ヴァイオリン覚書♪8年6ヶ月~結婚式de演奏:挙式編2013年11月10日

今日はいよいよ、今年最大のイベント?当日です!

★11月10日 11:00~

 中部国際空港(セントレア) センターピアガーデン 挙式会場

 
 ※参列者以外でも観覧できるようになっていました。

 にて、"友情"(←ココ重要‼)生演奏を以下5曲、務めさせていただきました。

 パッヘルベル『カノン』…Vn&Vc
 モリコーネ『ニューシネマパラダイス・メドレー』…Vnソロ
 エルガー『愛のあいさつ』…Vn&Vc
 マスカーニ『カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲』…Vnソロ
 クラーク『トランペット・ヴォランタリー』…Vn&Vc


まずは私への応援、花嫁への祝福に駆けつけて下さった皆様、ありがとうございました♪

大勢の見知らぬ参列者の中、友人知人の暖かい眼差しに見守られて、無事…?かどうかはこの後にしたためる事として……なんとか大役をつとめ終える事ができました。


というわけで、色々…本当に色々と…今回も勉強させて頂きましたので、覚書として記録しておきたいと思います。

先日、願掛けして俺のヨメ(ヴァイオリン)をしっかりと磨き…


弦は相変わらず安定せず、もうこれは今更どうにもならないので諦めて、なるべく入念に汚れを除いておきました。
発表会前ですらこんなに慎重なメンテをしたことないけれど、今回は本当に弦とか楽器自体の不安要素が諸々あったので……。

当日はあいにくの雨模様でしたので、往きがちょっと大変でしたけれども、余裕をもって会場へ到着し、楽器などのセッティンを済ませてから、プランナーさん、司会者さん、音響さんと披露宴会場、挙式会場での軽い打ち合わせと音響確認をさせて頂きました。

弾き始め&終わりのタイミングなどは、あらかじめ頂いたタイムスケジュール表にもざっくり書いてあったのですが、ひととおり新郎新婦がここに並んだら…とか会場でないと説明しづらい部分も確認。

楽譜にタイムスケジュール表も添付しておいたし、説明も受けたし、大丈夫だろうとリハ兼ねて5分程度しっかり音出しもして、他の参列者の控え室へ移動。

リハでちょっと弓が震ってたから、いや~な予感はしていたのですが…朝ご飯も食べてないし、喉が渇いたためウェルカムドリンクで癒す。
アルコールはさすがに置いてなかったから、サンザシジュースを頂きました。
もうすでに1杯引っかけたい気分ですが!(爆)

気分的にはリラックスしてるんだけど、なんで弓だけ震えたんだろう…まだリハなのに。
とぼんやり考える私(笑)
ちなみに、衣装のアオザイも、髪飾りのコサージュも私がデザインして、オーダーメイドしていただいた(自作ではない)ものですよvvv

いやいや、大丈夫。
去年の発表会もちょうどいい緊張感で、一昨年ほど大失敗もしなかったし、今回は大丈夫。

心の中で自分に暗示をかけながら…挙式会場へ移動。

実は挙式だけ、自分で動画を撮ってました。
譜面台に置いたiPodで撮影したため、私のドアップとか見切れてる動画しかありませんが、音はしっかりわかりますので、それを確認しながら、以下演奏曲を振り返りたいと思います……。

ちなみに、曲名は前日の自宅での録音とリンクしていますので、これが当日できたらマシだったのにね…と、当日会場へお越し下さった方は是非同情してやってください(泣笑)


パッヘルベルカノン…Vn&Vc【新婦入場】

前日の録音でも何カ所か音程の悪いところ、G線で引っかかるような音とかD&A線でも移弦時の雑音が目立っていますが、当日は「やっぱりか!」というド緊張再び!!

なんか私の緊張の仕方って変?なのか、心は至って平常心なのですけど、身体が完全に反比例してて、弓と脚が震えるんですよぅぅぅぅ。

去年の発表会でそれは克服できたと思ったのですけど、やっぱりソロや会場の違いでダメだったみたい。

全然弓が乗ってない、ド素人の音でした……。
かろうじて、音程は頑張って堅持してたけど、乱れたところももちろんあったし、平素とはほど遠い演奏でしたね…。
まぁ、出だしからいきなり大ハズシしなかっただけでもよしとしましょう…。


★モリコーネニューシネマパラダイス・メドレー…Vnソロ【新郎新婦署名】

急遽、追加となった曲でしたが、弾き始め&終わりのタイミングが良く分からず、???いいの???という感じで始めたら、ブヨブヨのD線からスタートだったので音程は外すし、その後のフレーズも雑音が入りまくって、ヘロヘロ。
半分いったところで、もう次のシーンに突入していたので、やば!と思い慌てて弾きやめました(笑)

 
★エルガー愛のあいさつ…Vn&Vc【立会人署名】

私が前曲の弾き終わりをしくったため、相棒の出だしがいいの??いいんだよね??という感じでおっかなびっくりスタートになり(笑)、私も慌てて続いてヘロヘロ(笑)
この辺から、事前確認したはずの弾き始め、弾き終わりがわからなくなってしまい、耳だけで確認して司会者の言い切りを頼りにしすぎてはいけない(思ったよりシーンの切れ目がわかりづらかった)と思い、そんな余裕もないくせに余計な気を回そうとしたのが、後の失敗につながったのでした……。


★マスカーニカヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲…Vnソロ
【指輪交換&ウエディングキス】

まだ弓は震っていたものの、気は落ち着いてスタートしました。
しかも、前2曲が用意した4分どころか2分以内で終了していたため、4分用意してほしいというリクエストで寸足らずになる可能性大だったこの曲も、案外普通のスピードで弾けばOKかなと思って、行き当たりばったりで練習時よりスピードを上げてしまった点が、まず失敗。

ウェディングキスのシーンは、クライマックスの何ポジ???て高音域のリピートを持ってきたかったし、多分そのあたりになるだろうと推察していたのですけど、下手にスピードアップしたおかげで結局寸足らずになり(笑)
今どのシーン???と思って、新郎新婦の様子を確認しようと気を反らした途端に、フィンガリングを間違え、音程大ハズシ!!(泣)

ぎゃ~~一番目立つ、会場が静まり返ってるところでハズした~~しくしくしくしく。

でも立ち止まるわけにはゆかないので、次の小節ですぐ軌道修正して、弾き続け……

あ…あああ…ああああああ!!

まだベールあげてない!!キスまであと何秒!?(焦っ)

というあたりでもうすでに予定のフレーズへ突入してしまっていたため、ここからエンドレス・リピートの悪夢再び!(爆)

 ※注:ピアノを辞めた理由
  最後の発表会で暗譜がぶっ飛んで、思い出すまで
  同じフレーズをエンドレスリピートする羽目になった

終盤2回ある4小節の盛り上がりフレーズを結局アドリブで+4回繰り返し(爆笑)、なんとか♥ぶちゅー!♥まで間を持たせて、最後の超高音まで一曲フルバージョン+αを弾き切りましたっ!!!

ぜーはーーーぜーーーはーーーー。

ここは多分プランナーさんも私の心の動きを察したらしく、終わった後で「うんうん」と無言でうなずいでいらっしゃったので、結果オーライだったのだと思います。



★クラークトランペット・ヴォランタリー…Vn&Vc
【新郎新婦退場】

『カヴァレリア…』で大失敗したおかげで開き直り、(っていうか、『カヴァレリア…』のリピートも多分失敗したから、その後アドリブが利いたんだと思う)、もうこの時点では平常心、弓も正常でした。

きちんと弓が弦に乗ってる音が出たし、音程もまぁ、そこそこ丁寧にクリアに弾けていたと思います。

が、気が抜けて、当初チェロの相棒と打ち合わせしていたとおりの切れ目の良い弾き終わりで終了できませんでした…あらら残念。


何はともあれ、初めての挙式演奏は、こんな感じで終わりました。
悪天候の中、遠方にもかかわらず私のためにたくさん応援に駆け付けて下さった、ばよ友の皆さん!重ね重ねありがとうございました!
当日の私と、前日の録音と、この実況を見聴き比べして、ご自分が似たようなシーンで演奏なさる機会があれば参考に、あるいは踏み台にしていただければ幸いです(泣笑)

さて、披露宴にもう一曲、余興演奏があるし、この後、がんがん呑んで食べまくったので、これにて一旦しめまして、後記事にて~~~。

ヴァイオリン覚書♪8年6ヶ月~結婚式de演奏:披露宴編2013年11月10日

さてさて、前記事にてヴァイオリン覚書♪8年6ヶ月~結婚式de演奏:挙式編のドタバタ劇場をお楽しみ?頂いたところで、ようやく安心して、参列者として披露宴を楽しんじゃいましょう~♪

控室でヘパリーゼを仕込んで肝臓の準備を整えてからの~~

乾杯のロゼシャンパンvvvv

金シャチが名古屋っぽい(笑)
これ、置物じゃなくて、器でして…

中にはサーモンに金箔と昆布の佃煮?みたいなのを塗した前菜が入っていました。


更に盛り合わせ。
真ん中の稲穂は揚げてあって、ぷちぷちアラレ状になったお米がくっついていたので、全部綺麗にとって食べました。

揚げ団子の揚げ浸し?
器と飾りの金箔がまぶしいわ……!!ゴージャス!!


お造り。冷たくて美味しい。


フォアグラ大根。これもアツアツでサーブされて、器も分厚い冷めにくいのだったので、最後までアツアツで頂けました。


オマール海老。
すでにお腹パンパンですが、もったいないのでしっかり頂きました。

↓ごらんのとおり↓
ちなみにこのロゼシャンパンはすでに3杯めです(爆)

お…お腹がはちきれる…っ!
オーダーメードでピッチリ作ったアオザイもはち切れる!
なのに、まだ牛フィレ肉のステーキが出てきた!わお!

空港なので、離発着する飛行機も見られます。
上の方に薄ぼんやりと写ってるけれど、あんまり良くわかりませんね。
この時点で白ワインも2杯、ビールは継ぎ足されれてるから不明量飲んでおります(爆)

着席した時から気になっていた、この酒樽
の…呑めるのかな……(まだ呑む気か?)
一週間、この日のために禁酒してた(笑)ので、もうお酒の美味しい事、美味しい事(爆)

と冗談半分本気半分で見てたこの酒樽、持ち上げたら軽かったので、お酒ではなさそうだと気づいておりましたが…
キャンドルサービスの代わりに、新郎新婦が各テーブルへ回って、この酒樽を割ってくれまして、中身はキットカットでした。
「きっと勝つと」という縁起物だそうです。


デザートのピーチメルバ!大好き!そして盛り付けが素敵!

披露宴も終盤に迫ってきたころ、ここでいよいよ余興タイムがやってまいりました。
出されたお料理はここまでしっかり食べ切ってましたし、ガンガンお酒も呑んでおりましたが、挙式の緊張はむしろ吹っ飛んでて、余裕でステージへ。

こちらも曲名が前日録音とリンクしておりますので、参考までに聴いてみてください。

葉加瀬太郎情熱大陸…Vn&Vc【披露宴余興】

実は余興らしく、前後に別BGMとナレーション、曲の間にも友人にメッセージをナレーションしてもらっていましたので、演奏音量は伴奏音源に埋没するくらいで抑えていまして、当日もノーマイクでしっかり抑えて弾いていましたので、マイクで流したナレーションとの音量バランスはバッチリだったと思います。

ほとんどこの演奏自体はおまけみたいなもので、余興タイトルは

 じぇ、じぇ、ジェットストリーム♪

でした(爆)

空港挙式という事、
歌のないイージーリスニング?を演奏する事で、
それらを昔懐かしいラジオ番組の「ジェットストリーム」に模して、
今ブームのNHK朝ドラ「あまちゃん」で話題になった方言を掛け合わせ、
脚本、演出は私、演奏は私と相棒、ナレーションは私と友人
という三羽ガラスで行いました。

演奏前後のナレーションは私がつとめましたが、冒頭ナレーションの「じぇ、じぇ、じぇっとストリーーーム」が受けたので、もうそれだけで感無量、大満足です(爆)

肝心の演奏は…入れ替わりの友人のナレーションが素敵すぎて、うっかり出だし入り損ねますた(爆)が、そこはまぁ、ご愛嬌でサクッと何事もなかったかのように混じり、中盤の難しい即興的フレーズ(前日録音でもちゃんと弾けてない…)は、めっちゃ適当に弾き流して、最後まで落ちずになんとか弾き切りました!

そして最後まで「じぇ、じぇ、じぇっとストリーーーム」言いたさに(爆)ナレーションでシメる私。

それにしても……ナレーションはそんな場数踏んだわけではないですが、これまで全く緊張もしないし、声が震ったり上擦ったり、速度がはしったりした事がなく、今日も平気だったのに、演奏だけは、どーして何故だかダメですねぇ~~
場数の問題なのか、よくわかりません。


というわけで、ヴァイオリンの覚書らしくシメに入りましょうか。

今回何曲も、いろんなジャンル演奏させて頂いて感じたのは、

●コレルリ アリアンス ヴィヴァーチェは私の技術に合わない

何か、演奏技術が丸裸になる弦だなと思いました。
二週間でテンションはだいぶ安定したと思うのですけど、テンションの低さは変わらず、低弦をこれまでの弦のように鳴らそうとすると、ガリガリ雑音がなったり、移弦の雑音も目立ちます。

なので、緊張して弓が震え、適正な圧力がかけられなくなると、音はぶよぶよになるわ、それを修正しようと思って乗せようとすれば逆にガリガリなるわで、もうどうにもなりません。

ボウイング技術がしっかりしていないと、柔らかい弦は本来のポテンシャルが出せないんだな~。
修業が足りないとわかったし、値段や音色だけで選ばず、私のボウイング技術を補助してくれる、技術に見合った弦を選ぶ事を学習しました。


●練習は裏切らない

最近、チェロほどではないにせよ、ヴァイオリンの自習もサボリがちでした。
実力以上のものを本番では出せないから、普段の50%くらいの演奏が本番になると思って、自習を怠らないことが大切だと、真剣に痛感しましたよ。

思い返せば、初めてのソロ演奏の発表会は、当時伝説のA先生のレッスンで、半年くらい半泣きでがんがん自習もレッスンもしていたし、当日までに、暗譜もしっかりできていてこれ以上は今の技術で弾けないというレベルまでちゃんと準備できていました。

ですので、当日は生まれて初めてド緊張を知って、足はガクガク、弓は今日以上にブルブル震えていたのですけど、それでも多分弓は弦に乗ってる音が出せていたし、一度もつっかえず間違えずに弾けました。

あれは、それまでの練習量が物を言ったのだと思います。


●プライドを捨て、どんな場所、どんな環境、どんな人の前でも弾く勇気を持つ

前記事にも書きましたが、なーんか、自分の緊張の仕方がアンバランスで、制御できません。
そのひとつの要因として、多分「失敗できない、失敗したくない」というプライドやら意地が、身体に余計な力みをもたらしてしまっているのかなと思います。

ピアノを辞めた時は、一回の大きな失敗が原因で、それは人並み以上の負けず嫌いとプライドの高さゆえ即決!でしたけれど、
ヴァイオリンは失敗しても失敗してもこうしてまだ続けていますから、余計なプライドは残ってないと思うものの……豆粒ほどの変なプライドが邪魔になっているなら、捨て去る勇気を持たなくてはですね(笑)

前日にテレビで観たフィギュアスケートもそうですが、練習でどれだけ美しくジャンプを決めて、完璧な技術ですべての要素をクリアできていたとしても、1回限りの本番でそれが出せなければ、結果にはつながらないんですよね。

確かに練習しまくるという過程も大切なのですけど、本番でたとえ失敗し7、8割くらいの出来だったとしても、結果が出せるレベルを事前に確信できるような心構え、覚悟が必要だなと思いました。




いずれにせよ、何かやったらすぐ技術が向上するわけでもないので、地道な努力を続けなければいけないって事で、最近のサボリを大反省です。

来月のチェロ教室発表会まで、あと1ヶ月あまりですが、これで残り4曲へ集中できますので、しっかり弾き込んで、本番を迎えたいと思います。

私のレッスン覚書の中で、また貴重な体験を重ねる事が出来、友人(新婦)には大感謝です。

素晴らしかった、頑張った、と自分で納得できる演奏が出来るようになるまで、これからもレッスン、努力を続けてゆきたいと思います!