今日も前回に引き続き、宿題なし、自分が演奏するための曲のレッスンでもなく、発表会に向けた拙主宰アンサンブルSKEの演奏曲で、私が編曲したチェロパートの技術的なレクチャーを受けるミッションです。
★Requiem× LUNA SEA 黒服限定GIG ver.
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LUNA SEA『ROSIER』
今期の編成でチェロは初3パート!に増強、パートごとの技術的な差はほとんどない編曲にしました。
今回はチェロ女3名というビジュアル面の華やかさと、重低音3パートによって特に後半のロック感を補強できたと思うのですが……
実は後半のLUNA SEA『ROSIER』パートでチェロ3本、全くこの曲のフレーズ(副旋律含め)を弾いていません(笑)
チェロは終始一貫してモーツァルト『レクイエム ニ短調』を演奏し続ける編曲です。
そのために編曲上の工夫と、演奏技術とのせめぎ合いがあり、前回のレクチャーレッスンで修正を余儀なくされたわけですが…
その問題は前回レッスン後、早速修正案で編曲し直し↓て、解決しました。
4分の4拍子でホ長調の
『ROSIER』を基調にして、12分の8拍子でニ短調の
第8曲「Lacrimosa」を移調&拍調整して一小節内に丸めているのですが、結構自然に導入されていて、チェロパートに関しては全く違和感なし。
延々このフレーズが終盤まで続くので、拍調整が落着すれば、フィンガリングもそれほど難しい事はなかったし、ボウイングも上記画像のままで問題なさそうです。
たとえば、ここ↓のボウイング。
後のフレーズとの絡みで、ダウン&アップで演奏するとどうしても、どこかで仕切り直しが必要で悩ましかった第1Vcと第2Vcのフレーズに、ダウン、アップ、アップ、ダウンというボウイングを挟む事によって解決。
更に悩ましかったココ↓
ヴァイオリンパートを参照頂くと8音1スラーになっているフレーズ、チェロ(移換パート含む)でも掛け合いで同じフレーズが出てきますが、原曲スコアのスラーをそのまま採譜した時から、スラーの位置がパートで異なっていて、あれ?なんで?と不思議だったんです。
でもよーく見たら、特に声部4パートを移換してるフレーズなどは、歌詞の切れ目の都合でした。
なので弾きやすさとニュアンスの都合で決めたら良いのだけど、単純に譜面の音符の塊で区切るべきか、下降or上昇フレーズの切れ目で区切るかは、アレンジャーの判断次第という要素もあって、先生からこれがベスト!という断定的な指示は出ませんでした。
持ち帰って悩み…
いちおう上画像のとおり、見た目スマートな塊で1スラーにしてみました。
この辺も悩みどころで、1小節めの第1&3Vc「タタッタ、ター」というフレーズに関しては前々回、休会前に第1Vcパートの原曲ママでレクチャー頂いた際、アップ始まりorダウン始まりどちらでもOKと回答頂いていたのですけど、今日改めて他パートとのすり合わせを行った結果はダウン始まり。
第2Vcの冒頭「タータ、タータ、ター」は弓順でもいいのかなと思ったのですが、先生レクチャーでは短い音は同じ弓で流した方がいいかも、との事でした。
この辺↓も掛け合いになってるので、ボウイングのすり合わせが難しく……掛け合いだから、縦でボウイングを揃える必要はないのですが、同じリズムのフレーズは揃えないとニュアンス的になぁ…とホントに悩ましかったのですけど、一応コレ↓で落着と。
お次、
LUNA SEA『ROSIER』の副旋律として導入している
第8曲「Lacrimosa」次はこんな↓感じの同じフレーズが延々終盤まで続くので、弓順などは問題なし。
実際に自分できちんと弾いていないので、安易な事は言えませんが、次回は実際に弾いてみるレッスンをしてもらおうかなと思います。
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