆け上がったら、ちょうど件の特急電車がホームin。

飛び乗って15分、駆け足で直結する会場まで移動したら、なんと!
14時開演の5分後に到着!!

今日の私は冴えている!!(注意:超絶方向音痴です)

というわけで前置きが相当ドタバタで長くなりましたが、本題突入です(;^ω^)

2019年4月27日(土) 
in 芸術文化センター 神戸女学院小ホール(兵庫)
バッハ:「フーガの技法」より
 コントラプンクトゥス1
 コントラプンクトゥス4
 コントラプンクトゥス9
メンデルスゾーン:弦楽四重奏曲第1番
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー第1番」

Aさんが会場係員さんに預託して下さったチケットを受け取って…今日は時間きっかりにスタートしたようなので、ホワイエで演奏が終わるまで、呼吸を整えながら待っていました。

よってバッハはホール内で聴けませんでしたけれど、外からでも結構綺麗に、美しいノンヴィブラートの音の響きと、ノーブルかつストレートに研ぎ澄まされたシンプル美なバッハの旋律が、まるでミサに迷い込んだかのような様相で聴こえてきましたので、耳を澄まして聴き入りました。

そしてしみじみ思う、今日ちゃんとこの演奏会に来られて良かったと。

2曲目から最前列右ブロックに座って…お久しぶりのAさんにお詫びを入れつつ…
あ、今回は全員タブレット&Bluetoothのフットペダルで演奏してるみたい。

さて2曲目は演奏会の情報開示当初、シューマン:弦楽四重奏曲第1番の予定だったところ、今日のメンデルスゾーンに変更されたため、チラシとパンフで演目が違います。

古典からいっきに後期ロマン派かぁ~。
当初の予定だったシューマンも後期ロマン派だけど、このカルテットのCDラインナップを並べてみてもハイドンやモーツァルトやベートーベン…シューベルトがかろうじてロマン派前期に引っかかるくらいで、アプローチもピリオド奏法に近いため、古典のイメージが強くて、どんな演奏になるのか一番想像がつかない曲でした。

この曲自体、浅学な私ゆえ聴き込んでいないし(;^_^A

ちょっと「フィンガルの洞窟」にも似たモチーフが出てくるこの曲、第1Vnのアリーナが抑制されたヴィブラートで謳いあげる旋律の美しさは言うまでもなかったけれど、第2Vnのパブロ・ヘルナン・ベネディさんのちょっと熱を加えて応えるような弾き方との対比が、曲全体に色彩感を与えてくれて、メンデルスゾーンらしいキラキラした世界を展開してくれました。

4人が呼吸を合わせてそれぞれの楽器をめいっぱい鳴らして高揚感を与えてくれる部分は心躍らされるけれど、やっぱり何といってもアリーナの弱音は秀逸だし、ベネディさんもぴったりと寄り添って丁寧に鳴らしていたのが印象的だったかな。

クレールさんのチェロはエンドピンを立てずにバロックスタイルで演奏しているせいか、重低音の鳴り方が唸るような感じじゃなく、地面の面の部分を漂うような、這うような響きに感じられて、その上にエミリエさんのヴィオラが重なり、アリーナベネティさんの音が風のようだったり、光の反射みたいに横の広がりと縦の厚みを変えていくのがはっきりと感じられる演奏でした。

ここで休憩を挟みまして。
あら、ブルックナートイレ(=男性客が圧倒的に多い)みたいになってるわ今日(笑)

同じホールでの前回演奏会はここまでじゃなかったと思ったけれど…
女性の私はサクッとお手洗いを済ませて席へ戻り、最後のベートーヴェン「ラズモフスキー第1番」を鑑賞。

こ…これは……エンジン全開!
結構速い…!
メンデルスゾーンを聴いた感覚で、古典だけどしっとり謳ってくるかなと思ったら、ぐいぐい来る!

でも重厚感というよりは、鮮烈にひたすら真っ直ぐに突っ走っていく、若々しい感じ…かな???
うっかり魂持っていかれそうになりました(;'∀')

あ…あかん…なんかもう何も考えられないくらい、引っ張られる…っ!!
速さも相俟って、ダイナミックレンジと勢いは今日一番感じたけれど、何だか興奮してる間に終わっちゃった(;^ω^)

鳴りやまぬ拍手とブラボォコールに応えて、アンコール。
昂ぶりを宥めつつ、余韻も残していくような颯爽とした第2番。

はぁぁ~終わってしまったけれど、ホントに来られて良かった。
Aさん、毎度ありがとうございます&今回は本当にお騒がせ&お気を患わせてしまい申し訳ございませんでした。
幸せなひと時にGW前のやさぐれた心が癒されました…。

終演後、サイン会もありました♪
そうそう、前回も女性陣はブランドだけPLEATS PLEASE(by ISSEY MIYAKE)で揃えてたけど、今回は形違いで色を揃えてましたよ!素敵vvv
もちろん並んでサインしてもらいましたが、今回は私、ほとんど来るの諦めてCDブックレット持ってこなかった( ノД`)シクシク…のでチラシとパンフにサインしてもらいました。

衣装こんな感じ↓



終演後の感動に浸ったまま、西宮ガーデンズへ移動して、ちょっとお茶休憩。
・苺のティーソーダ

久々にお逢いしたAさんとは更に梅田へ移動して、ディナーもご一緒させて頂きました♪
*スペシャルコース3,000円+プライムリブ(オーサカカット120g)4,300円を注文したのですが…
大食漢の私でも食べ切れなかった、凄まじいアメリカンボリュームでした!!(*_*;
・シュリンプカクテル
・クラブケーキ
・オリジナル・スピニング・ボウル・サラダ
・クラムチャウダー
・ロウリーズホットファッジサンデー
・コーヒーor紅茶
・じゃがいもが錬り込んであるぽい全粒粉のパンと、ヨークシャープディング(ポップオーバーみたいなパン)
どれも美味しいのですが、フランス料理のフルコースと比べたら1品1品のボリュームが多いです。

おまけに私は、季節のフルーツ(苺)のシャンパンカクテル白ワイン飲んでるしで…

残すの心苦しかったけれど、可愛らしいお姉さんの接客は親切丁寧だったし、目の前で作ってくれるカトラリーまで冷たいサラダや、切り分けてくれるローストビーフも柔らかくて、贅沢なひと時でした。

これにて今年のアリーナ・ウィークはおしまい。
来年は…来てくれるかなぁ?!
どうも名古屋の公演は今後なさそうな気がしてきたので…(´;ω;`)ウッ…遠征必至になりそうですが、どうせ遠征するなら、観光グルメも楽しんじゃいたいと思います。

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