FC2無料カウンターFC2無料カウンターFC2無料カウンターFC2無料カウンターFC2無料カウンターFC2無料カウンター

ヴァイオリン覚書♪~弦楽器屋さんに行ってアレコレ2011年05月28日

今日は、弦楽器屋さんのフェア期間で気になる催しが開催されていたので、相棒のVc-hikoちゃんと一緒に行って来ました。

その催しというのは、東日本大震災チャリティ販売です。
売り上げは寄付されるようで、出品されているのもわけあり商品、あらかじめDMでリストアップされていた楽器や弓などもネック折れやら毛が張ってないものやらがあるという断り書きはされていましたが…リストにある楽器のメーカーが、私の狙っているチェコドイツのメーカーのが多くて、買うかどうかは別として、どんな楽器かを見てみたかったんですよね。

三日間開催されるフェアの二日目の昼過ぎに行きましたが…時すでに遅く、ほぼ売れていて、残っていたのは分数の弓と楽器、ケースくらいでした…。

たしかに、ヴァイオリンは5,000円とかから有名メーカーのがあったし、杉藤の弓も2,000円くらいのがありましたしね。
っていうか、プロはそんなの買わないでしょうから、アマチュアでそんなに弦楽器の需要があること自体にびっくりだよ。

というわけで、用事は2、3分で終わっていまい…折角来たので、通常の商品を色々見せてもらいました。

まず、チェロ弓
私もVc-hikoちゃんも、そろそろ毛替えを検討する時期なのですが、私の場合はヴァイオリンがそうだったように、替えるくらいなら買うことも選択肢としているため、一番安い価格帯の弓を4本ほど出してもらい、試奏させてもらいました。

2万円と3万円のフェルナンブーコの弓、確か3万円のカーボン弓5万円のフェルナンブーコの弓です。

最初の2本は、弓の重さが体感できるくらいで、弾いてみた感じ、それほど差はなし。
っていうか試奏用に出してくださったチェロがいい(笑)
Vc-hikoちゃんとも「弓っていうか、このチェロがいいよね」と率直な感想を零しました。40万弱くらいの中国製の楽器でしたが、なかなか上品な音が出ました。

カーボン弓は、ヴァイオリンで弾きなれてきたこともあって、「ああ、このテンション、なじむ感じ」とは思いましたが、ヴァイオリンの時ほど弾いた時のテンションの違いや音の違いは感じませんでした。
お店の方もチェロのカーボン弓はあまりおすすめしないと仰っていました。

で、5万円のフェルナンブーコは…やっぱり値段は値段だなという感じ。持った感じの重さはカーボンなどと変わらないのですが、弾いた感じの操作性が違う。適度に弦へ毛が乗って、無理なくアップダウンできたように思います。響きも最初の2本とは違いました。

同じ楽器、同じモンゴル産の毛を使った弓ですが、弾いた感じの印象では5万円に軍配が。
しかし私の場合、5万円もしない楽器に5万円の弓を使うのはアホなので、毛替えという選択肢に落ち着きました。

で、毛替えの相談も下の工房でしてきたのですけど、モンゴル産が2ランク、その上ランクにシベリア産で、1,000円の違いなんだそうです。持ち込むと1,000円割引なので、ヴァイオリンもチェロも同価格で4,000・5,000・6,000円という価格ランクになります。
ちなみにちょっと変わったところで日本産のあってそれは中ランクの価格になるそうです。
張る前の毛を触らせてもらえたので、全部触ってみました(笑)
モンゴル産、シベリア産は触った感じ、ごわっとしててあまりかわらないのですが、シベリア産の方が引っかかりが強いのだそうです。
ところが日本産は、見た目も手触りも明らかに違って、バービー人形の髪の毛みたいにさらさらしてます(笑)がそれでも引っかかりが強いのだとか。

ヴァイオリンは前に買ったカーボンファイバーの弓が今のグラスファイバー弓より気に入っていたので、こいつを毛替えしようかと思っていたのですけど…ちょっと冒険して日本製にしてみる!?という気持ちに傾いてます(笑)
けっこう反発の強い弓なので、がっつり引っかかってくれた方がいいような気もして。っていうか、日本製の毛のあのさらさらしっとり手触りがね~vvv張ったらどうなるか気になって…。

その後、再び工房に戻って、ちょっと気になっていたヴァイオリンケースを何点かみせてもらいました。
Vc-hikoちゃんはカルロジョルダーノのチェロハードケース、ローズカラー(赤紫色で中に格子のフィルムが入った渋いの)を使っているのですが、同じカラーバリエーションのヴァイオリンケースがあったので、まずそれを。
長方形で結構長辺が長く、大きく見えます。中は楽譜も入れられるようになっていて、小物も色々入れられそうです。
が、大きさがね~あまりヴァイオリンケースぽくない形なので、デザイン的にちょっと。

そして、チェロだと軽量ハードケースは軽いイメージがあったのですが、ヴァイオリンはハードケースよりむしろソフトケースの方が軽いんです。同じくらいの大きさ、フォルムのハードとソフトを持ち比べると、断然ソフトの方が軽かったです。

が、その中でもあまりに小さいので分数用だと思っていたハードケース、4/4だというので見せてもらったら…これがいい!!
トーヨーの新しく出たドピンクのカラーでしたが、とにかく小さくて、軽くて、内装も必要最低限ながらクッションなどうまく配置されています。
ネック側にはハンドルもついてて、テールピース側には足もついてます。
そしてショルダーベルトは横に装着するようになっているので、背中が痛くありません。

お店の方いわく、弓の大きさによっては若干長さが足りない場合があるそうですが、買う前にそれを見てもらえれば、楽器はほとんど入るとのこと。

カラーバリエーションがイマイチだったのがNGでしたけれど、ケースだけでも欲しいと思っていたところだったので…これはかなりいいかも。

ケースの物色はこのくらいで、お次はいよいよ…ヴァイオリンの試奏です!
「楽器40万、弓10万くらいで、トータル50万くらいの価格帯の、イタリアの楽器のような明るい音じゃなく、落ち着いて品のある、高音があまりキンキン響かない感じのチェコとかハンガリーとかドイツとかの楽器」と言ったら、お店の方は
「東欧楽器はむしろ明るめの音色ですけど…おっしゃるような音をお求めなら、やはりオールドをおすすめします。その価格帯でおすすめできる楽器がありますよ」
とのことで3挺、出してくださいました。

弓は全てスイス製8万弱のものを使って試奏しました。
張ってある弦もすべて、E線がゴールドブロカット、その他はドミナントだそうで…
1つ目はフランスの子。

今やっているエックレスのソナタの出だしが、どうしても自分の楽器では気持ちよく鳴らないので、この楽器がどう答えてくれるか弾いてみたら…

……気持ちいいことこの上なし……!!
E線がイメージどおり、キンキンせず、ふわ~~~っと天へ舞い上がるように優しく響き渡ります。

Vc-hikoちゃんも「すごくいい音だね~」と絶賛。

この子は魂柱割れしていたのを買い付けた後で気づいて補修したそうで、よく見ると裏から板が張ってあると言われ、中を見てみたらそのとおりになっていました。表目からは言われないとほとんどわからない裂け目はありますけれど、ニスも綺麗に塗られているし、木目もとても綺麗です。

「本当は55万くらいつけたいくらいの楽器なんですが、そういう理由で価値が下がってしまいますので40万くらいに下げていますでもしっかり補修してありますので、弾く分にはまったく支障はありませんし、おすすめです」

とのことでした。理由がわかっても、この響きなら納得。

その後、ハンガリーの子を2本、試奏しましたが…パワーはあるけれど若干じゃじゃ馬だったり、鳴り方に求めている品が感じられなかったりしました。
もちろんどちらも、私のヘボ楽器と比べたら比較にならないくらいよく応えてくれる楽器ではありましたけれど…やっぱり最初のフランスの子かな~。

YAMAHAの新作の100万くらいする楽器も試奏させてもらったことがありますが、これほどの深みと品は感じませんでした。

ああ…こんな子、嫁に欲しい…(爆)

もちろん、実際購入するのはまだちょっと先の予定ですので、今日は試奏だけに留めて帰りましたが、自分の予算でもいい楽器が買えそうな予感は生まれました。
お店の方いわく、このくらいの価格帯の楽器が一番よく売れる、とのことなので、彼女(フランスのオールド)もそのうち誰かのお嫁に行ってしまうでしょう。
買う時にあんな子と出会えたらいいな…。

と、失恋にも似た想いを抱きながら…

この後、チェロ教室のグランドピアノ室を1時間レンタルしていたので、みっちり弾いてきました!
まともにグランドピアノ弾くのは、高校2年生以来です…!

アップライトとは若干鍵盤の高さが違うため、椅子の高さを確認しつつ、弱音ペダルの感覚も確認してきましたが…
弱音ペダルは使えそうにない…。アップライトよりペダルを踏んだ時の鍵盤のズレが大きくて、指が即座に反応できないので、弾いてる最中に踏んだり放したりするのはムリ。

本番を想定して、蓋も開けて弾いてみましたら、レッスン室が狭いので反響しすぎてこもった音に聞こえました。ホールではどう響くのか…もうちょっと広い部屋で弾いてみたいです。

と、色んな支障は感じましたけれども、1時間、アンサンブル曲の伴奏を弾いたり、去年仕上げたラフマニノフ前奏曲『鐘』と、今年目標にしたシューベルトソナタ第一楽章を通し演奏したり、あっという間の1時間集中自主トレでした。
少しずつ、感覚も戻ってきているような気がします。