ヴァイオリン覚書♪第82回日本音楽コンクール受賞記念演奏会2014年04月17日

今日は、チェロ師匠からチケットを頂戴した演奏会に行ってまいりました♪
チェロ師匠だけれど、この演奏会にはチェロ部門入賞者の演奏がなかったおかげと、一方ヴァイオリン入賞者の演奏はあったため、先生のチェロ門下生でヴァイオリンといえば私…という事で貴重なチケットをいただけてしまってラッキーvvv

で、本日のプログラムは以下。

★第82回日本音楽コンクール受賞記念演奏会

・シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調 作品47
    ヴァイオリン部門 第2位 辻 彩奈 さん
・モーツァルト/フルート協奏曲 ト短調 KV313
    フルート部門 第1位 松木 さや さん
・プッチーニ/オペラ「トスカ」より、歌に生き、恋に生き 
・マスカーニ/アヴェ・マリア
・ドヴォルザーク/オペラ「ルサルカ」より、月に寄せる歌~白銀の月よ~
・ワーグナー/オペラ「タンホイザー」より、崇高な殿堂よ
    声楽部門 第1位 竹多 倫子 さん
・シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調 作品54
    ピアノ部門 第1位 石井 楓子 さん

     管弦楽/セントラル愛知交響楽団
     指揮/松尾 葉子


結論から言うと、ヴァイオリンではなく、当初一番注目度の低かった声楽の竹多さんのパフォーマンスが一番私的に好みで、素晴らしかったです!!

オペラの抜粋とかって、その歌手が元々好きか、よほど好みの声質でない限り、やっぱりオペラ全幕の舞台で鑑賞するより醍醐味が半減するし、ストーリーの流れにすぐ入り込めない私。
しかも今日のブログラムは私が好きな曲&わりと難名曲系が多かったから、過度の期待はしていなかったのですが……

本当に素晴らしかったのです。
それも今日の演奏曲どれもが。

オケも引っ張られて、前後の協奏曲より雰囲気が盛り上がっていたし、やっぱりプロオケの管は安心して聴けるから、声量に負けない張りのある響きでストーリーをしめてくれて、ワクワクしました。

そう、ワクワクね。
私は細かい事を知らないナンチャッテ~クラシック好きですから、ここのニュアンスが~とかあんまり偉そうに言えないし、至極個人的な直感に基づく感想で、演奏会のこの曲が良かった良くなかったという判断も、その演奏でワクワクしたかどうかという曖昧模糊な感覚。

で、今日そのワクワクが唯一働いたのは竹多さんの演奏でした。
声質も私の好きなアンジェラ・ゲオルギュー的なしっとりマット系、メゾソプラノの音域も綺麗に届きます。声質がわかったら、この選曲は彼女にとても合っているなと思いました。
どの曲も、それぞれの曲自体の持つ雰囲気が素人にもしっかり感じられ、前後のコンチェルトに比べたら圧倒的に短い時間でも、伝わってくる曲想が集約されていました。

まぁ私がアレコレ講釈たれてもイメージできないと思いますのでYoutubeで見つけた↓竹多さんの演奏↓を是非ご視聴ください♪

以前、『カヴァレリア~』のオケ演奏はやりましたが、色々大変だったので当分オペラのオケはいいや、と懲り懲りしていましたけれども、こういう歌だったら、オケに混ざりたいなとも思ったし。

というわけで、その他の演奏に関してのざっくり感想はサラッとね。

シベリウスのヴァイオリン協奏曲はとても好きな曲なので、元々この演奏があるから頂いたチケットだったし、楽しみにしていました。
が、繊細すぎて私の好みの演奏ではなかったです。
澄み切っていて綺麗な音だし、高度な技術の必要なフレーズも丁寧なので、気になる雑音もなく絵に描いたようなクリアな演奏だったのですけれど……んー?優等生な印象?
例えば、北欧の澄んだ空や湖を写真として美しいと感じられるけれど、その冷たさや匂いなどの触感まで感じないというレベルでしょうか。美しいものを眺めるだけでも幸せだけれど、触って感じるものに心を動かされたい…そう考えると音質とか技術の先にある個性とか、表現といったものには、ワクワク感を覚えられませんでした。
良くない傾向かもしれませんけれど、最近の私はどうしてもアリーナ・イブラギモヴァ)の演奏を基準に聴いてしまうので……今日の演奏を聴きながら、アリーナならここはきっとこう弾くんじゃないか、そうしたらオケはこう応えるんじゃないか、とか雑念を抱きながら聴いてしまって、演奏へ集中できませんでした。
まだまだ若いヴァイオリニストですので、今後に期待して…。

モーツァルトのフルート協奏曲は……聴くのも弾くのも私の苦手なモーツアルトだし、フルートの演奏を聴く耳も鍛えられていないので……。
あと、私の座った席が最前列の舞台向かって右端っこあたりだったので、ソリストの音がストレートに聴こえづらかった点も考慮して、コメントは避けましょう。

シューマンのピアノ協奏曲は大好きな曲。
でしたが、これまたとても繊細な演奏で、ダイナミックレンジがもうちょっと広く欲しかったなというのが率直な印象です。
全体的には丁寧な演奏なのですけれど、後半は少し疲れが見えて、若干音の粒が粗く感じるフレーズも所々ありました。
素人的にはヴァイオリン協奏曲よりピアノ協奏曲の方が耐力&体力の要ると思っていますので、致し方ないのかなとは思いますが。

ところで今日いただいたチラシの中に、来月のアリーナの名古屋公演もありました♪


も~う い~くつ寝~る~と~♪ ですvvv
その前に激務があるけれど、楽しみだなぁ~~vvv