ヴァイオリン覚書♪顎あてをかえてみた2010年03月22日

三連休初日、楽器屋さんの改装オープンフェアが始まっていたため
偵察がてら、以前から気になっていたフィッテングの違和感を払拭すべく
顎あての相談に行ってきました。

以前くじ引きで当たった5,000円の商品券があるので
そのくらいの予算で新しいタイプを買ってみようと思いまして。

ちなみにずっと使ってきた顎あてはコチラ。
もともとついてた顎あて、多分エボニーです
だいぶ塗装がはがれてきていますが…(汗)
テールピースを跨がず、左側についているタイプです。
顎あての悩みについて色々ネットで情報など収集したところ
お皿の高さが横から見てテールピースと同じ角度くらいが通常らしいのですが
私のはよくよく見てみたらテールピースよりちょっと高かった…。

ひょっとしてこれが原因なのかしら…???
だけどこれは調整でなんとかなるものじゃなさそう…。

後は素人があれこれ悩んでも仕方ないので
実際お店へ行って相談してみることにしました。

フェア中はいつも混み合っているので、店員さんも取り合いになります(笑)
で、午前中早めに行ったら、私以外のお客はいなくてよかった…。
修理工房の方に接客していただきたかったので、
よく見る工房のお姉さんがついてくださってよかったです。

まず、顎付近に出る索条痕のような湿疹&あざのようなもののこと、
しばらく弾いていると左の首筋が痛くなってくることを告げて、
実際自分の楽器を見てもらいました。

「ちょっと顎あての高さが高い気がするんですよね~」

といいながら楽器を差し出すと、お姉さんも横から角度をチェックして

「確かに高いですね…。じゃあ、テールピースを跨ぐタイプで
高さの低いものに付け替えてみますね」

と店頭に繋がっている工房の作業代で、
よく見るテールピースを跨ぐ顎あてに付け替えてもらいました。

構えてみても、そんなにいつもと変わりなく…
ちょっと構えた限りは、確かにいつもより低いなと感じる程度で
痛くなるかどうかまではわかりません。

「どうですか?当たって痛いところとかはないですか?」

と訊ねられたため

「痛くはないですけど、前との違いは正直わからないです…(苦笑)」

「こちらの真ん中につけるタイプも最近よく出ているので
試されますか?」

と言われ、ネットでちらっと見た真ん中タイプを見せて下さるお姉さん。

真ん中…なんとなくかっこ悪い気がしなくもないですが
この際あるだけ試してみたいと思い、装着していただきました。
それがコチラ。
まだお試しですが中央につけるタイプ

こんなのつけてる人、見たことないです…。
が、実際構えてみたら…意外にもフィット感がありました。

「あれ?なんか歴然とさっきまでと違います」

「サイドにつくタイプだと肩と顎で支えることになるんですけど
このタイプでは自然に肩へ乗るので、フィット感があると思いますよ」

とお姉さん。
弓を使って簡単にスケールを弾かせてもらい、更に安定感を確認。

「当たって痛い部分はないですか?」

とのお姉さんからの問いに

「痛くはないです。っていうか、なんか音がよく響く気が???」

狭い板張りの床の工房で弾いたからでしょうか?
予想どおり、私の後から続々とお客がきて
狭い店内がかなり窮屈になってきましたが
恥ずかしいとか言ってる場合じゃなく真剣にスケールを弾き続けて
フィット感を確認する私。

もうひとつ、真ん中につけるタイプで、こういう横長な形ではなく
スライムみたいな形の楕円タイプも試してみましたが…
やっぱり写真のタイプの方がフィット感があるみたいです。

気になるお値段は…どのタイプも一律4,000円とのこと。案外安いわ。

フェアの広告には、スワロフスキーのついた
ガルデリ社のフィッティングセットで23,100円というのが出ていて
その中で顎あてはテールピースを跨ぐサイドタイプのでしたが
ガルデリ社の刻印が横についててかっこよかったんですよね~。
↓TONEWOOD社というところが輸入販売しています
http://tonewood.hp.infoseek.co.jp/index.html
顎あてだけだといくらなんだろうとパンフを見てみたら
スワロフスキーなしで8,400円?くらいでした。
いつか…楽器を新調したらこんなのつけてみたいな…
でもこちらはガルネリモデルかカウフマンタイプしかなくって
真ん中タイプはないんだよね…残念。

残る問題は材質。
前の顎あてがエボニー(多分→激安楽器だけど樹脂ではなさそう)だったので
お姉さんもエボニーメインで薦めてくださいましたが
軽いほど音が華やかな響きになるという噂もあり…

結局、同じタイプのローズウッド(紫檀)も試してみることになり
店頭在庫がないため取り寄せ後、再度来店することになりました。
それまで、エボニー(黒檀)の顎あてを使わせてもらえることに。
実際、弾きこんでみないとわからない部分もあったので
大変助かります♪

装着した全体像はこんな感じ。

全体的にはこんな感じになります
見慣れてないので、まだ違和感がありますが…

そしてこの三日間、長い曲とか弾いてみたりしましたけど
やっぱり首の疲れはあります(T-T)
ただ、構えた瞬間のフィット感と、耳に響く音の感じは
前より断然いいですね。
特に音、D線の響きがすごくよく感じられるようになりました。
楽器が高く支えられるようになって耳に近くなったせいかな。

プロも同じような顎あて使ってい人いるのかな?と気になり
昨日のN響でよく観察したら、アラベラ・美歩・シュタインバッハーさんも
真ん中タイプの顎あてでした。

自分自身の構え方の問題もあるのでしょうが…
顎あては楽器を替えても自分で簡単に付け替えられるし
まずは顎あてを探す旅に踏み出してみようと思います。