チェロ覚書♪♪コンチェルトの夕べ、聴いてきました ― 2011年07月14日

先週末にホームセンターで偶然ゲットしたモノがコレです。
我が家のリビング兼楽器練習部屋は、夏場もフローリングに普通のじゅうたんぽいカーペット(&ホットカーペット)を敷きっぱなしにしてて、どうも暑かったので、夏場だけカーペットの上にい草ラグを重ねちゃって、冬場は和室に移動させればいいかなって前から思ってたのですけど、なかなか気に入ったデザインがなくて…。
だいたい、い草ラグって夏に使うものだから、青とかせいぜい緑の柄が多いんですよね。うちはダークブラウンのフローリングで、カーテンはクリーム地に淡いピンクのバラのゴブラン織、ソファも似たような柄のゴブラン織カバーをかけてて、ピアノはワインレッド、壁紙オフホワイトですから、青とか緑のファブリックは合わないのです。
ところが!ホームセンターで目当てのものをゲットした後、父子らしきお客さんが「コレは誰それの部屋で~」と楽しそうに話しながら何枚か買って行ったのを見て、気になって覗いて見たら…きゃあああ!私の好みドストライク!しかも3帖くらいの大きさでお値段1,580円!
というわけで、残り1枚だったコレを即行で買いました♪他にも赤紫系のクマ柄やら、緑系のイヌ柄やら、ちょっと珍しい可愛い柄の色違いが並んでいたのですけど、うちはやっぱコレでしょう!
その日のうちに敷いて早速使い出しましたが…ひんやりしてきもちいい~vvvエアコンをつける関係で、ダイニングとの間仕切り扉とかドアを締め切ってるので、帰ってきて入ると、ふわ~っとい草の香りもしますvvv
気分で体感温度が変わって、節電にもなるかも?
というわけで本題本題。
今日はチェロの先生が所属なさっている学生オケのコンサートに行ってきました。
ピアノ協奏曲3つ、全楽章を聴けるおなか一杯なプログラムが無料なので、いつも楽しみなのです♪
ホントはその他にチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲第1楽章もエントリーされていたのですけど、残念ながら出演者のご都合で変更になったらしく、コンサートの最初には代わりにロッシーニ 歌劇「アルジェリアのイタリア女」序曲が演奏されました。
私の先生はチェロトップ、同じ教室のコントラバスのN先生もコントラバストップです♪
スピーディで明るく溌剌とした、ロッシーニらしい曲。弦がよく鳴っていて爽快でした。
モーツァルト「ピアノ協奏曲 第21番 ハ長調」K.467
シューマン「ピアノ協奏曲 イ短調」op.54
ラフマニノフ「ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調」op.18
第1楽章、第2&3楽章をそれぞれ1人ずつ、多分学内オーディションで選ばれた方が一曲お二人でソリストを務められます。
最近ピアノをちょこちょこっと再開し始めたので、色んなところを盗む気満々で(笑)聴きました。
1楽章を担当された方は緊張されていたのか、音が細くてモーツァルトらしい突き抜けてあっけらかんとした華やぎみたいなものはなかったかな。でもそのおかげで、モーツァルト嫌いな私でもするっと聴けたのですが(爆)
2&3楽章の方はタッチも丁寧で、綺麗に"お上手に"弾いていらっしゃったけれど、優等生な演奏で歌心はあまり感じられなかったかも。
オケは…いつも金管が残念な感じなのですが、今日も…ゴニョゴニョ…
でもオーボエはとても綺麗でした!
あと、弦は低弦がしっかりしていてとても気持ちよかったです。
ソリストのお二人はオケを引っ張るというよりは、若干オケよりダウンテンポに感じたくらい
乗っかるような演奏でした。
お次のシューマンは大好きなピアノコンチェルトのひとつ♪
ソリストのお二人とも院生の女性で経験も豊富だろうと、期待して聴きました。
第1楽章のドラマティックなピアノの冒頭は、とても抒情的で美しかったのですけど、オケとのズレが残念。でもオケの音をよく捉えていらっしゃってすぐ修正され、そこは経験かな~?とか思いました。
ミスタッチは前のお二人と比べると結構多かったのですが、芯のある音で、聴いていて歌いどころがきちんと伝わる、勢いと情感のバランスがよい演奏でした。
多分、私もこのタイプのアマチュアピアニストだと思います…???
2&3楽章の方も丁寧かつ芯を捉えた音で、こちらはほとんどミスタッチがなく、安定感のある演奏でした。
そうそう、最初の協奏曲でダウンテンポと書きましたが、ダウンテンポとタメは違うんですよね。こちらのお二人は曲想に応じた良いタメがあったと思います。
それと自分の編曲した「サラマンドラ」でも、冒頭にフェイクでラフ2の冒頭ピアノ独奏を導入しているので、勉強させてもらおう…特にペダリングとか、と思ってソリストをガン見しておりました(笑)
この曲は男性二人がソリスト。やっぱラフ2は男性がいいですね(自分もそれを承知で弾くのですが…)
1楽章は重く、発音の良い音、速いピッチで始まり、オケも全体的にピッチ速めでした。
私の理想はリヒテルピッチですので、もうちょっと遅めが好みですが、ソリストの方のタッチは1音1音しっかりしていて速くても雑味がなく、最後まで途切れることなく素晴らしかったです。
欲を言えばもうちょっと悶えるような…(のだめのミルヒ風に笑)甘さというか、ロマンティックさが欲しかったかな。
替わって2&3楽章の方は、先生の仰ったとおり、とても繊細な情感豊かなタッチで2楽章の穏やかな癒やしのような旋律を綺麗に弾いていらっしゃったのですが…音自体が細くて、今日ホントに良く鳴っている弦に負けてしまっていました。ホールの音響の問題もあるかもですが、テンポやタイミングより音量のバランスが気になりましたね。
逆に言うと、私の先生はじめチェロチームは、聴かせどころで凄くいい音を出していて、コントラバスもしっかり底を支えていて、このコンチェルトの低弦の役割が明確にわかったのですけどね(笑)
そういう意味では新たな発見、いい勉強でした。
でも3楽章はソリストが集中力切れか、大きく崩れ…オケとのバランスも要所要所悪く、序盤からソリストが弾くのに必死、みたいな感じがしました。
なのにオケも…あああーーーっ!肝心なところでフルートがひっくり返って大目立ちしてしまって…聴いてて心が萎えてしまった…雰囲気ぶちこわし…。
それに聴いてる方がハラハラしましたから、これはソリストもかなり辛かったのでは。
学生オケでソリストのご家族ご友人もご覧になっているでしょうから、演奏終了後はブラボーコールがありましたけれど、私的には…オケの失敗を差し引いて、ソリストには労いコールならかけたいと思いました。
私設アンサンブルで担当するピアノパートの演奏について、前回の合わせ練習で色々悩みが生じていたのですけど、やっぱり私は、ミスタッチを恐れず、出るとこは出て、徹底的に謳って弾くスタイルを貫きたいと思います。
今日、色んなソリストの方のピアノとオケとの調和、曲の仕上がりを確認して、全体的にはその方が好印象だなと思ったので。
彼女たちもピアノを習っているのかな。プロを目指すにせよ、愛好家になるにせよ、その気持ちを大事にして、楽器に関わって欲しいですね。
そしてクラッシック素人の私でもツッコミどころがあったにせよ、私は彼女たちくらいの年齢に大失敗の結果ピアノをやめてしまったし、こういう生演奏を聴く機会もなくて、いい演奏に対する憧れとかを抱く事もなかったのですが、あの頃こういう刺激があったなら、一時の失敗で諦めずピアノを続けられていたのかな…?
とかちょっぴり懐古的な事を思ってしまったのでした。
回り道も良かったと思える演奏が、今年本番で出来るよう、色々工夫して研究、練習してゆきたいと改めて思いました。
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