ヴァイオリン覚書♪3年9ヶ月~134回めのレッスン2008年12月09日

今年のレッスン残り2回め。
だんだん自習のテンションが下がってきたとはいえ
決して安くないレッスン料を払っているので
亀の歩みでも努力改善の片鱗が見られるよう
一週間ちびちびと、それなりに自習はしてきた。

色々注意されたけれども
指練習のスケールのつなぎとか
ザイツのボーイングとか
結局おおまかなところで共通しているのは
手首を柔軟に使えていないこと。

手首の屈伸運動のストレッチも
イマイチちゃんと出来ていないし、
特に高音の弦から低音の弦へ移弦する時の
ボーイングは
腕で持っていってることが多いので
どうしてもなめらかにならず
音がつながらない。

弓を元と先で返す時も
手首を使っていれば
ボーイング上下が切り替わるぎりぎりのところは
手首の屈伸だけでうまくつながる。

って理屈はわかるし口でいうのは簡単だけれど
それを曲の中で実践するのは、もっと大変。

自習では手首手首と念じながら
あまり音の精度にこだわらずゆっくりと
多少注意するボーイングのところで
止まってもいいから
ここは注意すべきところということを
あえて意識するようにしてきた。

そこが評価されれば
とりあえず本日のレッスンのノルマは
自分的に果たしたと見なそうと思う…。

さて、今日はレッスンの前に
なんと2年に1度の発表会の要項を渡された。

ええ!?もう!?

前回初参加した発表会は11月で
おもいっきりアンサンブルクッキングと
連続していてめっちゃ大変だったのだけど
それで文句が出たのかしら?
5月17日が発表会で一週前がリハらしい。

これについては後述するとして
まずはレッスンの内容をば。

スケールは1音ずつのボーイングから。
弓の角度には十分注意し
指練習だから、こちらは音の精度にも意識を高め
一番課題にしていた弓の返しを
集中してゆっくりと慎重に弾いた。

1回弾いてから先生のひと言。

「音はだいぶ綺麗に響くようになりましたけど
まだ弓を返す時の我慢が足りない。
引きつけて引きつけて…手首で返すんです。
手首の屈伸の動きはこの間からやってると思うけど
弓の元の元、先の先で返す手前は
手首の動きだけで静かにつなげます。
それと、まだ4の指の時とくに、ぽんぽん押さえてるので
前の音の段階で準備をして
そっと置く、放すようにしてください。
レー、ドー、レー、ミー、ファー、ソー、ラー、シー……じゃなくて
レ~ド~レ~ミ~ファ~ソ~ラ~シ~って聞こえるようにね」

また言われた…ぽんぽん叩いてるって…。
本当に全然直らない…。

という心の動きを苦笑で返すと
先生も苦笑して

「はじめのうちは音を正確に取れるように
1音1音ぽんぽん置いて確認してましたけど
歌うように弾くためには
細かな技が必要になってきますので
そろそろそういう技術を身につけていきましょう」

先生は上達するために、とやんわり
私の基礎のなってなさをオブラートに包んでくれた
ようだけども、ズバリそれは

基本が出来てないから高度な技に進めない

ってことなのね…しゅん…。

続いて同じスケールを2音ずつのスラーにして
弾いた場合も

「相変わらず2つめの音で、特に移弦があると
音が大きくなる傾向にあるので
弦を移す動きだけ素早く、あとのボーイングは
前後一定でやってきてください。
これをやってるとキリがないので
ザイツへ行きましょう」

指練習だけでレッスンが終わってしまうくらい
色々ツッコミどころがあるってことDEATHか…。

そのザイツ、
前半だけでもちゃんと仕上がるよう
前回やっと入った後半よりも前半に重きを置いて
練習してきて成果をみてほしかったのに
全部やってると時間が足りないと判断されたらしく
本日は後半からスタートに…くすん。

pで穏やかなメロディが続く【緩】の部分から
fで激しいメロディへ切り替わる【急】の部分へと…
後半は前半の軽快なリズムのメロディより
もっとバリエーション豊かな旋律になる。

前回は【緩】の部分まで弾いて
あと譜読みと言われていたので
最後まで先生に弾き方のレクチャー受けてないしと思って
ぶっちゃけ自習は最後まで適当に弾き流していた。

なのに、
自信がないので1フレーズ終わると止めて
「え?続きも弾くの?」とおどおどしつつ
「続けて弾いてください」と言われて先を弾き…
結局最後まで弾かされた…。

ちっとも後半へいけないから
先生のノルマ的に
今日は最後までやるつもりだったのかも。

何を言われるかびくびくしながら
弾いていたのが伝わったらしく

「トランクイロ(穏やかに)のところですけど、
さっきと同じで手首の返しを使って
もっと音をつなげて弾いてください。
4の指もまた、ぽんぽん置かないで」

言われたそばから出来ていない私…。

「その次は流れでそうなっちゃってるのか
弓が寝たままになっているので
ここはしっかり立てて、もっと弓の量を使って
音をしっかり出して思いきり弾いてください。
やってみましょう」

先生と一緒に弾くと
思いっきりスピードアップされて焦るっ。
指の動きは速くできても、
ボーイングがついていかなくて
だんだんぐちゃんぐちゃになってくるのにっ。

なんとなく弾けてる風にならないよう
最初はある程度正確な音を取るため
ゆっくり弾くってのを心がけているので
いきなりこのスピードにはついてゆけない。

その次のスタッカートで和音を弾くところも
移弦が忙しいから、弓をあまり使わず
しどろもどろになりながら手先でこちょこちょ弾いて
なんとかやり過ごしていたので

「ここのスタッカートは弦の反発を使って
前半でやったような感じと同じように
引っかけて音を出した勢いで次の音の準備をして
またしっかり引っかけて、を繰り返します。
やってみましょう」

部分だけ切り取れば
前半でも散々練習してきた技なので
なんとか格好は取れるのだけれど
多分曲の流れではまだできない…。

そこを越えた2小節八分音符の重音連続部分も

「またギッて音が入るので、力抜いて。
普段の半分の力で弾いてください」

移弦が速い→弓に力が入る→
→その流れで力が入りっぱになる

流れで弾くとうまく弾けないというのは
つまりこういうことDEATH。

そこを越えてもさらに難関があり
八分音符2つでひとつのスラーが
移弦しまくりでしばらく続く。

そしてまた同じことを注意される。

「ここもさっきと同じ。2つめの音が
移弦につられて大きくなってるので
むしろ1つめの音をアクセントつけて大きく
その勢いで移弦、2つめの音まで弾ききる、
それの繰り返しです。
移弦に力はいらないです。
移弦は素早く、弓は一定ですよ」

延々延々と同じ注意をされまくっている…。
もう本当に自分のバカさ加減に
泣けてくるわ…。ばかばかっ!

最後の重音9つも音を確認して
レッスン終了。

自信がなくて慎重になりすぎているのが
全体的に伝わっているらしく

「後半に入って静かなメロディがありますけど
終盤に向かってはスピードも勢いもつけて
華やかに駆け抜けますので
もっと思い切って、弓も使って弾いて下さいね」

と言われた。

なんだか手首どころじゃなかったわ…。
がっくり。

件の発表会については
前回を振り返りつつ、レッスン終了後30分ほど
長話してしまった。

発表会の選曲がまずはネックなので
どんな感じの曲にするかという話から
前回の思い出話になったり
年明けには曲を決めて練習に入るとか
まぁ一応出るつもりで話をしたものの…

実は今回、参加する気がなかったりして(笑)

前回は初めてだったし
練習期間も長いからそれなりの曲が弾けるし
一度は経験しておこうと思って参加したけれど
前回終わった時点ですでに
次回はやめようかなと思っていたのよね。

かつてない緊張を味わったのは確かだけれど
それですっかり萎縮したってわけではなく
最近レッスンの方向性について特に感じているように
もっと足下(基礎)を固めたいのだ。

発表会のように、ある程度長い期間
それなりの長さの曲を練習するのも勉強になるけれど
どうも曲を弾く(メロディを追う)ことばかり必死になって
細かな技術まで一緒に体得することは
できてない気がする。

少し難しい曲をレッスンするという事なら
アンサンブルクッキングだけで十分で
1年で2度もそれをやってたらますます
新しい技術を覚える余裕がなくなっちゃう。

だからもう少し技術的なものがついてきてから
臨んでも十分じゃないかな。
習いたての頃はソロでかっこよく弾く気
満々だったけども
今はアンサンブルで楽しく弾く方が
自分の趣向にあってる気がするし。

というわけで、今回は体よく断ろう。