ロンドン旅行o(^o^)o3日め ― 2008年09月13日

今日はオイスターカードをかばんにしまって、パックツアーについていたワンデイトラベルカードを利用する。
オイスターカードはタッチパネル式だけど、改札にカード通すところなんてあったっけ?と思いつつ、通る前によく見たら、トラベルカードなどはここへ、みたいな表示があったので、差し込んで…あれ?改札開かない…一瞬迷ったけれど、駅の係員さんが指を指すのと、自分で改札の手前に出てきたカードを見て仕組が理解できたので、安心した。そういえばフランスの地下鉄もバーを自分で開けるとかだったっけ。
土日はラッセルスクエアの駅が使えないと聞いていたので、ホテルから少し北西へ歩いたユーストンスクエア駅からサークル線のノッティングヒルゲート駅へ一本でゆく。
駅から徒歩10分くらいとガイドブックに書いてあったけれど、場所がイマイチわかりづらい。とりあえず北へ向かってみる。駅から離れると閑静な住宅街と言う感じで、白いお家が続いていて、なかなかそれらしきものが見当たらない…。
うーん…迷った?
そろそろかなぁ…?と思って行く手を眺めたその時!ロンドンに来て第1リス発見!
道路を横断しようとして、パッと脇から飛び出したものの、向かってきた車に驚いたのか真ん中で立ち往生してちょっときょどっている。
トラックもそれに気づいて停止し、リスが再び動いて反対側へ走り去ったのを確認してから発車。決してクラクションを鳴らしたりせず、リスの行動を見守っていたあたりがジェントルだ~。
「リス♪リス♪」
早速方向音痴の本領発揮か?…と朝からややテンションが下がりかけたのも束の間、私の心はすっかり急上昇(笑)
ひょっとしたら、「そろそろ右折だよ~」というリスの思し召しだったのかもしれない。
次の交差点の右手に、お店らしきものがちらほらと見えたので、曲がってみたら、一本東の通りにずらっとお店が並んでいた。少し戻って通りの左右に連なるアンティークのショップを眺めつつ往復して、緩い下り坂になっている北の方をみたら、もっと店舗が繋がっていたので、ずんずん下がっていくことに。
よく見ると南はアンティークショップで銀食器や美術品のお店、北へ向かうにつれ、貴金属、服飾、食べ物と一応ジャンル分けされているよう。
骨董市も通り沿いの店の前の歩道へ徐々に立ち並びはじめた。結構な値段の毛皮のコートも、日本の祭りの露天みたいなところに所狭しとかけ並べられていたりする。
気になったのは、レスポをたくさん置いていた露天。
なぜかリラックマのレスポが!いや、これはありえないでしょう!?中国あたりからの質流れもの!?可愛いけど、お店がまだ陳列中で、値段もわからなかったので、そのまま通り過ぎた。
アンティーク調の懐中方位磁針とか、ティーセットも可愛いのがいっぱい。しかもどこのお店もぎゅうぎゅう詰めに陳列されている。日本ではあんまりやらないだろう、地震がきたらアウトって感じの並べ方だ…。
食べ物屋さんの並びでは、枝つきトマトやベリー系の果物、肉屋さんにはいかにも欧州らしくウィンドウに一羽なりの生の鳥肉がいっぱいぶらさがっていた。
その先には新品を売るお店がまだまだ続いていたけれど、面白い骨董品は十分堪能したので、もと来た道を戻って次の目的地・ケンジントン宮殿へ向かうことにした。
セントラル線でクィーンズウエイ駅まで乗って、ケンジントン公園を通り抜ける。またしても公園がだだっぴろいので、昨日のようにいつの間にか変なところへ行っていないか心配…だったけれど、ここで第2リス発見!第3リス発見!
リスを追いかけながら、どんどん南の方へ歩いていったら、宮殿の入口らしき門が見えてきた(爆)ほっ。今度は間違っていなかったみたい。
10時から開館でまだ少し時間があったので、公園内にある有名なティールーム・オランジュリー前でリスと戯れる(嬉)
餌は持っていないけれど、やる素振りをするだけですりよってくる。一匹がブーツによじよじ登ってきたら、もう一匹まで寄ってきた。リス天国♪幸せ~♪
リスに浮かれていたら、入口が開いたようなので、宮殿内を見学した。無料の日本語オーディオガイドもあり、各展示物に表示番号を入力すれば詳細が聴ける。でも、説明だけでなく、給仕長とか実際に働いている人の説明兼コメントがいちいち挿入されてくるので、時間がかかって後半うざくなる(爆)
ので、オーディオガイドは適当に聞き流して、先へ先へ進み、ダイアナ妃の衣装なども見て宮殿内の鑑賞は終了。
今日はアフタヌーンティをする予定だけれど、時間がまだ早いので、すぐそばのオランジュリーを利用するにはタイムロスがある。
とりあえず先に次の目的地まで行ってしまうことにして、再びケンジントン公園を通り抜けて歩くことにした。
途中でまたリスを見つけて、飽きずに戯れる。
ひろちゃんがチョコレートの中のナッツをあげたら、めちゃくちゃがっついて食べた!可愛い♪でも、もうないのにさらにくれくれとおねだりして、柵に跳びついて身を乗り出してきたときはちょっと凶暴でびびった。
次の目的はヴィクトリア・アルバート博物館。最寄駅がないのでしばらく歩くと、先に本日のメインディッシュになるはずのロイヤルアルバートホールへ到着した。
というのもここロイヤルアルバートホールは、クラッシック音楽の世界最大のイベント、BBCプロムスのメインホールで、只今その真っ只中、というか2ヶ月通して行われるコンサートの最終日が今日なのだ!
プロムスラストナイトのチケットは2ヶ月中に開催されるコンサートのチケットを6回以上購入した人に購入権が与えられる。だから諦めていたのだけれど、よくよく色々調べていたら、当日券はラストナイトでもその規制から外れ、並べばアリーナの立見席が£5で購入できるらしい。
実はロンドンアイの最終20:30の予約を入れてしまった後に知ったのだけど、心強い情報も得たのでどうしても諦めきれず、ひろちゃんにお願いし、それを蹴ってプロムスラストナイトのチケットをゲットすることにしたのだ。
朝から並ぶ人もいるというプロムスラストナイト。
とりあえずまだ列はできていなさそうだったし、結構ぎりぎりでも大丈夫という情報もあったので、綺麗な外観だけカメラに収めて、博物館へ向かった。
ヴィクトリア・アルバート博物館での楽しみは、ドレスの展示と、ヴィクトリア様式の彫刻とか。
簡単なセキュリティチェックを受けて、広い館内を迷いつつ、ひととおりの展示物と美しい中庭を見た後、別に日本のコーナーはどうでもいいけど、時間もあるから…と寄ったそこが意外にツボヒット!
半分くらい幕末の展示品で、しかも一列、勝海舟&山岡鉄舟&高橋泥舟の「幕末三舟」トリオの書!官軍側だけど、どこか憎めないのがとくに山岡鉄舟で、書の数も多くて、思わず萌え浮かれ写真撮りまくり。
ま、官軍サイドだし、エゲレスさんに愛想ふりまいて書をあげてたのかもしれないけどね。
歴史ファンだけに日本では各地でこうした展示物を見慣れているけれど、こうして各国の文化展示物と一緒に並べて鑑賞すると、改めて日本固有、独特、という言葉を感じさせられる。ヴィクトリア様式の彫刻が施された巨大な柱なんかも壮観で確かに素晴らしいものの、美術的な個性とか、繊細さとか、慎ましさなどのバランスを総合的に見たら、日本はピカイチかも。
博物館の中を堪能し、ヴィクトリア様式の壮麗な建物も鑑賞してから、まだ時間も余裕だったのでハロッズへ行くことにした。
博物館の面する通りを東北へ歩いて行くと、先にマークス&スペンサーがあったので、手ごろなお菓子はないかと寄り道して、マクビティぽいビスケットを購入。
ハロッズの店内は、特に紅茶やチョコレートの売り場が混んでいて、日本人らしき観光客の姿も多かった。店の内外の造りは重厚でクラッシックだけど、館内見取図やらが少なくて、どこになにがあるかわかりづらい…。迷ってようやくハロッズグッズのあるギフトショップへ辿り着いた。イヤーベアーをはじめ、すでにクリスマス仕様の商品も売られている。ハロッズは空港の免税店にもあるから、私はそこで最後の£を落としてゆくことにし、店内の可愛いディスプレイと記念撮影をした。
個人ごとに渡すお土産はできるだけ今日までに固めておきたかったので、さらにハーヴィーニコルスへ行く。
個包装のショートブレッドでも買おうと思ったのだけれど、ハーヴィーニコルスのオリジナルショートブレッドは、中くらいのパック詰めしかなかった。味くらべの自分用に少しずつ違うものを購入。
で、時間もちょうどよい頃合になったので、いよいよアフタヌーンティーを楽しもうということに。
ただし、ハロッズとかで摂るのはありきたりだし、せっかくロンドンにきたのだから、ロンドンでしか味わえないお店へ行きたい。
予定ではケンジントン宮殿で午後に被るくらいの日程だったため、候補のお店もそちらだった。まだ時間に余裕もあることだからと、もう一度そちら方面へ戻ることにした。ナイツブリッジ駅からハイストリートケンジントン駅まではピカデリー線でグロスターロード駅へ行って乗り換え、サークル線かで一駅乗ればよい。
のはずだけれど、ここで落とし穴が!
ディストリクト線で同じ駅を走る区間があるため、ホームは完全に分かれていなかった!しかもディストリクト線は途中で二股に分かれるので、これまでの東西南北での方面解釈が通用しない。ホームの電工表示板をちゃんとチェックするべきだったのに、来た電車にそのまま乗ってしまい、次の駅が違う駅だったので慌てて降りて戻るはめに…。名古屋でいう名城線の新瑞橋行きと名港行きみたいなものだったのね。
ともかく無事駅に到着し、今度は地図を片手におめあてのカンディティルームを目指すことにした。けれども!これまたわからず迷子に!!間違いなく、私とひろちゃんのガイドブックに載っているのに、地図と現在地もあっているはずなのに、店がない!!どう頑張っても辿りつけないので、考えられることはひとつ、1年の間にお店がなくなってしまった…!?ががーん。
もう一度ケンジントン公園に入ってオランジュリーまで歩く気力はなかったので、他に近くでアフタヌーンティができるところはないかとガイドブックを見直したところ、公園の脇にあるケンジントンガーデンホテルのティールームが場所も比較的近かったので、予定変更してそちらへ行ってみた。
アフタヌーンティに丁度良い時間帯とあって、さすがにティールームは混雑している。受付のお姉さんにアフタヌーンティができるかどうか訊ねてみたら、バールームの方だったらOKとのこと。むしろそちらの方が椅子もソファで心地良さそうだったので、二つ返事でお願いした。シャンパンなしが£18弱、シャンパンつきは£25ポンド弱。紅茶はホテルのオリジナルブレンドから選べる。結構なお値段だったけれども、雰囲気も良いし、味も良さそうな感じがしたので、シャンパンつきにした。
そうして始めにきたシャンパンはさっぱりとして飲みやすく、おつまみの苺のバルサミコ酢がけも爽やかで食べやすい。大きめのティーポットでサーブされてきた紅茶は、私のお気に入りモロッカンミント♪ミント臭もさほどきつくなく、これまた疲れた頭がすっとするよい味と香り♪たっぷりのお湯には茶葉がふんだんに入っているので、後半苦くなってしまわないか不安だったけれど、どういうわけか最後まで美味しくいただけた。味が変わりにくいようにブレンドされているのかしら?
魅惑の三段のトレーに二人分のっかってやってきたティーセットは、もちろん下段のサンドイッチからいただく。パンがそれぞれ替えてあり、挟んだり巻いたり形も様々、見た目も味もバラエティ豊か♪ハムにきゅうりにパプリカ、ズッキーニ、スモークサーモン…どれもとっても美味しい。これだけでここを選んでよかった~という気分になった。
すでにかなりお腹いっぱいになりつつあったけれど、ケーキとスコーンがまだ待っている。ケーキは一人ひとつずつではなく、プチケーキが4つあったので、仲良く半分にして食べた。サンマルクみたいなのと、いちごのタルト、レモン風味のロールケーキに、カスタードのムース、小さい分甘いかと覚悟していたけれど、どれも甘さ控えめで美味しかった。
スコーンは結構大ぶり。プレーンとレーズン入りが一人ひとつずつある。ここは手作りジャムが売りらしく、ごろごろと果肉がたっぷり入ったパイナップルジンジャー味と青りんご味の二種類をお好みで、もちろんクローテッドクリームをたっぷりつけていただいた。私は青りんご味のジャムが気に入ったので、そっちばかりで完食。さすがの私もおなかパンパン。
十分に満たされたところでお店を後にし、プロムスの当日券をゲットしに、ロイヤルアルバートホールまで歩いた。
ホール前は朝とは打って変って、すっかりお祭気分に出来上がった人々で溢れ返っていた。テレビでみたのと同じ、イギリスの国旗を掲げたり、身につけた人たちが開演を待ってピクニック気分でワインを傾けたりしている。当日券の列がわからなかったので、入口にいた係員らしきお姉さんにきいたら、アリーナは左の列で階段下りて左へ並んでと言われたので、階段を下りつつ、左に並んでいる列の最後尾についた。開演二時間前、そこそこ並んでいるけれど、思ったより多くない。朝から並ぶ人もいるというからどのくらい入手困難か一抹の不安はあったものの、情報どおり、この分ならなんとかゲットできそうだ♪しばらくすると整理券ももらえたし、無料で配布している紙の国旗ももらって、周囲の空気にも感化され、心が浮き立ってきた。いよいよ憧れのプロムス初体験♪
開演時間が迫り、少しずつ列が前に動いてきた頃には、だいぶ薄暗く肌寒くなってきた。でも心はだんだん昂揚してきた。あと少し、あと少し、開演ぎりぎりまで詰め込むという話もきいていたので、時間が迫ってきても、早く中に入れて~という気持ちだけしかなかった…のに…次の瞬間、いっきに奈落の底へ落ちる。
「ごめんなさい。満席です」
なに~!?整理券まで配っておいてそれはないだろう!?
さすがに後方の客もどっと押し寄せ、暴動が置きそうな雰囲気だ。パークコンサートで見てくださいみたいなことも言っているが、ハイドパークのスクリーンでみるくらいなら、温かい部屋でテレビの中継を見たほうがましだ。ここに並んでいる人は生の音とこの祭りの気分を味わいたいがためにわざわざ足を運んでいるというのに、そりゃないでしょう!
こうなったら、予約をぽしゃったロンドン・アイに走りこむか!?と途中まで駅へダッシュしてみたけれど、まず最寄駅が遠いし、乗り換えもあるしで…何より心が疲れてしまったので諦めた。ああ…踏んだり蹴ったりだわ。
駅へ向かう途中、ハイドパークの中継の音が哀しく響いてきた。悔しいやら哀しいやら。オーストリアでは満席だったオペラのチケットも当日券でゲットできたので、今回もきっとと期待していたけれど、プロムスはやはり特別ということかしら。
ショックでどっと疲れがきたため、この日はさすがに眠りにつくのが早かった。
【本日の買い物】
マークス&スペンサーのビスケット
ハーヴィーニコルスのショートブレッド(プレーン味、チョコレートオレンジ味)
ハーヴィーニコルスのメイプルウォールナッツファッジ
コメント
_ かおり ― 2008年11月13日 00時00分01秒
_ あり ― 2008年11月13日 09時55分04秒
全然気づかなかった…。
大通り沿いじゃないのかなぁ?
プロムスは結局
日本に帰って来てから
BBC公式サイトのストリーミングで聴きました……
威風堂々の大合唱に参加したかったよぅ。
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中古レコード屋や古着屋見るのも好き~。
アフタヌーンティーはおいしいところが見つかって良かったね。
ナイツブリッジの辺りにラデュレが出来たらしいんだけど見た?
プロムスは残念だったね~。立ち見もダメだったのかな?