ヴァイオリン覚書♪3年9ヶ月~135回めのレッスン2008年12月16日

ものすごく挫けそうに凹んだのだけど
とにかく言われたことを集中的にやるしか
直す方法はないので…
手首を使うことはもちろん
指を静かに置くよう気をつけて
スケール、ザイツ、ともに練習してきた。

完璧に直ったとは言い難いけれど
自分では直そうとする意志の窺える
動きになってきたと思う。

それだけでも認めてもらえれば…

その前に、発表会のお断りをしなければ。

って思っていたのに
前の生徒さんのレッスンがかなり熱入ってて
時間もオーバーしてるところを無理矢理切り上げて
終了したっぽかったせいか
その流れですぐ私のレッスンが始まってしまった。

ま、終わってから言えばいいか。

そんなわけでスケールから。
上ってから下りの途中で、もうストップがかかる。

「弓の返しと指のタイミングが合ってない。
指の準備をしてから返すように。
下降形はいつものことだけど
特に3と4の指のポジションが準備できてないから
目立ちます。
下降形からもう一度」

自分では準備してるつもりなんだけど
実際は弦上に置いてるだけで
ちゃんと3のポジションが取れていないので
音を鳴らす直前で、指を動かさざるをえなくなる…
というわけ。

ポジションを取るって言うのは簡単だけれど
3と4の指、つまり
薬指と小指を横へ開く動きなんて
日常生活ではほとんどやらないでしょう?
なおかつ2と3の指はくっつける、
しかも全部の指はアーチ状、
となると「23 4」という指の形を
一瞬で取れというのは神業なのよ。

それをやってから音を鳴らそうとすれば
絶対その前にひと呼吸もふた呼吸も
間があいてしまう。
音と音を繋ごうとしても、
ポジションを意識すればするほど
そこで必ず途切れる。

途中の、ボーイングをアップでやり直す時
めいっぱい先から弾こうとしたら

「そこから弾いてると時間がかかるので
真ん中から始めてください」

とか言われる始末…。

やり直しても、
言われたことを意識してやってるだけで
全然スムーズなスケールは弾けてない。
ってか、むしろ余計弾けなくなるのよぅっ。

動きだけ確認して
できるようにするのは自習でよろしく、
という感じに終わり
次はザイツ…と言いかけて

「あ、でもザイツのここでスラーがありますから
スラー4つでスケールやっておきましょう」

あ?え?4つ!?
最近スラーは2音で一つしか
レッスンしてなかったから
自習でもやってこなくなってたのに。

フェイントをつかれたため
弓の配分はめちゃくちゃ、
指の準備もできてなくて
見るにも聴くにも耐えないスケールに…。

スケールはそこら辺で諦められ(爆)
ザイツを弾くことになりましたとさ。

「こっちは○(OK)が出るくらい仕上がってましたっけ」

それは間違いでしょう!!!
前回あれだけ、けちょんけちょんだったのに。
めっちゃ凹んだのに。
後半から最後まで弾いたのも前回初だったし。

先生はどなたか他の生徒さんと
勘違いなさっているのでは?

とりあえず先生の評価はスルーして
正直に、前回は後半から最後までしか
弾いてませんと白状すると
じゃあ同じく後半から弾きましょうということに。

今度こそ手首に気をつけて…
とトランクイロ(穏やかに)で始まる
一音一音流れる様に綺麗に伸ばすところを
丁寧に弾き始めたのだけど…

1段弾き終わったところで
またストーップ。

「さっきと同じことだけど
また指の準備ができてない。
3の指がごそごそ動いてますよ。
だからいつも変な音がまじって汚いです。
指はだいぶ開くようになってきたはずだから
ちゃんとポジションをとってから弾くように」

上昇形から音を鳴らして確認しつつ
全部の指のポジションを取ってみる

「ほら!ちゃんと取れるでしょう?
こんなに長い指してるんだから
もっと短い指の人でもできることが
できないはずはないです。
形が取れてしまえば、下降形の時はそのまま
ひとつずつ指を放すだけですよ」

いや、この場合
指が長いから楽に届くということは関係なくて
指がいっきに横へ開かないんですよ、先生。

さっきと同じでやっぱり下降形になると
一度に4つの指のポジションをとるのに
特別意識が必要になり
結果フレーズの流れが止まってしまう。

気をつけて弾き直したら
ほとんど聴ける曲じゃなくなった…。

でもくせを直すことが優先されているらしく
その辺はスルーされて続きを弾かされる。

穏やかなフレーズが終わって一転
華やかに速く弾くフレーズ。
ここは多少速度を上げて勢いで弾ききったら
ごまかしがきいたのか特に注意は受けず。

そこが終わってスタッカートで
和音を奏でる部分で指摘が入った。

「ここ、3の指は(弦の上に)残したまま、
ブリッジしてミを弾いてください。
ボーイングは素早く移弦、
しっかり移弦してから軽く乗せて弾く、
の繰り返しです」

3をブリッジして残す意味は
あまりないように思える場所なのだけど…

とりあえず、言われた通りにやり直し。
でも覚えてしまった指つかいはすぐに
訂正がきかず、つい放してしまうので
しばし苦戦を強いられた。

ボーイングも注意しなきゃならないから
あたふたしてしまって余計うまくゆかない。

何度も何度もこのフレーズを弾き続け
そのうち指が直ってきたら
ボーイングに厳しい突っ込みを受けて
開放弦でボーイングだけのチェックが入り…
また、「やっておいてください」で続きの重音へ。

たどたどしいながらも、
なんとか重音になってたので
ここはスルーされ、続く2音スラーの慌しいところも
あたふた弾いてる感あからさまだったけれど
なぜかスルーされ、ひっかかったのは
最後の、やっぱり下降形スケール。

「なんかものすごく指がガチャガチャしてるんですけど。
これもさっきと同じですよ。
下降だから指は全部ポジションとって
弾く時は放すだけ。なのに全部動いてる…。
無駄な動きはやめてください」

だはーっ。またゆわれたよ、ムダって。

やり直すんだけど、速く弾こうとすると
どうしても1音ずつ叩いちゃって
置く、放すじゃなくなっちゃうんだもん。

最後の最後まで「やっておいてください」で
終了。

…げっそり。
ていうか、やっぱり途中から
手首使う云々どころではなかった…。

先生は小用があるらしく
すぐに席を外されてしまったので
発表会のことも切り出せず。

今年最後のレッスンは
こうしてなんの進展もなく
ひたすら凹み続けて怒涛のように終わった…。

今回もピンポイントに串刺しされたなぁ…。
痛い…どこもかしこも痛すぎる…。

スケール弾くの楽しいとかこの間まで
ゆってたのは誰だっけ?あははー…(渇いた笑い)

最近レッスンでは痛い指摘が多すぎて
曲としてまともに弾けなくなってるので
全然楽しくない。

自分が情けないのと、悔しいのとで
家へ帰ってからすぐにヴァイオリンを引っ張り出し
できない指のポジション取りを
どうやったら出来るようになるのかと、
普通に回数やっても多分無理なので
角度を変えて検証してみた。

先生の言う通り
上昇系では難なくポジションが取れているのだから
指がまったく開かないわけではない。
でも何度やっても、いっきに4本が取れない。

何度もやってて真剣に涙がにじんできた…。

出来ない理由がわからないし
出来ない事も悔しい。

そこで下降形を弾く前に、ささっと上昇形で1本ずつ
エアフィンガリングをやってみて
下降形を弾いてみる。
かなりゆっくり弾いた場合しかできない小技だけど
これなら何とかポジションが取れる。

いっきにポジションが取れるようになるまでは
そうやってならしてゆくことにしようかな…。

今年もこうしていっぱい課題を残したままだ。

ただし目標は高く持たず(爆)、
新年最初のレッスンまで三週空くので
次回は微妙~に直りつつあるくらいまで
持ってゆけるといいかな。

ところで余談だけど
職場の他部署にいる今年の新入社員の子が
ヴァイオリンを習っていることを
今日初めて知った。
仲間だ~わ~い♪と思って
どのくらいやっているのか訊ねたら…

…3才から今まで20年、だって。

レベルが違いすぎるよ…。
仲間じゃなくて、もはや先生だわ、それは。

「何が何でもピアノより続ける」
というはっきりしてるんだかなんだかわからない
ユルいようでキツイ目標がなければ
こんなに苦しいもの続けられないよ。

尊敬~。