チェロ覚書♪♪2回めのチェロスタジオ練習会2014年06月15日

今日は第2回めのスタジオ練習会です。

すでに宣言しましたとおり今回から私、指揮と指導をメインに参加する事になりました。
で、今日までそのために、改めてスコアを勉強しなおしました。
先般のお茶会記事でご紹介した、宮沢賢治のネタも勉強の最中にみつけたもの。

元々、編曲中に原曲のスコアを見直す譜読みは行ってきましたが、ここまでアンサンブル演奏に特化した譜読みをやったのは久々かも。気合入っております!頑張ります!!

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エネルギーを厖大に消耗することは想像に難くありませんでしたので、ランチは事前予約してがっつりと頂きました♪

ランチ(サラダ・バケット・メイン1品) 1200円
 +日替わりスープ(400円)+日替わりデザート+ドリンク(600円)

外観、店内、お料理、すべて撮影禁止となっておりますので、残念ながらお料理の写真はなしですが、どれも優しく丁寧な味つけですべてがおいしかったです!
マダム?の接客もアットホームで、初訪問でしたがリピーターのような感覚になれる気さくな応対がとっても心地よく、まったりしたお食事タイムを過ごせました。

・サラダ&バケット
酸味のしっかり聞いたドレッシングで和えられた人参ラぺがこんもり入った大きめボウルにたっぷりめのサラダ。ラぺの味でグリーンサラダを頂く感じが、リーフの食感を楽しめてGOOD
バケットは2切れついてくるので、十分。

・セロリの冷製ポタージュ
セロリを丸ごと、たっぷり使ったポタージュで、完全な裏ごしスープとあらごしの茎と葉を和えて残しているため、ものすごくセロリの味わいがします。かなりおいしかったです。

・鶏もも肉の香草焼き(本来1品ですが二種シェアしました)
もも肉一枚の表面にバジルなどの香草入りのパン粉がまぶされ、カリッと焼かれていて、中はジューシー。いい仕事です。
付け合わせのズッキーニ、いんげん、キャベツ、トマトなども味つけはシンプルでしたがおいしかった。

・舌平目のムニエル(本来1品ですが二種シェアしました)
大きな舌平目で身がしっかり厚みあり。パリッと焼かれて皮までおいしく頂けます。なんといってもたっぷりかかった酸味のきいたタルタルが季節感もあってベストマッチ。ケイパーとビネガーを少し強めに聞かせているとおっしゃっていましたが、ほんとにこのタルタルがおいしい。舌平目の味が引き立ちました。

・そば粉とほうじ茶のプリン
何種か選べましたが、気になるこれをセレクト。そして大正解!
そばとほうじ茶の香りがほんのり漂う優しい味わいで、なにげにアイスティもおいしかった!完璧なフルコースでした。

もうこのままお昼寝タイムに入りたい気分でしたが(笑)、たまたまマダムがチェロの巨匠・カザルスのファンだと伺い、本日の練習会の事やらの話題で花も咲き、頑張ってと見送られてスタジオへ。

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今日は7名が参加しました。欠員がありますが、アンサンブル7パートはそろっていましたので、練習に不足なし。

さて、スコアの読み直しと合わせ、前回練習の録音を何度も聴いて今日の練習で何を克服すべきか考えた結果、まずは縦のライン、テンポを各々が理解して弾く事が重要だなと感じたので、今日は音程、ハーモニーなどはスルーして、とにかく基準となるテンポ、入りのタイミングを合わせる、合わせようとする意識を持てるような指導を心がけました。

指導というとおこがましいですが……そう導けるような助言ができたらいいなと思って……。

で、いきなり通し演奏はせず、スコア1段ずつくらいに分解して、56のテンポで6拍(本来は3拍子ですが、3拍でとらえるのが難しい曲なので)を基準カウントとし、常にインテンポで弾いてゆきました。
本来はもっとテンポのぶれる曲ですが、それはプロがちゃんと指揮をみて他パートと呼吸を合わせて弾くから可能なのであって、指揮を見る余裕も、音程が堅持できているわけでもないアマチュアには到底無理です。
もちろん、とにかく第1Vcの作るテンポに合わせて弾く、という事ならある程度のまとまりは生まれると思いますし、実際初回練習ではそれで一定のまとまりはできていました。

でも、それは全員で創るアンサンブルとは言えないと、私は思いますし、この演奏でみんなが成長するアンサンブル練習にはならないと考えています。

この練習会は、ソロ演奏も含めて、みんなが成長できる場にしましょうというのが趣旨で、それに賛同した皆さんが集まって臨んでいますから、個人レッスンでは突き詰められない部分を突っ込んで勉強していけたらな、と思うのですが、どうでしょう???

というわけで、そんな私個人の意見や小ネタを皆さんにお伝えしてからの~練習スタートです。


★ロッシーニ『ウィリアムテル序曲』第1部「夜明け」
          私はたまに第6Vc&つねに指揮
テンポのゆらぎをなくした分、第1Vcは相当弾きづらかったと思いますが、私がメトロノームとともに数える6拍を聴いて、その拍内で自分のフレーズを捉える意識が皆さんの中でどんどん高まってゆくのが感じられました。

分解して最後まで確認演奏した後、私の6拍カウントをなくしてメトロノームだけにした場合、皆さんが突然リズム迷子になったのはその弊害ですが……(苦笑)いい意味で捉えれば、私の6拍をちゃんと聴いて合わせていらっしゃった証拠ですよね。

とにかく皆さん、まじめで、言われた事を遂行しようとする意識の高い方ばかりです。
アンサンブルで一番重要なのは、独りよがりにならないこと自分は弾けているからこれでいいと思って弾いてるうちは全く成長しないと私は思っています。
迷って、悩んで、周りの音を聞いて、その中で自分のフレーズが確立していく、今はまだその過程だと思いますから、気長に、じっくり進めていきたいですね。

私は今日、音程に関してはまったく意見を申し上げませんでした。
和音になっていない部分は……正直ほとんどです(苦笑)
それは「音程を捨てても縦のライン(リズム)を合わせましょう」と最初に公言した事で、皆さんもフレーズの頭を合わせるという練習に全神経を集約したからで、この課題を完璧にはクリアできなかったまでも、成果は着実に感じられました。

今日の録音は、私の指導も含めてばっちり録音し、本日不参加の皆さんにも配布させていただきました。
前回録音と比べると、インテンポでかなりロースピードな分、フレーズ感はまったく損なわれましたが、練習とはそういうものだと思っていますので、個々の技術に偏った極端な実験的練習をやっていくうちに、いろんな意識を総合的に保てる段階まで、少しずつ導いていきたいと思います。

次回はいよいよ音程を攻めたいと思いますが、56の6拍テンポはあくまで自習ペースとして、和音を1小節、ワンフレーズ単位で確認しながら、実践のテンポへ戻していくつもりです。
長丁場ですが、そういう地道な練習も楽しんでいただけるように、私ももっとこの曲のことを勉強します!!

てなわけで、なんちゃって指導&指揮者ありこの本日の格言?

★休符は休憩にあらず。
自らは呼吸を整え、動きのある相手フレーズを聴く大事な時間
★自分だけが動いているフレーズは特に大切に弾く
★入りの前の短い休符は必ず呼吸する

さてさて、この後、恒例のソロ発表会へと移行し、1名除くメンバーのソロ演奏を拝聴しました。
皆さんそれぞれ特徴のある音で、聴き手として楽しみながら勉強させていただきましたよ。

トリはなぜか私のヴァイオリンソロで、久々にマスネ『タイスの瞑想曲』を演奏させていただきましたが……いやもう、前半のアンサンブル指導でほぼしゃべりっぱなしで全集中力と体力を使い切ったため、へろへろでした……。げっそり。

やっぱり私、ソロプレイヤーとしては向いてないです。
指導や指揮ならものすごい集中力を発揮できるけれど、弾くほうはダメダメですな。もうちょっとまともに弾けるよう、この会でこならして行けたらいいなとは思いますが…たはは。