ヴァイオリン覚書♪3年7ヶ月~128回めのレッスン ― 2008年10月14日
連休は来客と車の定期点検があったくらいで、特に出歩かず家にこもっていたので、レッスンまでに練習もめいっぱいやれた。
とりあえずなんとか通してそこそこ弾けるようになってるから、今度は客観的にどう聴こえるかを、携帯のボイスレコーダーで録音してチェック。すると暗譜できてることにより、譜面の中の休符のカウントが甘くなっていて、リズムが安定していないところが多々見受けられたため、改めて基本に立ち返り、メトロノームでリズムをとって弾く練習をしてきた。
細部の仕上がりは、まだまだ微妙な感じ…でも全体的にはまとまってきたと思う。
さっそく『ジュトゥヴ』から前回同様に、伴奏と、先生の弾く他パートと一緒に弾いた。
つられないように己を保つことと、フレーズの山と切れ目を意識して…小さなミスはあったけれど、無難に弾ききった。
「綺麗に弾けてますね。あとはやっぱり音量の調節ですね~。盛り上がりの音量のつけかたが惜しくて、所々大きな音で飛び出ちゃっているので、その辺りを仕上げましょう」
主旋律の
♪タ~ラ~ラ~~~ ラ~~ラ ラ~~ラ~~ ラ~~ラ~~ ラ ラ~~~♪
という一見簡単そうに見えるごくごく単純なフレーズが、意外と綺麗に弾こうと思うと難しい。音程もとりにくいところがあって、よいしょっと指のポジションを取ると、それがありありと音に表れるところもある(苦笑)
「pだからって全部弱々しく弾くと、盛り上がらないのでしっかり弾いてもらって構わないんですけど、立ち上がりの音を抑えて、あとは音量を大きくしようとすると弓の速さが早くなりすぎてるので、速さは変えず、ここは圧力で変えてください」
♪タ~ラ~(<)ラ~~~ ラ~~ ラ~ ラ~~ラ~~ ラ~~ラ~~ ラ ラ~~~(>)♪
大きな音の山を表現するので、立ち上がりを抑えておかないと、強弱がつけづらいのだ。
そこだけ弾いてみるけれど、立ち上がりを弱くしようとすると、弓が弦から浮いたような音になってしまったり、やっぱり音量をあげると弓が速くなってしまう…。
「徐々に上がっていくところも、音程がとりにくいせいか一音一音均一に弾いてしまってるので、最初は抑え目で、徐々に音程を合わせていくくらいのつもりで弾いてください」
♪タ~ラ~ラ~ラ~ラ~ラ~(<) タ~ラ~ラ~ラ~ラ~ラ~ ラ~ラ ララ~ ラ~~(>)♪
毎回思うけれど、ヴァイオリンってpの音を出すのがすごく難しい。弓の圧力を弱めると、弦から浮いちゃうし、浮かないように乗せてぎりぎりの圧力を保とうとすると、音が震えちゃうし(泣)
ベストの感覚を掴むのは理屈じゃなくて、体が覚えないとだめってことなのね~。
というわけで、相変わらず音の山づくりに悩まされつつ、アイネ君へ。
今回は先生の第2ヴァイオリンと合奏。
うわ~、初めて別パートとあわせるのでつられないか心配…。
と、どきどきしながら、せ~の、でスタート。
自分が第1ヴァイオリンなのに、すっかり先生のペースと音に寄り添う感じで弾いている私……、こっちは一人で弾くより音程が安定して楽かも。
若干つっかえたところはあったものの、最後まで何とか弾ききった~。
「はい。こんな感じです。だいぶ綺麗に弾けてます。惜しいところを仕上げましょう」
うわ!珍しく褒められた!
合奏したおかげで、細かいところの仕上がりの甘さがわかりづらかったのかもしれないけれど、ちょっと心が軽くなった!
「皆なぜか最初の♪タッタッタッタッタ~♪でつまってるみたいなんだけど、やっぱり弾きにくいみたいね」
当初よりマシになったとはいえ、苦手意識が今だに抜けきらないフレーズ。
出だしだし、綺麗に弾いて次へ行きたいんだけれども、やっぱり安定していないようだ。
「乗せようとして力が入りすぎてるんだよね。弓の方の手を、こう、おばけみたいにしてみて」
弓を持ったまま、いわゆる”うらめしやポーズ”を取ってみる。
「はい、そのまま♪タッタッタッタッタ~♪」
抜きすぎると弦に弓が乗らないままアップダウンさせてしまって、音が浮く。移弦が忙しないので、移弦するたび弦に弓を乗せようとつとめると、力が入りすぎる。
何度か♪タッタッタッタッタ~♪を、極力脱力して弾いてみた。
ちょっとずつ感覚は掴めたけれども、前の重音から続けてできるかというと、まだ無理だろう…。
「ここだけ練習してから流して弾いて、感覚を掴んでください」
また感覚か‥‥。
「伸ばし方が足らずに間延びしてるところも、直しましょう」
♪タ~~~ タラララッ♪×2
度々出てくるフレーズで、前々から伸ばしが足りないと言われていたので、注意しているつもりなんだけれど、まだまだ足りないらしい。
「♪タ~~~♪をぎりぎりめいっぱい伸ばしてから、♪タラララッ♪を素早く。♪タ~~タラララ~♪にならないように」
♪タラララッ♪の音程を正確に、と思って心構えすると、心が逸って無意識に伸ばし足らずになってしまうみたい。
ヴァイオリン、本当に心の動きが音へ直結する楽器……くそ。
「終盤の4thポジションの三連符、ここも伸ばし足りないのと、音程が乱れるので、もう一度左手のポジションを確認して弾きましょう」
以前よりは安定して弾けるようになったつもりだったけれど、やっぱり前の音をめいっぱい伸ばすと、後の三連符がもつれてしまう。
「左手がちょっと5thポジション的に横へ行き過ぎてるよ。4thですから、もうちょっとネック寄りで、すこし離すだけです」
ほんとだ。
ハイポジションだと意識しすぎて、左手の角度が狂ってた…。
これももう一度部分練習しなおさなきゃ。
「♪タ~~~ タラララッ♪の次、♪タッ タッ タッ♪も、音の山が欲しいですね。今のままだと、最後の一音が飛び出て聴こえるので、緩やかに音を絞って、ワンフレーズの山を下って終わるように」
というわけで、ひたすらフレーズの山が課題となった。
本番までラスト1回。練習あるのみだ~~~。
ところで今回から次の時間帯に新しい生徒さん(同年代らしい女性)が入った。前回体験レッスンを受けられていた方だろう。
前の外国人の男の子は結局来なくなったと思ったら、続かなかったらしい。その前も、その前も、この時間帯に入ってくる人はなぜか経験者が多くて、しかも続かない。今回は調弦も自分でできる方みたいで、相当弾けるのかもしれないけれども、どうなるかしら。
個人的に後ろの時間帯が空いていると、先生とだらだら無駄話できたりとか、アドバイスもらったりとかできてラッキーなんだけどね。
個人レッスンでなかなかお友達ができないから、前後で同世代の生徒さんが入ったら、お近づきになりたくもあるんだけど。長く続く人がいないので、なかなかそういう段階までいけないし…。
前から思ってたけど、ヴァイオリン上手なお友達が欲しいなぁ。

最近のコメント