ヴァイオリン覚書♪3年7ヶ月~129回めのレッスン2008年10月21日

本番までラスト1回のレッスン。

自習ではボイスレコーダーをフル稼動させて、
正確な音、リズム(走るところ特に注意)、強弱に気をつけ
自分の演奏を確認してきた。

『ジュ トゥ ヴ』もアイネ君も微妙なところは多々あるけれど
今の自分の技量ではこれが限界だと思う…。

さて、レッスンは『ジュ トゥ ヴ』から。
通して弾くかと思ったのだけれど
最初のフレーズを数小節弾いたら、ストップがかかった。

「この辺、私が切るように言ったかもしれないですけど、
フレーズが切れすぎてるので、
もっと大きなフレーズで切るようにしましょう。
他は全部繋げて弾くようにしてください」

ええっ!?直前で弾き方変更!?

♪タ~ラ ラ~ ラ~ラ ラ~ラ~(,)ラ~ ラ~ラ ラ~ララ~♪
♪タ~ラ ラ~(,)タ~ラ ラ~(,)タ~ラ ラ~ラ ラ~ララ♪

と弾いていたこの(,)を取って繋げるという。

音の山を切ることで意識してつけてきて
(,)の切れ目でデクレッシェンドしていたのを
デクレッシェンドなしで残響つけて次のフレーズへ行けと。

今までの弾き方から一転したので、すぐに反応できず
やり直してもなんかデクレッシェンドをいれてしまう…。
この期に及んでこんな変更はナシですよぅ、先生~~っ。

もう一度途中から弾きなおして、最後まで弾いた。

「ま、これはほぼ大丈夫でしょう。主旋律のフレーズだけ
気をつけて、大きな流れで弾くようにしてください」

まぁ…最初のうちは、以前自分のレッスンで弾いたとおり
繋げて弾いていたから、戻すだけなんだけども…
ここにきて弾き方を戻すのって結構大変…。

本番は本番の先生の指示に合わせなくちゃならないし。
素人は早々簡単に修正がきかないんですよ。ううっ。

気を取り直してアイネ君。

心の動揺が音に影響したのか
どしょっぱつの重音に力が入りすぎて、いきなりストーップ!

「なんかがっつり弾きすぎて音が雑です。力抜いて」

♪ジャ~ッ タッタ~ ッタッ タッ タッ タッ タッ タ~ッ♪

つなぎの一音一音、混ざらないよう、クリアに響くように気をつけて弾く。
すると先生が苦笑して、またストーップ。

「なんか、親の仇っ、みたいな弾き方ですよ。そんなに腕で頑張らない。手首で、弦からの反発を使って弾いてください。皆ここで苦戦してるんだけど、そんなに難しいかなぁ~?」

ピアノで弾けば簡単ですよ。
でもヴァイオリンだと、3つの弦を交互に移弦する上に
ある程度の速度と切れ味で弾かなくちゃならないから
そりゃあ苦戦もしますって。

それにしても「親の仇」!?
上下のボーイングの烈しさが、
メッタ斬りの殺陣にでも見えるのかしら…?

そこだけ力抜いて練習すれば、
まぁなんとかそれなりには直るんだけれども、
重音と続けて弾くとやっぱり…。
本番までに直すのは無理だろう。
私の中ではすでに諦めモード。

重音が連続してから、八分音符のスタッカートの連続でシメ、
一つの主題が終わる部分では
相変わらず左手の指のポジショニングで注意される。

「途中で使ってない3の指が弦の上から離れて、ネックの下へもぐっちゃってますよ。重音が終わったら、次のスタッカートを弾く指ですから特に、弦の上でポジションをキープしておいて」

何せ無意識でやっていることなので
意識的に弦の上へやろうとすると、ものすごい神経が要る。
先生によっては
一音一音ポジション取りしても、うるさく言われないらしいけれど
私の先生は毎回注意する。

弾くという行為に対しては、
どうしてもピアノの一音一音叩いて音を出す感覚が抜けきれない。
ピアノで速い音階を弾く時なんかは特に、
一つずつ音をクリアに響かせるため
待機する指は常に軽い屈伸状態になるので、
同じようにヴァイオリンでも
わざと弦からちょっと離れたところに待機してしまうのよ~~。

ヴァイオリンは弦楽器だから
指は弦に触れるくらいでよくって
そんな力のタメなんか必要ないってわかってはいるのだけど。
鍵盤と違って、弦の上に持ち上げて待機って
姿勢的にもきついんだもの。

繰り返しのフレーズは適当にとばしつつ
最後まで要所要所で細かな指導を受け、
その都度やり直して弾き方を確認して終了。

3rdポジションのスタッカート&トリルから
4thポジション→3rdポジションの三連符のところは、
自覚もあって何度も部分練習してるけれど
なかなか思うようにいかないところで
やっぱり左手の指と手の形全体のポジションを再確認。

「最初に全部の指のポジションを取ったら、手の形を崩さず、指を放すだけです。4の指を放す時に、手の形が崩れるから、変な音が入るの。手の形を崩さなくてもちゃんと全部の指のポジションが無理なく取れてるので、絶対動かさないこと!そのためには放す指の動きも最小限で。指先だけで動かすようにね」

とグッサリ釘を刺された。
ええ、指の回りは速いけど、
オーバーリアクションなのも毎回のことですよ。くすん。

「ま、大丈夫でしょう」

と先生。どこが大丈夫なのかわかりませんが…。

気づいたらレッスン時間は10分ちかくオーバーしていたのに
先週来ていた新しい生徒さんの姿は見えない。
やっぱりか……。

次回のレッスンからは通常の練習曲に戻る。
教本が今年の11月から新しくなったらしいのだけど
昨年末に教本3を買ってから、ずっとプリントレッスンだったので
使わないまま今に至る…ので

「3の教本、前のを買ってずっと持ってるんですけど~」

と言ってみる。
だって2が終わった時、次の教本用意しておいてねっ
て言われたもの。
よく考えたらそれから半年以上も、
レパートリー集を完奏してプリント学習だったのね…。

レパートリー集ならまだしも、教本の買いなおしはちょっとやだなぁ。

とりあえず次の宿題は
アンサンブルクッキングの練習に入る直前
宿題になっていたザイツの学生協奏曲第5番第一楽章と
4th、5thポジションの指練習ってことになった。

本番は次の日曜日。
かなり不安は残るけど、練習してじたばたするより
上手な人の隣だと楽なので
運を天にまかせ、いい席が取れることを祈りましょ。