★チャイコフスキー『花のワルツ』 組曲「くるみ割り人形」より
真面目にチェロを学んでる愛好家の方には温いわ!って感じの自習時間かもしれませんが、私にとってはしっかり自習して臨んだ今日のレッスン。
先生がピアノでガイド演奏&時折ヴァイオリンパートも弾いて下さるのに合わせて、ひとりで通し演奏しました。
【A】の出だしは「p(ピアノ)だけど、弱弱しく入らず、テヌートで流れを保って弾く」」という指摘を意識して、丁寧に入ったつもり。
2段2小節目の3拍めのレ(四分音符)も「テヌートで次の小節へ繋げる」という指導を意識して弾きました。
【B】は最後の小節(八分音符だけの1スラー)でいつもモタつくのでスムーズに弾く事が自分的な課題でした。前回より、よりスムーズに弾けた気がします。
【C】は自習で録音してみたら、3拍めの四分音符がちょっと短い感じに聴こえたので、拍分弾くように自分で修正して、見逃がしがちだった「1カッコのあたりのクレシェンドを識的に出す」との指摘も、グッと音量を絞ってダイナミックレンジが感じられる音の振り幅を意識したつもり。
【D】【E】は前回まだ音程が若干ブレていたので、自習で録音した際に気になったフレーズは極力修正して、一応の成果はあったと思います。「音形通りの曲想を出す」
という指摘も、音程に囚われるとうっかりスルーしかけたけれど、途中で気づいて修正したし(笑)
大好きな【F】は、一番集中的に自習をしました。
やっぱり後半のト音記号音域は中々パキッと正しい音程を捉えがたかったけれど、「移動時の中間音が入らないよう弓でカバー」を実践して、今日は多少音の切れ目が出来ちゃっても、中間音は防げたと思います。
【G】は後半のフォルテシモやピアニシモを意識して弾きました。
【H】【I】は【A】【B】の繰り返しなので、同様に集中力を切らさないよう…
【K】は3段のフレーズの音程を集中的に自習してきたのと、先生のガイド演奏を聴く余裕が多少出来たので、音程をすり合わせながら、クレシェンドも意識して、まずまずの感覚で弾けたのではないかと思います。
【L】の「3段2小節の副付点四分音符をタメて、十六分音符は後のフレーズへ繋げる」も、きっかり実践。
確実に前回よりレベルアップした感はあったと思うし、さすがに自習ありきで、弾きながらアレコレ意識する余裕も生まれました。
「音程はかなり安定しましたね。強弱もだいたい譜面に添って意識できていたと思います。あとはもうちょっと、曲想を出せるといいかなと思いますので、もう一度、フレーズ感を意識して弾いてみましょう」
とのご指導を頂いて、最後の仕上げ演奏。
上記の注意点は意識しつつ、途中で先生が「ここは●●な感じで~」と仰るニュアンスも意識して弾いていると……
今日は前レッスンのヴァイオリンみたいに、徐々に曲自体の雰囲気に自分の音が重なっていく感覚が、チェロでもちょこっとだけ出てきました。
いかんせん、ヴァイオリンと比べると基本的な技術がなってないので、脳内再生してるイメージの音と、自分の音との再生優先順位が完全に逆転するとこまではいけず(苦笑)
でもそれが却って、冷静さに繋がり、最後まで慎重さをキープして弾けたみたい。
というわけで、今の私が持ってるチェロ能力フル稼働で弾き切りました!
これにて合格!
次回からのレッスンは、今日までにネットで拾ったいくつかのチェロ譜から選んだ、
ラフマニノフ『ヴォカリーズ』
をレッスン頂く事になりました。
フレーズ知ってる曲だからって事もあるけれど、今年はこれまで得意系で選んできたパキパキ古典系?から脱却して、しっとり聴かせるロマン系の曲を弾いていこうかなと思って。
敬遠してきたハイポジ音域も、今回チャイコフスキー『花のワルツ』で挑戦して、難しかったけれど勉強になったので、次回もハイポジ音域のある編曲にしました。
先生や教室指定のカリキュラムではなく、自分の意思で進行するレッスン体制というのは、上級者でもない限り珍しいかもしれません。
でも私には合っているみたい。
一応、やみくもに弾きたい曲を選んでいるわけじゃなく、その時々で自らに課した目的に添った曲を選んでいるつもりなので……。
こんなレッスン方法もあるんだなと、大人チェロ学習者の皆さんの参考になれば幸いです。
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