ヴァイオリン覚書♪3年7ヶ月~127回めのレッスン2008年10月07日

今日のレッスンは『ジュトゥヴ』から。
伴奏と、先生の弾く他パートと一緒に弾く。

前回言われたフレーズの山と切れ目はだいぶ意識して練習してきたし、曲の流れが頭に入ってきたので、多少弾いていて余裕が出来てきた。おかげで出だしは順調。音もそれなりに響いているし、伴奏に回る旋律も、ブンチャッチャのワルツのリズムに合わせて休符を意識して弾いているつもり。

半分以上がそこそこの内容で進んで、気が緩んだのか、最後の一ページ分が乱れて、似ていてちょっと違うフレーズの繰り返しのところで弾いているところを見失ってやや中断。
すぐ入り直したものの、またバッハやメンコンっぽく弾くようにといわれている、八分音符でソの1オクターブ連続6小節のところを、カウント間違いで寸足らずにしてしまった!

「あ~だめだ~後半うっかり己を見失いましたっ」

一人で練習してる分には絶対的にやらないミスなのだけど、他パートが入って旋律が複雑に入り乱れると己を保つのがかなり難しくなり…そのうちカウントミスをやらかしてしまうというわけ。

「他のパートの音まで頭に入ってくれば間違えないと思うけど、もう一歩ですね。あとはスラーの最後の音で、特に移弦すると萎まず雑に終わるところがまだあるので、気をつけましょう。八分音符で伴奏に回るところは、きちんと音を響かせようと頑張ってくれてるんだけど、もう少し弓をバウンドさせて、弦の反発を利用して軽く弾くようにしてください」

それよりなにより、譜面があるのに行方不明になるのだけはどうにかせねば…っ。

さてアイネ君は通して弾くと長いので、前回弾き込み不足の後半から始めることになった。

だけど…最初から弾いていると音と指に慣れてきて、途中の変化が加わった近似フレーズの音程も安定するのに、そこからいきなり弾くとなんだか音程が…安定しないんだよね~。
自習でも何度か同じところから集中的にやってきたのに、まだ音程が微妙…そして気になるので他がおろそかになってどんどん崩れる…。
ので、すぐやり直しになる(泣)

「♪タ~ッ タ タ~ッ タ♪の次の♪タ♪がね、うまく響いてない。乗せて弾こうとする気持ちは伝わってくるんだけど、慌てて一生懸命乗せて力が入りすぎで、後の音も全部頑張りすぎ。一音一音切ってるので、切った後でもっと心の準備をしてから弾いて」

自習の時からこの部分は苦手で、音も汚いなぁと思って集中的にやってきたのだけど、ゆっくりめの速度からだんだん上げていくと、やっぱりまだついていけなくて…うーん、速くなるとどうしても頑張ってアップダウンさせすぎて、力が入ってしまうのね。
ひたすら弾き込んで感覚で覚えるしかないのか…ううう…。

気を取り直してまた弾き直したら、三度目の正直でようやく音が安定してきた。この峠を越えて下っていったら、次は前回指摘された音の山のスラーが続く……突入―…うがっ!
自習ではだいぶ山が作れるようになってきたのに!その前の峠で神経を使いすぎてうっかり気が抜けてしまい、力だけが妙に入ってしまい、ぎぎぎぎっといういやな音が交じる美しくないスラーに~~~。あああああ~っ!

自分の出来なさ加減が赦せず、自らそこでストップをかけた。

「力入っちゃいましたね~(苦笑)、それから、その前のところの♪タッ タ~ラララ♪の♪タッ♪は弓をそんなに使わなくていいですから、速く短く、前の休符を意識して♪(ン)タッタ~ラララ タラララッ♪緩急つけて弾いてください。スラーは山を作ろうとする意識は伝わってきたんだけど、最初の方で力が入りすぎましたね。手前からもう一度弾いてみましょう」

♪(ン)タッタ~ラララ タラララッ タッタッタッタッタッ タラララッ♪がしばらく続くところは緩急に気をつけて弾き直したら、かなり音程も安定して響きがクリアになってきた。
途中で先生も

「うん。綺麗ですね」

と横で相槌をいれてくれた。
で、スラー……うーん……自習ではもっと弾けてたはずなんだけど……さっきよりましになった程度……。
とりあえず流されて、先を弾く。
pで3rdポジションの高音は綺麗に響かせるのが難しいので、弓のちょっとした力加減の違いがモロ音に反映して、まだまだ安定しない。
それよりも出だしのフレーズに戻る手前のトリルでストーップ。

「走りすぎてトリルが入りすぎ。最後は♪タララララララ~ララ♪って少しのばします。もう一度」

弓がアップでひと弓、その角度に気をつけながら、トリルはE線の1stポジションからハーフポジションを取って弾く……と、どうしてもトリルが走ってしまい、終わりの〆でのばす部分が足らなくなったり、逆にトリルを早く切りすぎて間のびしたり……うまくいかない。

「タイミングは慣れですね。トリルを落ち着いて弾いてください」

最近、仕上げに向けて全体的に速度を上げて練習したため、どうもついていけないところと、逆に走りすぎるところがあるようだ。

出だしに戻るフレーズはとばして、♪タ~ タラララッ タッ タッ タッ タッ♪からスタート。そこからは何とか最後まで弾き終えたけれど、ラストの重音は前回よりましになった程度でまだまだ乱れる…。ていうか、その後の八分音符の連続で激しく移弦するうちに力が入ってきて、弓の角度が乱れ、左手のポジションもあやふやになってくる感じ。
案の定、先生に注意された。

「重音はだいぶよくなったけど、その後が響いてないですね。さっきと同じで、しっかり弓を弦に乗せて弾くといっても、入れすぎはダメです。全部がんばってタ タ タ タってfで弾かないように、これもクレッシェンド気味で徐々に駆け上がっていきますから、最初は軽く立ち上がって下さい」

とにかくこの部分は3つの弦を往ったり来たりする上に、切って弾くといってもある程度速度があるので、ポジションをとるのも大変だし、さらにボーイングまで気を回そうとすると全部がめちゃめちゃに……。
はぁ……どうやったらうまく弾けるのかしら……。

「それから後半、三連符以外のところでも、♪タ~ララ ラッタッ♪の♪ララ♪とか、他にも部分的に走りがちな分、帳尻あわせで間延びしちゃうところもあるから、メトロノームに合わせて、リズムを保って弾く練習もしておいてくださいね」

やっぱり速度を上げると途端に走り出す習性はなかなか直らないみたい……。
わかってるんだけど、ゆっくり弾くより速く弾いちゃった方が誤魔化しもきくんだよね(笑)
もう一度速度を落としてから、徐々に速めていって、乱れる速さの手前から慣らしていくか…。

本番までレッスンはあと2回。
前回は結構弾けてると思ってたのに、本番全然だめだったから、弾けてない今回はやばいかもしれない。かなり不安……。