ヴァイオリン覚書♪第9回ミッドランドスクエア音楽祭 ― 2012年09月29日
★第9回 ミッドランドスクエア音楽祭
今回の音楽祭のテーマは ∼ジャンルを超えて∼. 「映画と音楽のステキな関係」
ちなみに今年のチェロ教室発表会、私設アンサンブルで演奏するのが映画「ゴッドファーザー」のテーマメドレーですので、何とタイムリー♪「愛のテーマ」が入ってたらいいな~♪と思ったのですが、残念ながらありませんでした…。
でも、映画のために作られたBGMから、映画の中で使用されたクラシックまで、幅広い映画音楽の世界に触れる事ができ、今回も堪能させていただきましたよvvv
が今回はなかなか椅子に座れず…翌日にアンサンブルのあわせ練習も控えていて、体力的にあまり無理はできなかったので、聴きたい演奏だけに的をしぼりました。
1.四重奏『山本直人カルテット』 Ob,Pf,Ba,Dr
♪ガブリエルのオーボエ(モリコーネ)
♪オーボエ協奏曲より 第2楽章(マルチェロ)
♪イパネマの娘
♪You'd Be So Nice To Come Home To
& アンコール
最近オーボエの音色の素晴らしさを再認しているところなのですが、まさにそんなひと時でした。名フィルの山本さん以外のメンバーは普段ジャズ畑、山本さん自信もジャズの即興演奏は難しいので即興風に作った楽譜を置いて演奏しますとネタばれしていらっしゃいましたけれど、トランペットなどより上品で、瀟洒なジャズといった雰囲気。
ちょっと前にヴァイオリンレッスンでポルタメントに苦戦した『イパネマの娘』は、オーボエだとスケールで演奏されてたのが、面白かったです。やっぱりグリッサンドやポルタメントは弦楽器ならではの味だなぁ~(他の楽器でもあるけれど弦楽器はまた独特というか)
ドラムというか、パーカッションの方はカフォンや竹筒みたいな効果音を出す楽器やら、色々持ち替えて演奏されていて、見てると興味深かったです。
5.室内オーケストラ『アレス・チェンバー・オーケストラ』
♪交響曲第25番 第1楽章(モーツァルト)
♪歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」より間奏曲(マスカーニ)
♪交響曲第3番 第3楽章(ブラームス)
♪アダージェット(マーラー)
毎度お馴染みの室内オケの皆さんによるクラシックの名曲。どれも好きな曲ばかり♪
しかも今回はハープが入ってて、一層フルオケに近い編成です。
モーツァルトは映画「アマデウス」の冒頭で印象的に流れる曲。私はモーツァルトの明るい曲が嫌いなので、これは比較的大丈夫な方(笑)
「カヴァレリア…」はもちろん、『ゴッドファーザー PART3』で出てくる名曲。ゴッドファーザーは「愛のテーマ」じゃなくこちらできましたか。
ブラームスの3-3は色んな映画で使われているけれど、本当にいい曲ですね…しみじみ。切なくて、涙が出てきます。
マーラーは壮大な曲が多くて少し食傷気味になりますが、この曲は癒し…美しさにため息が出ます…はぁ…おいしいとこ取りで素敵なひと時でした。
6.ピアノソロ 近藤由貴
♪バラード第3番 第1楽章(ショパン)
♪子犬のワルツ(ショパン)
♪木枯らし(ショパン)
♪バラード第1番(ショパン)
& アンコール♪別れの曲(ショパン)
優しいタッチで丁寧に奏でられるショパンが、耳にとても心地よかったです。難曲ばかりでしたが、技巧ばって聴こえないところが好印象でした。
つい先日、北京での演奏会でパフォーマンスされたとの事で…この緊張した国際情勢の中、実体験から感じられた率直な思いを述べられて、その思いを込めて演奏してくださったのも印象的でした。
演奏家や作曲者自身を題材にした映画も多くあり、戦争や紛争、差別などの社会問題に翻弄された人々の演奏や曲の背景にあっただろう思いも、改めて顧みさせられたり。
7.弦楽四重奏『ハーズ弦楽四重奏団』 Vn1,Vn2,Va,Vc
♪アイネ・クライネ・ナハトムジークより第1楽章(モーツァルト)
♪弦楽四重奏曲第77番ハ長調「皇帝」より第2楽章(ハイドン)
♪弦楽のためのアダージョ(バーバー)
♪弦楽四重奏曲第2番より第3楽章(ヤナーチェク)
最近、室内楽がすごく好きでCDやラジオでも集中的に聴いているので、とっても楽しみにしていて、堪能させていただきました。
しかも今回、アイネクとか皇帝とか…自分でも弾いた事のある曲が多く、聴きなじみのある曲なだけに、色々自分のヴァイオリン技術に対して思うところが…
いつになったらこんな風に弾けるようになるのかな…はぁ、とセンチメンタルに思うヴァイオリンレッスン歴8年目の秋なのでした。
10.室内オーケストラ『アレス・チェンバー・オーケストラ』
♪「ツァラトゥストラはこう語った」より(Rシュトラウス)
♪美しき青きドナウ(Jシュトラウス)
♪ワルキューレの騎行(ワグナー)
♪ボレロ(ラヴェル)
最後のボレロでフルートの方の持ち替えピッコロの高音域が…うまく出ていなかったのはソロパートで目立つだけにちょっと残念でしたが、全体は小編成でも素晴らしい演奏でした。
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