チェロ覚書♪♪発表会アンサンブル~『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』5回めのパート練習2013年08月23日

今日はアイネクVnパート練習5回め。
毎度紛らわしくて申し訳ありませんが、本記事はチェロ教室で参加しているヴァイオリンレッスンの備忘録です。
つまり”チェロ(教室)覚書”ですのでご了承ください。

前々回から第2Vnとの合同練習となっていて、Vnだけでの練習は本日が最終、来月からは弦セレクション+Pf伴奏での本番を想定した合わせ練習となります。

ですので最後のチャンスと思い…参加メンバーを確認し、今日はある意図から、第2Vnを弾く事に決めました。
それをI先生にではなく、参加メンバーの1人で気心の知れている第1VnのるOさんには、あらかじめメールでお知らせしておきました。

というわけで色々波乱?のレッスン開始です。


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★モーツァルト『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』第1楽章…第2Vn(ときどき第1Vn)

余裕をもって教室入りしたら、Oさんが前もってお話しして下さったらしくI先生から、「ありこさん、今日は第2Vnを弾かれるそうですね」と確認されました。

「ハイ。今日がVnパートだけで最後の練習なので、ちょっと第2の動きを確認しておきたくて」

障りのない理由を述べて…真の理由はこの時点で誰にも告げていませんでした。

今日の参加メンバーは

  第1Vn…1名(Oさん)
  第2Vn…3名+私(本番は第1Vn)

明らかに音量バランス悪し。にも関わらずあえて第2へ回った私に対し、周りがどう思ったかはわかりません。
I先生「第2で混じっても(練習では)いいですよと言ってはいたものの、なぜ今更?」と疑問に思われたかも。
Oさんだけは「何か深い訳があるのだろう」と察して下さっていたようですが。

さて前回、私が中盤の不得手を申し出た事もあって今回は「中盤からスタートしましょう」と仰って頂いてましたが、本日の私の突発的でさえある第2Vn参加のせいか?「とりあえず通し演奏してから中盤を集中的に弾きましょう」という事になって、頭からスタート。

で、スタートしていきなり、私の意図どおりに機能しはじめました。

音量バランスが悪いので、第2Vnは必然的に音量抑え気味で弾き、第1Vnの旋律をきちんと聴いて合わせていました。

と言っても、楽器を良く鳴らせているOさん1人の音量に、まだ楽器を鳴らせていない感のある第2Vnの方々の音量が束になったところで勝る事はなく、聴く意識さえあれば十分第1Vnの旋律が埋もれる事はないバランス。
私自身も、音量を抑えるというより、第1Vnに寄り添う気持ちで弾けば、第1Vnの旋律を捉える事が出来る音量を無理なく保てました。

やっとアンサンブルらしいスタイルになった…ほっ。

ニュアンスのつけ方で問題になった以下↓

 【第2Vn】

ここは第1Vnも同じ旋律のオクターブ違いでユニゾンになっており、三連符の前の付点四分音符はアクセントをつけ、こぶしを聞かせる感じのデクレシェンド>(アクセントで強から急激に減衰)で弾くように指導されました。

上記譜面に続く小節ももう1回、第2Vnは同じパターンで弾いているのですけど、3回目の繰り返しになるそこはこぶしを入れないでスマートに弾きます

その理由は…以下の続きフレーズゆえ。

 【第1Vn】
「第2Vnの3パターンめから、第1Vnのユニゾンがなくなる↑からですよね?」

「まさにそういう事です」

第2Vnもニュアンスを第1Vnにすり合わせて弾く事になります。
同じフレーズだからと言って、他のパートの動きと無関係に画一的な調子で弾けば良いというものではなく、しかもこれはI先生が独自に考えたニュアンスではなく、スコアの指示なのですよ。という事もみんなで再確認。

その他、今日はアクセントのつけ方と、強弱のタイミングをもっと厳密に指導頂き、第1Vnと第2Vnのタイミング、ニュアンスのすり合わせを中心に進めていき、もちろん中盤の難関も第1Vn、第2Vnともに確認演奏しました。

後半は私自身も第1Vnで自信のない部分だったり、第2Vnのニュアンスとは違う雰囲気で主導して弾かなければならない部分があったため、第1Vnに戻りつつ弾きました。
第1Vnとして覚えなくてもよい事は覚えないし、第2Vnが弾けるとはいえ教室ソースの楽譜で覚えたわけじゃないため、ボウイングや休符&音符の長さ違いで第2Vnの方の邪魔になるところは弾きませんでした。

それでも今日はOさん1人で頑張って第1Vnを演奏して下さっていたせいか、第2Vnの方から「1人でかわいそう~~」と憐れまれていましたが。

第1Vnから第2Vnへのふいの一時転向で、Oさんを裏切ったかのように見える私はというと、Oさんの今日の演奏は想像してたとおり、ちっとも可哀想とは思わない完成度だったし、むしろOさんの第1Vnが聴けて、自分自身が第1Vnを弾く時のフィーリングのすり合わせもしやすくなったと思いました。

何より今日の第2Vnは第1Vnありきの第2Vnだったと思います。

…ハイ、だんだん私の意図やら悶々と抱えていた想いがにじみ出てきたところで…すっかり恒例となりましたOさんとの”反省会と称する呑み会”に突入~~(笑)

フローズン一番搾り(黒)でかんぱーーーーーーい!!

一応”反省会”なので、今日のレッスンを振り返り…語り出しましたが…

そこからは暴露大会へと一気になだれこんだのでした。

一番の話題は、なぜ私が、バランス不良にも関わらず今日のレッスンで第2Vnを弾いたのか。

それは第2Vn(の方々のこれまでの演奏姿勢)に相当の不満があったからに他なりません。
このブログのレッスン記録でもボソボソっと零しては来ましたが、過去4回のレッスンで積もり積もった負の感情を、ひとひねりしてぶつけたのでした。
さぁ、焼き鳥もいっぱい来たから、バクバク自棄食いしながら、語るよぅ!
ここから先は完全に真黒な毒吐きになりますので、見たくない方は回れ右してくださいね。
そもそもアンサンブルって音楽では「2人以上の人が同時に演奏する事」を指しますが、2人以上の人が同時に(ばらばらの意思で)演奏するわけじゃないですよね?
それぞれの曲で、それぞれのパートに役割があって、1パートでは作れない1つの音楽を奏でるわけです。

ところがこの数回のレッスンの間ずっと、第1Vnと第2Vnのフィーリングには大きな溝がありました。
アマチュアゆえにお互い自分の旋律を弾きこなすだけで精一杯という技術的な問題もありますが、それだけなら回を重ねれば薄らいでゆくかと思いきや、徐々に強く感じはじめたからこそ、強い危機感を覚えたのです。

第2Vn(厳密にいうとその一部の方々)はとにかく自分たちのフィーリングを合わせて弾いていれば気持ち良く、達成感もあるという雰囲気がどんどん顕著になっていきました。
ややもすれば第1Vnを無視し、テンポもニュアンスも走ったり、第1Vnがそれに必死でついてゆく始末。ところがそうなるのが自分たちのせいだとは露程も感じていない第2Vn。第2Vnの旋律をパート練習として弾くだけなら、回数ごとに精度は上がっていたかもしれませんが、曲の中での第2Vnの役割をまったく理解してくれず、第1Vnとは対極で存在するかのような素振りでした。

それで私も自棄になって、「第1Vnを聴け!」とばかりにバカでかい音量で第1Vnを弾いてきちゃったのが、間違いだったと反省…。ますます対立してしまった(あくまでも音の世界で。人間的な関係での対立はしてないつもり)ので、ここは2歩も3歩も退いて、第1Vnに譲るよう仕向けるべきだと思い、今回の措置に至ったわけです。

その目論見はかくてあっさり成功し、今日の第2Vnは私が第2に混じってコントロールするまでもなく、Oさんの第1Vnを聴いて弾いていたので、テンポがやたらに走る事もありませんでした。
前述のような第1Vnに添った第2Vnの役割も認識してもらえたし、第2Vnとはそもそもそういうスタンス、ポジションのパートであると理解してもらえたと思います。

この辺はI先生がスパッと指導して下さってもよいと思うのですが…明らかにわかってる不具合もあえて先生が仰らないのは、生徒さん一人一人が楽しく気持ち良く弾けていれば、とりあえずOKという事なのか、生徒さんの性格に合わせて、多少問題点があってもスルーなさっていたのか…わかりません。
ただ前述のような、試すためにあえて言葉にした私の問いかけに対し、大きくYESとうなずいて下さった以上は、私がこれまで心に閉じ込めてきた問題点も理解して下さった上での事と信じます。

という葛藤と画策を吐露したところ、Oさんもまったく同じ不満を抱えていらっしゃったとわかりました!!
それに私がOさんを信頼して今日の仕掛けを行った事も、好意的に、有意義に受け止めて下さいました!!

なんだかんだでOさんとも、教室を通じてかれこれ4年くらいの付き合い。
いくつかのアンサンブル、その練習でご一緒した中、音楽を通じた良い信頼関係が築けている事を改めて確認できた日でもありました。
他人の愚痴とかホント言いたくないんですが、今日は言った!
ここにも書いちゃったし!!
どんどん食べて呑んで、Oさんと愚痴をぶつけ合ったデトックスな呑み会でした(笑)

趣味の世界とはいえ、仕事と同じような人間関係や能力の問題があるものです。
もちろん、努力根性だけでどうにもならない部分はありますが、一番ダメなのは意識の問題だったので……

次回の合わせ練習に今日の体験が反映されているといいなぁと祈りつつ。
でもきっと、私の中に生まれたこの溝は、今後よほどの事がない限り埋まらないだろうなとも思いながら。

やっぱり私は第2Vn向きなのにね、とも思ったりするのでした。

コメント

_ kuri ― 2013年08月27日 16時18分12秒

じっくりと、本音を語り合える関係を確認できてよかったですね♪
趣味で取り組む世界が楽しくないのは勿体ないです!!

雨がふるごとに ほんの少しずつ暑さが和らいできているようなきがします。
もう少~し涼しくなったら・・元気に動き回りたいな~
\(-o-)/

_ きみまろ ― 2013年08月27日 22時53分22秒

アンサンブルを良いものにしたい!という お気持ちがひしひしと伝わってまいりました(*゚▽゚*)
難しい問題をクリア&お仲間との親睦も深まったようですし♪ ありこ様の行動力ってすごいなぁ
そうか〜第2Vnは そういう事なのね〜と、ここにも1人理解してなかった愚か者が。。。。勉強になります。まだまだ少人数のアンサンブルは恐くて参加できませ〜ん
心置きなく眠れそうですね お疲れ様でした(^^)

_ ありこ ― 2013年08月28日 12時30分01秒

>kuriさん
Oさんとは初めから不思議と仲良く出来たし、音楽以外でも色々と共通点が多くて、刺激になります。
そうやってみなさんから良い影響をうけながら、実りある生活をしたいです!

>きみまろさん
少人数アンサンブルは大規模アンサンブルとまた違う意味で難しいですよ〜⁽⁽(ཀ д ཀ)⁾⁾้
知りたくない事も見えてくるし、考え方は人それぞれだし。ただやっぱりチェロ生徒の私がわざわざ駆り出される時点で、技術以外の問題があるんだなと納得。
ヴァイオリンの生徒さんすべてじゃないけれど、ソロ志向の強い方がチェロなど他弦楽器と比べると圧倒的に多い気がします。
親睦会の参加率とか…チェロと全然違うし。

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